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令和 6 年度歯科保健医療施策関係予算案について

令和 6 年度の歯科保健医療施策関係予算(案)が、12 月 22 日に閣議決定されました。
厚生労働省医政局全体の予算が対前年度比+1.0%の中で、歯科に関わる医政局歯科保健課予
算は 41 億 9,500 万円で 6.9%増額となっており、「歯科口腔保健・歯科保健医療の充実・強化」
の部分では、対前年度比 10.4%増額となる他、喫緊の課題や将来に向けた課題に対応すべく、
随所に工夫の見られる内容と受け止めています。
骨太方針 2023 にも記載されているように、「歯科口腔保健の充実」と「歯科保健医療提供
体制の構築と強化」は国の歯科保健医療政策の大きな柱であり、 今回の予算でもこれらに取り
組む姿勢が示されています。 特に、生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)に向け
た取組の推進として、歯周疾患検診の対象年齢拡大のための予算措置が行われており、20 歳と
30 歳が対象に加えられたことは評価します。また、生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯
科健診)推進事業の拡充、歯周病等スクリーニングツール開発に係る事業の継続、更には地域
間の健康格差是正に重要な 8020 運動・口腔保健推進事業のメニューの一部拡充なども、評価
したいと考えています。なお、口腔保健推進事業については、都道府県等にも予算面での負担
が生じることから、事業への取り組みに関して、自治体への積極的な働きかけをお願いいたし
ます。 また、「歯科保健医療提供体制の構築と強化」については、地域の実情を踏まえた都道
府県の取り組みの実施に必要な財政支援である歯科医療提供体制構築推進事業の継続とあわせ、
病院歯科への設備整備の支援が追加事業として認められたことから、これらの事業を通じて地
域における歯科医療提供体制の構築が更に推進されることを期待します。

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