歯磨きは、虫歯や歯周病を防ぐだけでなく、「食べる」「話す」「表情をつくる」などといった口の機能を維持したり、誤嚥性肺炎を予防したりする効果が期待できます。
【歯磨きを介助する場合】
①うがいをして、口の中に残った食べかすをすすいでもらう。
②歯磨き粉は、大豆1粒くらいの量を歯ブラシに付ける。歯を磨く時は余計な力が入らないよう、鉛筆のように持つ。
③歯ブラシを小刻みに10~20回ほど動かし、1本ずつ丁寧に磨く。歯ブラシの毛先全面が歯に当たるようにし、奥歯や前歯の裏側も忘れずに磨く。
④歯と歯の間や、歯と歯茎の間、歯並びの悪いところは汚れが残りやすいため、歯ブラシの前側や後ろの部分を使い分け、角度を調整してブラッシングする。舌に付いた白い「舌苔」は口臭の原因にもなるので、専用ブラシがあれば舌の表面をなぞるようにやさしく取る。
⑤最後にもう一度うがいをして、かき出した食べかすや汚れを流す。
【歯が数本しかない・歯がない人を介助する場合】
①うがいをして食べかすをすすいでもらう。
②毛先の柔らかい歯ブラシで、歯の根元や歯茎全体を磨く。
③スポンジブラシなどがあれば、スポンジを湿らせ、舌や頬の内側、頬と歯の間をなぞるように動かして食べかすを外に出す。
④うがいをする。うがいをするのが難しければ口の中をガーゼなどでふき取る。