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大臼歯CAD/CAM冠 冠を厚くすると脱離しやすい

大臼歯CAD/CAM冠において、冠を厚くすると脱離しやすい。大阪大学大学院歯学研究科の伴 晋太朗 招へい教員、峯 篤史 准教授らの研究グループによるもので、金属高騰の影響を受けないメタルフリー治療を後押しする知見になる。CAD/CAM冠は金属冠に比べて割れやすいことがデメリットだが、実際の長期データについては今まで明らかになっていなかった。

 研究では、同大附属病院で2017年から2021年にかけて大臼歯に装着されたCAD/CAM冠117装置の臨床経過を調査した。その結果、14装置で脱離が確認された。冠と土台の形状に関する三次元デジタルデータを詳細に分析したところ、冠の厚み、土台の形、接着剤の種類が脱離に影響していることが判明し、特に冠が厚い場合に脱離しやすいことが明らかになった。歯冠が割れたのは1装置、歯根が破折したのは1症例で、4年生存率は95.5%だった。

 研究成果は、科学誌『Journal of Prosthodontic Research』(4月7日)に掲載された。
【歯科通信】

歯周病検診の頻度上げるべきー国民歯科問題議員連盟総会

 国民歯科問題議員連盟の麻生太郎 名誉会長と田村憲久 会長は歯周病検診について、10年ごとの実施では不十分で頻度を上げていくべきとの考えを示した。

 5月20日の議連総会で触れたもので、麻生氏は「歯周病検診は20歳から70歳の間、10年刻みなので、わずか6回しかない。これでは国民の口腔の健康は守れない。もう少し頻度を上げていくべきではないか」と述べた。
 また、田村氏も「我われとしては歯周病検診を充実させたい思いがある」として骨太の方針への記載に意欲を見せた。
【歯科通信】

日本歯科保存学奨励賞

2026年6月4日〜5日に開催された「第164回日本歯科保存学会学術大会(神奈川県)」において、歯学部保存修復学講座の大鹿水由季助教が、「2026年度日本歯科保存学奨励賞」を受賞しました。本賞は、日本歯科保存学会において優れた研究業績を挙げ、今後のさらなる発展が期待される若手研究者に授与される賞です。

今回の受賞は、応募論文「Wear Resistance of Light-Cure Resin Luting Cements for Ceramic Veneers」(Journal of Functional Biomaterials)および関連する学会発表を含む一連の研究業績が高く評価されたものです。本論文では、セラミックベニア修復に用いられる光重合型レジンセメントの耐摩耗性について検討し、臨床応用に有用な知見を報告しました。

また、大鹿助教は日本歯科保存学会2025年度秋季学術大会(第163回)において、「プライマーあるいはユニバーサルアドヒーシブの併用がユニバーサルレジンセメントのPEEKブロックに対する接着耐久性に及ぼす影響」と題した研究発表を行いました。これらの研究の新規性や学術的意義に加え、臨床応用への高い貢献性と将来性が評価され、今回の受賞に至りました。

医療用手袋値上げへ、相場観は2倍

中東情勢の悪化に伴う現状と今後の見通しについて、医療用手袋大手メーカーの国立大学43病院の共同購入にも参加しているモレーンコーポレーション草場恒樹 社長が取材に応じた。原材料は8月分まで確保しているものの、製品は海外委託製造のため予断を許さない厳しい状況にあるという。現在、国内医療機関と値上げ交渉に入っており、医療用手袋価格は「通常の2倍」が相場観との認識を示した。

子どもとその保護者で歯科健診など限定プログラムを体験  キッザニア東京でスペシャルイベントを開催

公益社団法人日本歯科医師会とライオン株式会社は、歯と口の健康週間中の6月4日の16時から21時まで、子どもの職業・社会体験施設「キッザニア東京」で、スペシャルイベントを開催した。
2年ぶりの開催となった本イベントでは、3~15歳までの子どもとその保護者600組1,200名を招待し、2つの限定プログラムを実施した。
子どもとその保護者が2名1組で参加した歯科健診のイベント「やってみよう 歯科健診!はじめよう 予防歯科!」では、デンタルミラーを用いて、お互いの口の中を観察しながら、口の状態をチェックした。子どもとその保護者1組に対して、日本歯科医師会広報委員会委員の歯科医師1名が付き添い、歯科健診をサポートするとともに、一人ひとりに合ったお口のケアの方法をアドバイスした。その他、歯科衛生士からは顎模型や歯ブラシ等を使った歯のみがき方やデンタルフロスなど基本的なセルフケアについて説明がなされた。
また、辻󠄀坂智矢常務理事、佐藤敬司理事が講師を務めたレクチャーイベント「歯医者さんと学ぼう!今日からできる予防歯科」では、歯科衛生士とともに、歯科医院で働いている歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士等のお仕事の内容を説明し、歯科医院での治療に使用する器具の紹介では、参加した子どもに、本物の器具の操作を体験してもらった。
さらに、ライオン株式会社イメージキャラクター「ライオンちゃん」とともに日本歯科医師会PRキャラクター「よ坊さん」も登場し、会場を大いに盛り上げ、本イベントは盛会裏に終わった。

歯と口の健康週間 甲府駅前で歯周病予防の大切さを呼びかけ

4日から始まった「歯と口の健康週間」にあわせ、JR甲府駅前で歯科医師などが歯周病予防の大切さを呼びかけました。

4日から10日までの1週間は「歯と口の健康週間」です。

JR甲府駅前では歯科医師や、歯科衛生士を養成する専門学校の学生など17人が、駅の利用者に歯ブラシやチラシを配って、歯周病は全身疾患につながることや、半年に1回程度は歯科医院で定期検診を行う大切さを呼びかけました。

県歯科医師会によりますと、4年前に県内の歯科医院の患者を対象に行った調査では、20代のおよそ7割、30代以上のおよそ8割が歯周病にかかっていたということで、いずれも全国平均を上回ったということです。

■「金銀パラジウム合金(金パラ)問題」について言及  定例記者会見



日歯は5月28日(木)、定例記者会見を歯科医師会館で開いた。
挨拶で高橋英登会長は、6月1日(月)の令和8年度診療報酬改定施行を前に、歯科界の長年の課題である「金銀パラジウム合金(金パラ)問題」について言及した。随時改定しても追いつかない価格の上昇局面が続き、経費が診療報酬を上回る現状を根本的に解決するためには、金パラを使用しない補綴治療の比重を高める必要があり、同改定でCAD/CAM冠の適用範囲拡大やチタンブリッジの新規導入などの対応が図られたことを説明。今後に向けては、チタンの材料特性なども踏まえて、日本歯科医学会や関連学会と連携し、学術的なエビデンスに基づき、対応を進めるとした。
大杉和司常務理事は、歯科技工所ベースアップ支援料について、医療管理所管と社会保険所管を中心に、歯科技工所や歯科技工士関係団体と連携を密に取り対応していると報告した。

歯周炎治療後も口腔内細菌叢に“炎症の履歴”が残存

東京科学大学(Science Tokyo)医歯学総合研究科 歯周病学分野の小林龍太医員、芝多佳彦講師、岩田隆紀教授、生涯口腔保健衛生学分野の竹内康雄教授らの研究チームは、歯周炎患者の前歯部歯肉縁下プラーク[用語1]を対象に、非外科的歯周治療[用語2]の前後でメタトランスクリプトーム解析[用語3]を行い、細菌叢の構造と機能の変化を包括的に解析しました。

その結果、歯周治療後、臨床的に治癒した歯周炎部位であっても、歯周炎に関連する嫌気性菌を含む細菌ネットワーク[用語4]が残存しており、歯周炎の既往のない健常部位とは異なる細菌学的状態にあることが明らかとなりました。すなわち、歯周炎は治療によって見かけ上は改善しても、細菌学的にはその「履歴」が残る可能性が示されました。さらに、治癒した群では Neisseria elongata や Rothia aeria といった細菌らの関与が示唆され、未治癒群ではグリシン分解や細菌接着に関連する機能遺伝子の増加が認められました。

本研究成果は、歯周炎の治癒過程に関わる細菌学的特徴を明らかにしたものであり、今後の予後予測マーカー[用語5]や新規治療戦略の開発につながることが期待されます。

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