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ちょっと気になる!≪咽喉頭異常感症≫

喉に不快感がある、喉の奥に異物感がある、
食べ物が飲み込みにくいと感じる、つっかえることがある…
などの症状があるのにもかかわらず、検査の結果は喉に異常が見られない。
このうよな時に考えられるのが「咽喉頭異常感症」です。

摂食嚥下障害は機能的な障害が考えられますが、
咽喉頭異常感症には機能的な障害等は見られません。

咽喉頭異常感症の原因として逆流性食道炎やアレルギー性鼻炎などが
挙げられる場合もあります。
しかし、そういった疾患もなく症状が現れる場合には
心因性(ストレスなど)が挙げられます。
30代~50代の女性に多く見られ、自律神経失調症や更年期障害などと
関係しているとも考えられます。
気持ちを和らげるためのカウンセリングや漢方の治療なども
効果があるといわれます。

常日頃からたくさん頑張っている方は、たまには肩の力を抜いて、
消極的または積極的ストレス発散をなさってみてはいかがでしょうか。

▼参考:咽喉頭異常感への対応(大越俊夫)
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h07kn6s0vtdrfu9x3wZgQ

12歳虫歯、10年で半減 沖縄県内1.7本 文科省調べ 教医連携、ワースト脱却へ

全国の12歳児を対象に毎年実施される永久歯列の虫歯調査で、2017年度の沖縄県の1人当たりの虫歯罹患(りかん)本数は1・7本で、06年度の3・5本から半減したことが4日、分かった。沖縄はこれまで全国ワーストを独走してきたが、近年は毎年0・2本減を記録するなど、改善率が他府県と比べ著しい。県歯科医師会の玉城斉理事は「教育と医療の各機関の連携強化が結実した」と述べ、改善傾向が維持できれば、年内または来年度にも初めて最下位を脱却できる可能性を示唆した。

 調査は文部科学省の学校保健統計調査の一環で、全国平均は0・82本だった。北海道(1・5本)、鹿児島(1・4本)が沖縄に続いた。全国で虫歯が最も少なかったのは、新潟と愛知の0・4本だった。

 玉城理事は、県内児童の虫歯率が高い傾向にある背景に(1)保護者の口腔(こうくう)環境整備への意識の低さ(2)低所得を理由とする未治療―などを挙げた。ただ、近年は学校教育の中でも積極的に虫歯予防について考える機会を設けているほか、医療機関の周知活動が奏功し「飛躍的に状況は改善されている」と評価する。

 公益財団法人ライオン歯科衛生研究所によると、全国小学生歯みがき大会の参加率は全国平均が18・8%。那覇市は58・3%で全国の政令都市または県庁所在地で最高だった。同研究所の吉松治郎保健研究部課長も歯科教育の充実・強化により沖縄の状況は着実に改善していると評価。「身体の健やかな成長には健康で丈夫な歯が欠かせない」と述べ、さらなる歯科教育の充実に期待を寄せた。

癒合歯 (ゆごうし)

癒合歯って聞いたことがありますか?
隣り合った歯がくっついて、1本の歯のようになったものです。
永久歯より乳歯によく見られ、また、下の前歯付近に多く見られます。

癒合歯そのものは癒着部の溝がむし歯になりやすい傾向にありますが、
それ以外には特に心配することはありません。
ただし、癒合歯が永久歯に与える影響は決して小さくはありません。

乳歯の2歯が癒合している場合、その後生えてくる永久歯の2歯の内1歯が
先天欠如を起こしている場合が少なくありません。
また、2歯が融合しているため、永久歯の欠如がない場合でも
生える場所が少なくなるため、歯並びが悪くなる傾向も多く見られます。
顔の真ん中の線と歯の左右の真ん中がずれてしまうこともあります。

癒合歯を見つけたら、歯科医院に相談する方がいいかもしれません。
年齢が小さいうちは難しいかもしれませんが、
レントゲンを撮って永久歯の状態を確認しておく方がよいと思います。

歯並びは口腔疾患を起こしやすくする原因にもなりますし、
お食事(栄養摂取)にも影響してきます。
それだけではなく、見た目や体の歪みなどにも影響を及ぼしますので、
早めに専門家に相談されることをお勧めします。

▼参考:乳歯の癒合歯が後継永久歯に与える影響(新谷誠康)
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h07km6s0vtdrfu9x3wT57

歯科医療充実など「骨太2017の内容継続を」自民・議連で日歯要望

自民党の国民歯科問題議員連盟(尾辻秀久 会長)の総会が5月23日に開かれ、政府の「骨太の方針2018」策定に向けて、日本歯科医師会の堀 憲郎 会長が意見を表明した。

 堀 会長は、同2017に「生涯を通じた歯科健診の充実」「歯科保健医療の充実」といった方向性が盛り込まれたことを踏まえ、同2018でも、その方向性と記載内容を継続するよう求めた。

 併せて、国民の健康寿命延伸と医療の財政側面に貢献するため▽「介護予防とフレイル予防の一体化」の中で「歯科」や「口腔」の関わりを示す ▽入院のみならず、医科外来からのフレイル予防などのニーズが把握されることから、そこに「医科歯科連携推進」の方向性を示すことも要望した。

 堀 会長は「施設等における口腔機能管理を徹底すれば、誤嚥性肺炎にかかる医療費のうち年間950億円程度を抑制できる可能性がある」とのデータなど、具体的な数値も提示した。

(メディファクスより)

世界最大規模調査で睡眠障害と糖尿病・高血圧との関連性を解明 - 京大

京都大学は5月9日、滋賀県長浜市と共同で睡眠呼吸障害、客観的な短時間睡眠、肥満の相互の関連性と、それらが高血圧、糖尿病に与える関連について、性差と閉経前後もふまえた7,000人以上という世界最大規模の調査で横断的に解明したと発表した。この研究は、同大医学研究科のグループによるもので研究成果は「SLEEP」に掲載されている。

 研究の結果、睡眠時無呼吸は肥満ばかりでなく、客観的に測定した短時間睡眠と関連することがわかった。また、睡眠呼吸障害は男女とも高血圧に関連しており、その重症度が高くなるにつれて関連度が高くなった。

 糖尿病に関しては、女性においてのみ関連しており、特に、閉経前の女性においては、中等症以上の睡眠呼吸障害があると糖尿病は28倍と、著明に多くなった。なお、肥満は男女ともに高血圧、糖尿病と関連していたが、客観的に測定した短時間睡眠は高血圧、糖尿病いずれにも関連が認められなかった。

 さらに、高血圧や糖尿病に対する肥満の関与は、睡眠呼吸障害により約20%間接的に媒介されており、性差が認められた。

(医療NEWS 5月11日より)

口腔がん細胞に高発現する糖タンパク質ポドカリキシンに対する新規分子標的薬を開発 - 東北大

東北大学は4月26日、ヒト口腔がん細胞に高発現する糖タンパク質のポドカリキシンに対して、がんの増殖を抑制する抗体を作製することに成功したと発表した。研究成果は、米科学誌「Oncotarget」に掲載されている。

 今回の研究では、東北大学が作成したポドカリキシンに対するモノクローナル抗体を改変し、がん細胞で発現しているポドカリキシンに対して反応性を高めた抗体を開発。一般に、抗体はYの字型をしており、分子を特異的に認識する2つの腕の部分と一つの胴体部分を持つが、抗体の胴体部分におけるタンパク質のアミノ酸配列や糖鎖の修飾部分に対して複数の改変を加えることにより、口腔がんを移植したマウスモデルで高い抗腫瘍効果を示す抗体を作製することに成功したという。

 改変を加えた抗ポドカリキシン抗体が、難治性の口腔がんに対し、より効果的な新たな分子標的薬となる可能性が示唆されたと研究グループは述べている。


(医療NEWS 5月7日より)

延岡市:歯科医療費助成を拡大へ 中学まで月350円のみ /宮崎

延岡市は子育て世帯の経済負担を軽減するため、現行制度では就学前までの歯科医療費助成を来年度から中学生までに拡大する方針を決めた。現在、小学生以上は全額自己負担だが、6月議会で認められれば月の自己負担が350円ですむ。歯科医療費の助成を中学生までに広げるのは県内では初めて。

 市は6月議会に条例改正案とシステム改修費197万円を含む補正予算案を提案する。

 歯科医療費の助成拡大を巡っては、市が市歯科医師会と協議。その結果「歯科医の過重負担にならず、子どもの虫歯予防に貢献できる」として導入方針を決めた。対象の小中学生は約1万人。薬代は無料になる。

 市は現在、未就学児の医療費を助成。昨年12月には中学生まで入院時の自己負担を上限1000円とする助成を始めた。

学校歯科健康診断「要受診」でも半数受けず 千葉の小中校

 学校の歯科健康診断で「受診が必要」と診断された千葉県内の公立小、中、特別支援学校の児童生徒の2人に1人が歯科の医療機関を受診していないことが、千葉県保険医協会の調査で分かった。

 調査は昨年県内の計1,200校に調査表を郵送し、養護教諭を通して、小学校310、中学校122、特別支援学校22の計454校から回答があった。回答率は37.2%だった。

 2016年度(一部17年度)に実施された学校歯科健康診断で、むし歯や歯周病、かみ合わせの不具合などの可能性が考えられ、「要受診」と診断された児童生徒は4万7,280人で、全受診者の30.4%だった。そのうち、2人に1人以上、52.5%にあたる2万4,834人は、年度内に歯科医療機関を受診していなかった。

(朝日新聞DIGITAL4月25日より)

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