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医療大当別町が慰留断念 北広島移転 町長、議会で表明

 当別町から北広島市への移転が決まった北海道医療大を巡り、後藤正洋町長は14日の町議会第2回定例会で、町内への引き留めを断念すると表明した。

 同大は昨年10月、北広島市の「北海道ボールパークFビレッジ」へ2028年4月に移転することを、ファイターズスポーツ&エンターテイメント(FSE)や市と合意した。

 一方、長年にわたり大学と連携してまちづくりを進め、多くの学生が暮らす町は「経済的、文化的損失は計り知れない」として、アパートや飲食業など各種団体とともに移転の取りやめを要望してきた。

 町によると、大学を運営する学校法人「東日本学園」の鈴木英二理事長が5月30日に後藤町長と面会し、移転計画を予定通り進めることを改めて説明。後藤町長は各種団体との協議を経て、この日の定例会で「再考を促すことは、現実的ではないと受け止めた」と述べた。

 町は今後、校舎跡地の活用などで大学側との連携を継続するほか、学生が町を離れることで影響を受ける地元の経済対策を進めるという。

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