東京都八王子市の私立幼稚園で7日午後1時半ごろ、男児(4)が給食で出されたブドウ(直径約3センチ)をのどに詰まらせた。男児は意識不明の状態で搬送され、約1時間半後に死亡した。警視庁は窒息死とみている。
高尾署によると、当時、男児がいた年少組では25人の園児が給食を食べており、2人の女性教諭が付き添っていた。男児が苦しそうにしているのに教諭の1人が気づき、口に手を入れて背をたたいたが、はき出させることができなかったという。
ブドウは給食のデザートで、1人に3粒ずつ皮付きで出た。皮は園児がむくことになっており、男児ののどに詰まったブドウに皮はなかったという。
幼稚園の園長は取材に対し、「大切な命を亡くして残念、無念です」と話した。給食の献立を見直し、食材を細かく刻むなどの対策を講じるという。