兵庫県姫路市の安室東小学校で6月にあった歯科検診で、歯科医が保護者に無断で児童の乳歯を抜いた問題で、市教育委員会は14日、抜歯をされるなどした児童42人に肝炎ウイルス検査を行い、いずれも陰性だったと発表した。
市教委によると、同校の歯科検診は6月14、15日に全校児童849人に実施。担当した男性歯科医が歯の状況を診察した際、学校側に報告せずに2~6年生30人の乳歯を抜いたことが判明した。その後、別の児童12人も口内で出血した可能性があることが分かった。
市教委は市医師会の助言を受け、8、9月にこれらの児童計42人に対し、B型・C型肝炎ウイルスに感染していないかを確認する検査を実施。全員が陰性だったという。今後、希望があればスクールカウンセラーを派遣し、児童の心のケアに努める。