国立感染症研究所(感染研)は10月16日、今年になって報告された風疹患者数が1,103人になったと発表した。昨年1年間(93人)の約12倍に上っており、平成24~25年の前回の大流行に匹敵する規模への拡大が懸念される。流行はすでに40都道府県に及び、特に30~50代男性に多く、ワクチンの接種歴「なし」や「不明」が目立つ。
風疹は妊娠初期の女性がかかると、赤ちゃんに難聴や心臓病などの障がいが起きる恐れがある。
厚生労働省は今月2日、風疹の流行が続く東京、神奈川など5都県に対し、妊娠を希望する女性や妊婦の同居家族に、抗体検査を推進するよう通知。適切なワクチン接種の実施を呼びかけている。
(産経新聞 10月16日より)
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