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医療的ケア児の情報を一冊に 災害対応サポートブック、徳島文理大生が作成

災害時における医療的ケア児の避難や支援に役立ててもらおうと、徳島文理大保健福祉学部人間福祉学科2年の五島愛莉さん(19)が「医療的ケア児のための災害対応サポートハンドブック」を作った。板野郡5町と郡自立支援協議会子ども支援部会、文理大が協力。冊子(A6判、28ページ)を300部用意し、各町役場で配布するほか、各町のホームページからダウンロードできるようにする。

 ハンドブックでは、胃ろうや経管栄養の種類、吸引チューブのサイズ、酸素吸入量など必要な医療的ケアの項目を用意。身長と体重をはじめ、排せつ回数、食事形態、コミュニケーション方法といった日常生活の様子を書くページも設けた。ケア児の生活必需品や避難先、かかりつけ医なども記入できる。

 意思疎通が難しいケア児の情報を記載し、誰が見てもケア児の状態や対応が分かるようにしている。

 弟の祐磨さん(16)がケア児で、災害発生時に家族が近くにいない場合を想像すると不安に思ったことがきっかけ。祐磨さんが通う「障がい者生活支援センター 凌雲」(藍住町)に相談しながら作成した。

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