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診療報酬改定に向けて 議員と省庁に要望

国民歯科問題議員連盟(関口昌一 会長)の総会が開かれた。高橋英登 日歯会長、太田謙司 日歯連会長が国会議員や関係省庁に向けて、令和6年度診療報酬改定に向けた課題を示し、要望を行なった。

 林 正純 日歯副会長は、令和6年度診療報酬改定に向けた課題として、「医科歯科格差の是正」「食べる喜び、話す楽しみ等のQOL向上のための口腔機能管理の育成」「口腔バイオフィルム感染症の育成」「予防と重症化予防の重要性」「在宅歯科医療の更なる推進」「新規医療技術、新規材料の開発及び保険収載」「歯科固有の技術の再評価」の七つを提示。

 基本診療料格差のみならず加算にかかわる格差の是正が必要なこと、口腔内スキャナーによる光学印象が保険に適用されていないなど、「新規技術や新規材料の開発、保険収載は歯科の活性化には重要であり、金パラを使用しない材料の開発や保険導入のさらなる推進に向けて取り組んでいるところ」と述べた。また、海外先進国と比べた日本の歯科医療費は極端に安い点を裏付けるデータを示し、現行の皆保険で歯科医療を提供するのは限界があると対応を要望した。

 総会の冒頭あいさつで高橋日歯会長は「財政審で、医療関係がこんなに儲かっているではないか、マイナス改定ではないかという文言あった。これはフェイク情報に基づくフェイクニュースである」と苦言を呈した。

【歯科通信】

キャッシュレス決済 会員限定の手数料を交渉

厚労省通知で療養担当規則の問題がクリアになったものの、保険診療でのキャッシュレス決済で課題となっている手数料について、日本歯科医師会の瀬古口精良 専務理事は、カード会社との交渉を続けており、今月下旬にも会員限定の手数料を示せるとの見通しを明らかにした。15日に日歯の専務理事連絡協議会で報告したもの。

 瀬古口専務理事は、キャッシュレス決済推進タスクチームが実施した、国民向けと医療機関向けのアンケート結果を示して、キャッシュレス決済のニーズが高い一方、手数料の問題があると説明。手数料の交渉については、11月30日の理事会で一定の結果が出る可能性を示唆した。

【歯科通信】

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