徳島県石井町で介護事業所などを運営するNPO法人あかねの和が、重度の心身障害者らを受け入れる通所介護施設「とおりゃんせサードプレイス」を同町藍畑に開所した。11月1日から利用できる。
未就学児を対象とした「児童発達支援」と就学児の「放課後等デイサービス」、18~64歳で重度の心身障害者の「生活介護」のサービスを提供する。一日当たりの定員は最大計34人。医療的ケアが必要な利用者も受け入れる。看護師や介護士、作業療法士ら31人の職員が常駐して対応する。
施設は鉄筋コンクリート2階建て延べ523平方メートル。1階は、寝たきりや気管を切開するなどして入浴できない利用者向けにミストシャワーを設置したほか、台所や利用者らが過ごす部屋などを設けた。2階には、利用者が運動できるスペースや事務室、職員用ロッカーなどがある。総工事費は約1億8千万円。
横野はつみ理事長(70)=同町藍畑=は「利用者が心地よく過ごせるようにミストシャワーなどの設備も設けているので、気軽に問い合わせてほしい」と話した。