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障害者施設の入所男性死亡 歯科治療中、急性呼吸障害

大阪府警は30日、大阪市淀川区にある障害者支援施設で歯科治療を受けていた入所者の男性(69)が搬送先の病院で死亡し、司法解剖した結果、死因は胸や腹を圧迫されたことによる急性呼吸障害だったと発表した。府警は状況を調べる。

 府警によると、施設側は27日午後2時ごろ、歯科治療中だった男性の呼吸が止まったと府警に説明。男性は治療中に体を動かすことがあったため、職員5人が体を押さえていたところ、男性の顔色が悪くなり、動かなくなっていたという。午後2時25分ごろ、職員が119番した。

 施設長は取材に対し「原因を追及し、同じような事故が起きないように取り組む」と話した。

 施設はJR加島駅から南東約500メートルの住宅街の一角。

10代男性の前歯脱落、市立敦賀病院で誤診 「折損」再植治療できず 賠償67万円、和解

市立敦賀病院(福井県敦賀市)は5月28日、昨年6月に前歯2本が脱落して受診した若狭町の10代男性に対し、当直医が折損と誤って診断し、自歯を元に戻す再植治療ができなくなる医療事故があったと発表した。男性側に損害賠償金67万5千円を支払うことで和解が成立し、6月定例市会に関連議案を提案する。

 新井良和院長らが同病院で会見し説明した。

 新井院長らによると、男性は時間外に救急搬送され、当直の内科医の診察を受けた。脱落した前歯を保存に適した牛乳に沈めた状態で持参していたが、内科医は十分に確認せず、折損と診断したという。また、男性は下唇にも傷があり、出血状態から縫合するのが適切だったものの、内科医は経過観察とした。

 男性は帰宅後も唇の出血が続き、翌日に敦賀市外の病院で下唇を縫合した。前歯の診察も受け、この際に歯を再植できた可能性を伝えられたという。

 会見で新井院長は「再植で歯が再生する可能性は高くはないが機会を逸した。患者さんやご家族をはじめ、市民の皆さまに深くおわび申し上げる」と謝罪した。再発防止策として、歯科や口腔(こうくう)外科の専門医以外でも適切に治療できるよう救急マニュアルを見直した。同病院は、新井院長と診療部長を厳重注意とした。

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