北海道大学大学院 歯学研究院 口腔診断内科学教室では標記について、現時点で確保している研究資金が不足していることから、クラウドファンディングにてご寄付を募っております。
[詳しくはクラウドファンディング該当ホームページ]
https://readyfor.jp/projects/mikaku
[寄付募集期間]
2023年3月1日(水)9:00~同年4月29日(土)23:00
北海道大学大学院 歯学研究院 口腔診断内科学教室では標記について、現時点で確保している研究資金が不足していることから、クラウドファンディングにてご寄付を募っております。
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知的障害や発達障害を抱える人たちにとって、歯医者通いには高いハードルがある。不意に体を動かすと、治療具で大けがをする恐れがあるからだ。そうしたリスクを減らそうと全身麻酔下で治療する歯科医もいる。障害者が安心できる歯科治療の最前線を追った。【太田圭介】
2月上旬。名古屋市に住む会社員の女性(30)が、市内港区にある「くりさき歯科・こども歯科」を訪れた。全身麻酔下で虫歯治療を受けるためだ。
「痛みに弱く歯科診療が怖い」のが長年の悩みで、恐怖感から体を動かしては歯科医に叱られてきた。ネット検索で全身麻酔下での治療を手がける歯科を見つけて駆け込んだ。女性は「ここなら痛みを心配せずに済む」と安堵(あんど)した。
女性が診察台に座ると、歯科麻酔医が麻酔薬を点滴し、人工呼吸器につながった管を鼻に挿入した。鼻の穴が小さい患者には子供用の細い管を使うなど、きめ細かく対処する。
点滴針が刺さった腕が肘掛けからだらんと落ちて麻酔が効いたことが分かると、栗崎新也院長が手際よく治療していく。血圧や体温、心電図などから全身の状態を確認している点を除けば、通常の治療とほぼ同じ。女性は治療が終わると麻酔が切れるまで院内で静養してから帰宅した。
栗崎院長は日本障害者歯科学会の認定医資格を取得後、2022年4月に開業した。歯科嫌いの人や知的・発達障害を抱えた子供ら年間延べ約50人を全身麻酔下で治療する。
知的・発達障害者は口の周辺が敏感で痛みを強く感じたり、じっと座っていられなかったりする傾向がある。栗崎院長は「こうした人々にとって全身麻酔が一番安全な対処法」と力説する。