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在宅医療患者、最多23万人 23年調査、入院は最少更新

2023年に在宅医療を受けた外来患者は1日当たり23万9千人(前回20年比6万5400人増)と推計され、1996年にこの項目の調査を始めてから最多となったことが20日、厚生労働省の患者調査で分かった。入院患者は117万5300人(3万6千人減)で、現在の調査方法になった84年以降、最少を更新した。

 国は在宅医療を推進しており、厚労省担当者は調査結果について「施策や医療提供サービスの充実などが影響した」としている。

 患者調査は3年ごとに実施。今回は全国の病院や診療所、歯科診療所計約1万3千施設を対象に23年の特定の1日について入院や外来の患者数を調べ、推計した。

 往診や訪問診療といった在宅医療の患者数は05年調査から増加傾向が続いていたが、新型コロナウイルス流行による受診控えなどの影響で20年調査は減少し、今回再び増加に転じた。年齢階級別では65歳以上が最も多く22万人を占めた。

 外来患者の総数は727万5千人で、前回に比べて13万7500人増えた。

 人口10万人当たりの都道府県別の入院患者数は高知1785人、鹿児島1743人、長崎1651人の順に多く、少ないのは神奈川665人、東京671人、埼玉702人だった。

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