国民生活センターは14日、人工の歯を埋め込む「インプラント治療」に関し、手術後に痛みやしびれ、出血などの症状が現れたとの相談が2013年4月~18年12月に409件寄せられたとして注意を呼び掛けた。
センターによると、骨粗しょう症や糖尿病などの症状がある場合、治療にリスクが伴うが、疾患の有無を確認する検査もなく、いきなり治療を始めたケースも報告されている。
「体に症状が継続した」とする相談は211件あり、このうち1年以上続いたケースが102件、3年以上続いたケースが44件あった。相談者が治療費を明らかにした240件のうち111件は契約額が100万円以上だった。相談者の半数を50~60代が占めていた。
センターは、治療後には必ず定期検診を受けるとともに、不具合を感じた場合は他の専門医の診断を受けるべきだとしている。