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歯がない高齢者、長時間・短時間睡眠のリスクが1.4倍以上に-東北大

東北大学は10月5日、高齢者における歯の本数と睡眠時間の関係を明らかにした研究結果を発表した。研究成果は、「Sleep Medicine」電子版にて公開されている。

 解析に用いた2万548人のうち、歯が0本の人たちは短時間睡眠(4時間以下)が3.3%、長時間睡眠(10時間以上)が9.0%であったのに対し、歯が20本以上の人たちは、短時間睡眠が2.3%、長時間睡眠が2.8%と、短時間睡眠・長時間睡眠共に少ない傾向にあったという。さらに、歯の本数と睡眠時間についてU字型の関係性が存在することが判明。現在歯が20本以上の人に比較して、現在歯が0本の人たちは、短時間睡眠のリスクが1.4倍、または長時間睡眠のリスクが1.8倍であることが認められたという。また、残っている歯が1~9本の人たちでも同様の関連(短時間睡眠=1.3倍、長時間睡眠=1.5倍)がみられたとしている。

(医療NEWS 10月10日より)

歯周の炎症を画像で可視化 岡山大

 岡山大学と米ペンシルバニア大学のグループは生体内の分子の動きを画像で可視化する「分子イメージング」の技術を使って、歯周の炎症を確認する研究に取り組んでいる。「好中球」が歯周病菌と反応して活性化することに着目。特殊な薬を投与すれば、好中球の働きが高まる炎症箇所を発光現象によって検出し専用機器で撮影できることを人為的に歯周病を発症させたマウスの実験で確かめた。

 さらにがんの画像診断装置「PET/CT」でも、歯周の炎症が見分けられることを確認し、被ばくや高コストの問題はあるが、PET/CTを使ったがん検査とセットでできれば、歯周ポケットの深さを測る従来の方法より歯周病検査が簡便にできるとしている。

      (山陽新聞digital 9月26日より)

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