肥満問題に取り組む研究団体「世界肥満連盟」(本部 ロンドン)は4日までに、世界の新型コロナウイルスによる死者約250万人のうち約9割に当たる約220万人が、人口の50%超が肥満に分類される国に集中していたとする報告書を発表した。
世界保健機関(WHO)のデータなどの分析から、肥満の目安となる体格指数(BMI)の成人平均値が25未満の国で新型コロナによる死亡率が高い国はないと指摘。肥満の成人が人口の50%を超える国は、50%未満の国よりも死亡率が10倍以上だった。BMIが25超の割合が60%台の米国や英国で、人口10万人当たりの死者が100人を超える一方、日本では同じ数値が27.2%、2.6人だった。