大阪大村上氏教授、歯周病についてギネスブックに全世界で最も患者が多い感染症であることが掲載されていることを紹介しました。そして、歯周病のメカニズムなどを説明し、歯周組織の健康は、「体の抵抗力」と「歯周病菌の勢い」のバランスで決まり、歯周病菌の勢いが勝ったり体の抵抗力が減弱すると、歯周病が発症・進行すると述べました。さらに歯周病の発症・進行に影響を及ぼすリスク因子として、
環境因子では生活習慣、喫煙、ストレス等、宿主因子は遺伝的要因、
全身疾患、免疫能等、細菌因子として歯周病原細菌、プラーク停滞
因子を挙げました。
そして、歯周病は、誤嚥性肺炎、糖尿病、早産・低体重児出産、
アルツハイマー型認知症など全身の健康に影響を及ぼす可能性があることを指摘し、全身の健
康を確立するためにも「お口の健康」の確立が大事であると話しました。