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小樽歯科衛生士専門学校入学式 歯科衛生士の道へ7名が決意

小樽歯科衛生士専門学校(稲穂2・大聖康洋学校長)は、4月4日(土)グランドパーク小樽(築港11)5階銀河の間にて、2026年度60期生の入学式を挙行した。

 同校は、1966(昭和41)年に小樽市歯科医師会により創立された60年の歴史を刻む道内屈指の歯科衛生士養成校で、創立以来、今日まで1700名の卒業生を送り出し、全国各地で地域歯科保健医療を担う歯科衛生士として活躍している。

 新型コロナウイルス感染症予防の観点から、式での出席者を展定していたが、7年ぶりに本来の形式に戻し、在校生をはじめ、保護者、学校関係者に見守られ、入学生7名(小樽市4名・札幌市・苫小牧市・札幌市各1名)が歯科衛生士の道を歩む決意をした。

 入学生は、ひとりずつ名前を呼ばれ、入学が許可された。

 大聖学校長は告辞の中で、「人間性豊かな歯科衛生士として地域の保健医療に貢献できる医療人を養成する。愛と知と技を備えた」と、教育理念に触れ、「60期生のみなさんには、愛と知と技の3つの文字が指し示す通り、愛情豊かに、十分な知識と技術を身に付けた歯科衛生士を目指してもらいたい。」と、激励した。

 入学生を代表して松浦優衣さんは、「本校の輝かしい伝統を汚さないよう学則を重視し、日々学業に励み、自立した社会人となれるよう弛まぬ努力を続けていくことを誓う」と、誓の言葉を述べた。


 小樽市歯科医師会・渋谷祐史会長や小樽歯科衛生士専門学校同窓会・竹内真由美会長が祝辞を述べた。

 在校生を代表して北田さん(3年)は、「知らない事への挑戦には不安がつきもの。今日ここにいる仲間とともに助け合い、励まし合い、充実した学校生活を送りましょう」と、歓迎の挨拶を述べた。

嚥下障害でも食楽しむ旅を 山形・鶴岡でモデル考案へ

伝統的な食文化が今に受け継がれる山形県鶴岡市で、高齢や病気で食べ物をのみ込む力が低下した嚥下障害の人向けに、食べやすさとおいしさの両方に配慮した食事や試食体験ができる観光のモデルコースづくりが始まった。目指すのは、誰もが安心して食べる喜びを感じられる街だ。

 ノドグロのにぎりずし、山形牛の赤ワイン煮…。鶴岡市が食に関わる団体とつくる協議会は2月、医療や観光関係者向けに1泊2日のモニターツアーを開いた。海沿いの宿泊施設では地元食材を使った夕食が並んだ。

 すしネタは筋を切るよう包丁でたたいて形を整え、シャリも歯ぐきでつぶせるほど軟らかく炊いて、口に入れるとふわっとほぐれる。山形牛は長時間煮込んだ肉をペースト状にして成形。かまなくてものみ込めて、味は濃厚な肉そのものだ。

 嚥下障害がある人の食事は、のどに詰まらないよう細かく刻んだり、とろみをつけたりといった工夫が必要だが、安全性を優先すると見た目や食感が単調になりがちで、食欲が減退する人もいる。夕食を作った料理人の延味克士さん(57)は「自分の調理技術で、食べることに困っている人が喜んでくれるなら力になりたい」と話す。

 2日目の昼食は西洋料理店へ。地元産の羊肉のタルタルや豚のリエットの前菜盛り合わせは、味も見た目も嚥下食だとは気づかないほど。参加者は他にも、老舗の刻んだ漬けものの試食や、昆布やワラビのだしの飲み比べなどを市内各地で楽しんだ。

 市には在来作物が多く残り、修験道と結びついた食文化や郷土料理が伝わる。2014年、芸術文化を生かした特色ある都市でつくる国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「創造都市ネットワーク」に、日本で初めて食文化の分野で加盟した。

 一方、市内では医療関係者と料理人らでつくる「鶴岡食材を使った嚥下食を考える研究会」が8年前から障害に関する研修会を開催。飲食店にメニュー開発の助言を続け、嚥下食を提供するフレンチやイタリアンなどの店が増えつつある。

 研究会は今回のモデルコースづくりにも協力。会の共同代表で言語聴覚士の田口充さん(48)は「食べるために外出する一連の動作がリハビリや社会参加につながる」と意義を語る。

 協議会では今後、当事者も含めたモニターツアーの企画や、モデルコースの発信を目指す。協議会の事業推進員遠藤遼さん(40)は「子どもや若者にも嚥下障害で旅を諦める人がいる。誰もが食を通じて地域の魅力を体験できる街にしたい」と意気込んだ。

補綴歯科学会 3次元プリント有床義歯の診療指針作成

昨年12月に保険導入された「3次元プリント有床義歯」の診療指針を日本補綴歯科学会が作成し、2月26日付けでホームページに公表した。

 診療指針は、定義や適応、製作の流れや留意事項などを記載。留意事項によると、印象および咬合採得は従来法に基づいて実施し、作業用模型と咬合採得物をデジタルデータ化した後のデザインでは、「口蓋の厚みは2ミリ以上を確保する」と記載。さらに、「試適時に印象採得が必要であると判断した場合は、シリコーン印象材を用いてトライデンチャーで咬合圧印象を行う」「再咬合採得が必要であると判断した場合はトライインデンチャーで咬合採得を行う」「仮床試適後に人工歯および粘膜面を修正したい場合は必ずデザイン上で修正を行うこと。トライインデンチャーを修正しても、最終義歯には反映されないことに留意すること」と説明。

 なお、現在は準用点数で行われているが、令和8年度診療報酬改定により6月から「3次元プリント有床義歯(1顎につき)」4千点が算定できる。
【歯科通信】

歯周疾患検診43万7,382人が受診-令和6年度厚生労働省公表

歯周疾患検診43万7,382人が受診-令和6年度厚生労働省公表
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 令和6年度に市区町村が実施した歯周疾患健診の受診者は43万7,382人で、前年度より7万7,828人増えた。厚労省が17日に「地域保健・健康増進事業報告の概要」を公表した。
 歯周疾患健診を受けた人のうち、要精検者は28万720人(64.2%)、要指導者は10万8,197人(24.7%)、異常なしは4万8,379人(11.1%)となっている。
 全国1,737市区町村のうち、歯周疾患健診を実施しているのは1,478(85.1%)で前年度より26増えている。
【歯科通信】

歯科保健条例にフッ化物に関する明確な文言が記載されていると、 学校フッ化物洗口の普及を後押しする!

[研究のポイント]
 ・都道府県単位の歯科保健条例にフッ化物に関する明確な文言が含まれている場合と含まれていない場合とで、条例施行後の学校フッ化物洗口の普及率増加に違いがみられるかを検討
 ・条例にフッ化物に関する明確な文言が含まれている条例では、含まれていない条例と比べて、条例施行後に学校フッ化物洗口普及率が増加することが明らかになった
 ・都道府県の条例の中でフッ化物に関する文言を明記することが、子どものむし歯予防につながる学校フッ化物洗口を普及させる上で重要であることが示された。
  https://doi.org/10.3389/froh.2026.1780911       
【山田宏のデンタルマガジン】

最優秀賞に立澤孝太郎さん  若手歯科医師臨床症例発表会

令和7年度全国歯科大学・歯学部若手歯科医師臨床症例発表会が3月14日、歯科医師会館で開催され、東京歯科大学口腔病態外科学講座の立澤孝太郎さんが「Le Fort I型骨切り術後の上顎骨癒合不全に対しCAD/CAM技術とMixed Reality技術を用いて再治療を行った1例」の症例発表で最優秀賞を受賞した。
若手歯科医師臨床症例発表会は、日歯と全国の歯科大学・歯学部との交流を深めるための施策の一つで、将来の歯科界を担う若い歯科医師の育成を目的としている。
優秀賞は2名で、新潟大学医歯学総合病院の山本悠さん(発表テーマ「不安定な固定性補綴装置を有する症例に口腔内スキャナーを用いて即時義歯を製作した一例」)、日本歯科大学新潟生命歯学部 歯科補綴学第1講座の鈴木達大さん(発表テーマ「著しい咬合高径の低下を伴う上下顎無歯顎に対して新製義歯により咀嚼機能の改善を認めた一例」)であった。
最優秀賞の立澤さんは、「皆さんの発表がどれも素晴らしく、自分が選ばれるとは思わなかった」と驚きの様子で喜びを表した。

野菜多く取れば歯周病少なく/弘大研究発表

弘前大学とカゴメ(本社名古屋市)の共同研究グループは、野菜に多く含まれる抗酸化物質「カロテノイド」と歯周病の関係を調べ、血液や皮膚に含まれるカロテノイドの値が高い人ほど、歯周病にかかる割合が低いことを明らかにした。

 研究は、弘大が進める「岩木健康増進プロジェクト」のデータを活用し、2022年の健診に参加した成人456人を対象に実施。かみ合わせが正常な人を対象とし、年齢や性別、喫煙や飲酒、食習慣、歯磨き習慣などの影響を考慮した上で解析した。血液中のカロテノイド濃度に加え、野菜の摂取量の目安を測る機器「ベジチェック」を使って皮膚のカロテノイド量も測定し、歯周病の有無との関連を分析した。

 その結果、カロテノイド量が最も多いグループは、最も少ないグループと比べて歯周病の有病率が明らかに低かった。特に血中では、ルテインやリコピンといったカロテノイドの成分で差が確認され、これらの成分が歯周病予防に関わっている可能性が示された。

 さらに、複数の要因の因果関係を推定する「ベイジアンネットワーク解析」では、生体内のカロテノイドが口腔(こうくう)内の炎症や細菌バランスの乱れを抑える方向に働き、歯周病の予防につながる可能性があることも示された。

 歯周病は日本人成人の約半数がかかっているとされる身近な病気で、歯を失う大きな原因の一つ。さらに近年は、心臓や血管の病気など全身の健康にも影響することが指摘されている。

 弘前大の村下公一副学長(健康未来イノベーション研究機構長)は「歯の健康は認知症や糖尿病などさまざまな疾患との関係も明らかとなっている。これまで以上に歯の健康づくりの重要性を啓発することで、市民の健康増進に役立つものと期待される」と語った。またカゴメ食健康研究所の山内俊敬・所長付は「ベジチェックを通じて、さらなる健康社会の推進に貢献したい」と話した。

 研究成果は1月28日、国際学術誌「Nutrition Journal」に掲載された。

第119回(2026年)歯科医師国家試験 合格率詳細

2026年3月に発表された第119回歯科医師国家試験の全体合格率は61.9%(2,837名受験、1,757名合格)で、前年から8.4ポイント低下し、低水準となりました。新卒者の合格率は80.2%と高い一方、既卒者の合格率は27.8%と非常に厳しく、特に既卒の落ち込みが目立つ結果です。

第119回(2026年)歯科医師国家試験 合格率詳細
全体合格率: 61.9%
新卒者: 80.2%
既卒者: 27.8%

特徴と傾向
合格率の低下: 12年ぶりに7割を超えた前年(70.3%)から一転、第115回(61.6%)に次ぐ低い合格率となりました。
新卒・既卒の格差: 新卒は8割が合格する一方、既卒の合格率は27.8%と第97回以来、22年ぶりに30%を下回りました。
学校別: 東京歯科大学が94.0%でトップ、次いで昭和大学歯学部(90.0%)などが高い合格率を記録しました。

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