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令和 7 年度厚生労働省予算概算要求についての見解

8 月 28 日に公表された令和 7 年度の厚生労働省全体での予算概算要求額は
約 34 兆 2,763 億円であった。そのうち、歯科保健医療関連の概算要求総額が
令和 6 年度予算額の 11.8%増の 46 億 4,200 万円であることについて、日本歯
科医師会は、歯科保健医療施策をより充実・強化するために必要な最低限の
要求が行われていると考えている。今回、歯科関連において注目すべき点と
しては、「骨太の方針 2024」に記載されている「生涯を通じた歯科健診(い
わゆる国民皆歯科健診)に向けた具体的な取組の推進」と「歯科保健医療提
供体制の構築と強化」に関連する「生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆
歯科健診)環境整備事業」並びに「歯科医療提供体制推進・支援事業」が、
これまでの事業成果を踏まえ、予算も含めた事業内容が拡充されたことであ
り、この点は評価をしたい。

70歳代男性「意識障害、舌が青い!」

症例:75歳男性。

主訴:意識障害にて救急搬送。

バイタルサイン:JCS 200、体温36.2℃、血圧 110/65 mmHg、脈拍62回/分、SpO2 95%(室内気)。

現病歴:救急隊が観察すると、意識障害に加え舌が青色を呈していた。

ここでつまずく!研修医の対応
救急隊員「75歳男性の意識障害患者さんです。バイタルサインは安定していましたがこのように舌が青色です。
。」

研修医A「何ですか、これ?舌が青色…舌が青色…。まさかパラコート中毒?とりあえず酸素は止めて、低血糖をチェックして、えーっと…。」

<Snap Diagnosis>
フルニトラゼパムによる口腔内青着色

迅速に適切な歯科治療を 月形刑務所に是正要望

札幌弁護士会は16日、月形刑務所(北海道月形町)の受刑者が歯科治療を申し出たのに早期に実施されなかったのは人権侵害だとして、同刑務所と法務省に対し、迅速に適切な治療が受けられるよう是正を求める要望書を出したと発表した。

 弁護士会によると、男性受刑者は昨年8月29日、前歯に痛みを感じ、治療を申し出た。初診日は約3カ月後の11月24日に設定され、直近で新型コロナウイルスに感染したため、実際に受けたのは12月15日だった。

 昨年11月末、男性受刑者から人権救済の申し立てがあり、弁護士会が調査。同刑務所では毎週金曜日に歯科治療の機会が設けられているが、希望者が多いと新規の場合は受けられるまでに2~3カ月かかっていた。

 月形刑務所と法務省矯正局は「引き続き、受刑者に対する適切な医療の提供に努める」とコメントした。

健康保険組合連合会

健康保険組合連合会は3日、2023年度の決算で1,380組合の52.6%が赤字になる見込みだと発表した。高齢者拠出金が大幅に増え、健保組合全体での経常収支は1,367億円の赤字になる見通し。佐野雅宏会長代理はこの日開いた記者会見で、現役世代の負担を軽減するため、所得が少ない人に配慮した上で、後期高齢者(75歳以上)のうち79歳までの窓口負担を原則3 2割にするなど、制度の見直しを求めた。

「ピアス・チャレンジ」で磁石誤飲 子ども5人病院で治療 チェコ

【10月5日 AFP】チェコの首都プラハの病院は4日、磁石を誤飲した子ども5人の治療を行っていると明らかにした。全員がティックトック(TikTok)で見つけた「ピアス・チャレンジ」に参加していたという。

 プラハ・モトール(Prague-Motol)病院は子どもたちについて、舌にピアスをしているように見せ掛けるため、舌先に球状の磁石をのせ、その後、誤ってのみ込んでしまっていたと説明。


「1人は幸運にも複数の磁石をすぐに排せつできたが、残り4人は入院中で、本日2人の緊急手術を行う」としている。

 同病院によると、子どもたちは1個または複数の磁石と金属片をのみ込んでいた。体内でそれらが接着し、胃腸が損傷するか、穿孔(せんこう)や炎症が生じる可能性もあるという。

オーラルフレイル 高齢者の抑うつ発症リスク高まる

サンスターと東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢 機構長などの研究により、オーラルフレイルを有する地域在住高齢者は、抑うつ傾向の発症リスクが高まることがわかった。

 自立高齢者1,356人を対象とした調査で、オーラルフレイルを判定するための5つの問診項目を活用し、2012~18年まで抑うつ傾向の発症リスクを解析した。調査開始時のオーラルフレイルの有病率は35%だったが、6年間の追跡期間中に新たに18%が抑うつ傾向を発症した。

 また、「硬いものが食べにくい」「お茶や汁物でむせる」と回答した人は、抑うつ傾向を発症するリスクが高まるという。

 同調査結果は、日本老年歯科医学会第35回学術大会にて発表された。
【歯科通信】

歯科技工士 5年以内の離職率27.9% 歯技協 会員技工所にアンケート

日本歯科技工所協会が会員歯科技工所に対して行なった2023年度調査で、5年間の入社総数は1,467人、5年以内の離職者は410人(離職率27.9%)だった。離職率は4年前の前回調査時27.8%とほぼ同じだったが、入社総数と離職者数は18%増えている。

 歯技協は、歯科技工士全体の離職率70%と比べると半分以下で、定着率72.1%との見方もできると分析。調査担当者で協会総務理事の北井正勝 氏は、「実態を把握してこそ、次の対策や検証が可能となる。今後、歯科医院などに勤務している歯科技工士や協会会員以外の歯科技工所での離職率を把握することで、今後求められる歯科技工体制や、歯科技工士不足の歯止め対策につながる」とコメントした。
【歯科通信】

「口腔健康管理に関する協働取組み」の展開について

明治安田生命保険相互会社(東京都千代田区、執行役社長 永島 英器、以下「明治安田」)
と公益社団法人日本歯科医師会(東京都千代田区、会長 高橋 英登、以下「日本歯科医師会」)は、
「口腔健康管理に関する協働取組み」を展開し、2024年10月より人々の歯と口の健康
を支えるための活動を開始します。
昨今、口腔内の環境の良し悪しが全身疾患の発症にも影響することが広く周知され、歯と口
の健康に対する人々の関心が高まっています。また、高齢化の進行により健康的に長生きが
できること、いつまでも自分の歯で美味しく食べられることがより重視されるようになりました。
日本歯科医師会は、国民歯科医療の確立、公衆衛生・歯科保健の啓発、学術研修事業、
および歯科医学の進歩発展を図り、地域のみなさまの歯と口の健康を増進する事業等を
行なっています。また、明治安田は、「ひとに健康を、まちに元気を。」を掲げ、2「大」
プロジェクト(注)の展開を通じて、お客さまや地域のみなさまの「心身の健康づくり」や、
人々があたたかくつながる「豊かな地域づくり」への貢献をめざしております。
協働取組みの具体的な内容として、各地域で日本歯科医師会および都道府県歯科医師会、
郡市区歯科医師会と、各地の明治安田の支社・営業所が連携し、地域のみなさま向けに歯と
口に関するセミナー、歯科医師による相談会、口腔内の簡易検査等を実施し、歯と口の健康
について学ぶ場を提供します。

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