ウクライナ情勢下でのパラジウムなどの素材価格の急騰を鑑みて、歯科用貴金属の告示価格が5月に緊急改定される。13日の中医協総会で承認されたもので、「歯科鋳造用金銀パラジウム合金」は診療報酬改定時に1g 3,149円となったが、5月から3,413円となる。
歯科用貴金属は、9品目全て4月改定時より公示価格が引き上げられることになる。総会では「ウクライナ情勢などの影響により、歯科用貴金属も過去に例を見ない急騰があった。歯科医療機関の負担が増大して、7月までの随時改定を待たずに何らかの対応を求める声が現場に多くあった」と説明。
事務局から示された案については、「現場の声に沿うものとして賛同したい」とする一方で、現場が混乱しないよう周知の徹底を求めた。
【歯科通信】