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認知症と歯周病の切っても切れない関係

日本人口の内、65歳以上の方が占める割合が27%を超え
日本は超高齢社会になりました。
65歳以上の方のうち認知症患者の占める割合は7人に1人といわれます。
そして認知症の最大の危険因子は加齢です。
ですが、加齢以外にも認知症を発症させる危険因子はたくさんあり、
歯周病もその一つだということが分かってきました。
そもそも咀嚼をすることで脳の活性化に繋がることは広く知られていますが、
アルツハイマー病は脳(海馬等)にアミロイドβタンパクが溜まり、
脳神経細胞を死滅させるため、記憶障害などの認知症状が現れる病気です。
アミロイドβタンパクは歯周病が慢性化することにより、
脳内に影響を及ぼし、アミロイドβタンパクを増加させるため、
認知症を悪化させると考えられます。

また、歯周病菌の1つジンジバリス菌(Pg菌)の菌体成分リポ多糖が
アルツハイマー様病態の原因酵素(リソソーム酵素カテプシンB)
を誘発することも分かっています。

つまり、歯周病の治療や口腔ケアによる歯周病菌の減少により
アルツハイマーの発症リスクを下げることが可能ということが考えられます。

できるだけ健康で楽しくシニアライフを送りたいというのは
誰しもが共通する願いだと思います。
将来の自分のために、今日の歯磨きに気を付けてみたり、
歯科検診を受けてみたり・・・少しお口の健康に目を向けてみませんか?

▼参考:名古屋市立大学
『歯周病で加速するアルツハイマー分子態と認知機能障害』
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h0ee7iq0st1fnzg3zaEAi
(クリックするとPDFが開きます)

歯科分野の専門医を客観評価、一括管理…専門医機構を設立

歯科分野の専門医を客観的に評価して一括管理する一般社団法人「日本歯科専門医機構」(住友雅人理事長)が4月設立された。

 日本歯科医学会連合、日本歯科医師会や関連学会などが参加する。東京都内で記者会見して発表した。

 歯科分野の専門医(認定医を含む)は同連合の所属学会だけでも30種類以上あるほか、未加盟の団体のものもあるという。同じ分野に複数の学会の専門医があるなどの問題が指摘されている。

 機構は、各学会から申請された専門医研修の内容を審査し、一定の基準にあると判断したものを認定する。各学会に参加を促し、今年秋には第1弾の認定を行いたい考えだ。

ヒトラーは1945年に死亡、歯と頭蓋骨の分析 研究

【AFP=時事】ナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)が1945年にベルリンで死亡したことは間違いないとする研究論文がこのほど発表された。研究者らは、ロシアで保管されている歯を調べ、青酸カリと銃弾によって死亡した可能性が高いとの結論に至った。

 論文の共同執筆者で大学教授のフィリップ・シャルリエ(Philippe Charlie)氏(病理・法医学)は、AFPの取材に「歯はヒトラーのものに間違いなく、疑問の余地はない。ヒトラーは1945年に死亡したことが調査で裏付けられた」と明言。「ヒトラーをめぐる陰謀説には全て終止符を打つことができる。彼は潜水艦でアルゼンチンに逃亡していなかったし、南極や月の裏側の秘密基地への潜伏などあり得ない話だ」と語った。シャルリエ氏ら5人の専門家からなる研究チームの論文は、欧州内科学会の「European Journal of Internal Medicine」誌に掲載された。

 ロシアの連邦保安局(FSB)と国立公文書館は2017年3月と7月にヒトラーの遺骨の調査を許可した。調査の許可は1946年以来となった。シャルリエ氏によると、いくつかの虫歯やの義歯を調べたところ、白い歯石の付着が確認でき、また肉の繊維の痕跡はなかったという。ヒトラーはベジタリアンだった。

 ヒトラーのものとされる頭蓋骨の断片には、左側に銃弾が通過してできたとみられる穴があった。サンプル採取は許可されなかったものの、死の一年前に撮影されたヒトラーの頭蓋骨のレントゲン写真と断片が「酷似している」ことが分かった。

 一般的にヒトラーは、1945年4月30日にベルリン市内の地下壕で、愛人エバ・ブラウン(Eva Braun)とともに自殺したと考えらえられている。

 シャルリエ氏は、今回の研究によって死因を特定することが可能になるとしている。「これまで、自らの命を絶つために青酸カリを使ったのか、それとも銃で頭を打ち抜いたのかは不明だったが、おそらくその両方だったのだろう」  歯の分析では火薬の痕跡が見つからなかった。これは銃を口にくわえて発砲していないことを示唆するものだ。おそらく首や額に向けて発砲されたのだろう。他方で、虫歯に青みがかった付着物を確認しており、青酸カリと義歯に含まれる金属の化学反応が起きたことが考えられる。

 シャルリエ氏は、防腐処理を施し布で包まれて埋葬されたリチャード1世(Richard Lionheart)の心臓の調査にも携わっている。

睡眠時無呼吸症 高血圧、糖尿病と関連性…京大グループ発表

寝ている間に呼吸が繰り返し止まる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」と、高血圧や糖尿病との間に関連性があるとの研究成果を、京都大の陳和夫特定教授(呼吸器内科学)らの研究グループが発表した。

 調査は京大と滋賀県長浜市の共同事業で、2013年7月~17年2月、住民健診を受診した30歳以上の同市民7051人のデータを解析。SASの症状については、専用の機器を自宅に持ち帰って測定してもらった。被験者の数としては世界最大規模という。

 その結果、無呼吸が1時間に15回以上と治療が必要なSAS患者は、健常者と比較して、高血圧の割合は2・4倍、糖尿病の割合は2・5倍高かった。特に閉経前の女性は糖尿病の割合が28倍にも上った。

 陳特定教授は「高血圧や糖尿病の治療で効果が出にくい人には、睡眠呼吸障害の治療が有用な可能性がある」と話している。

 論文は9日、米国の国際学術誌「SLEEP」の電子版に掲載された。

)ちょっと気になる!≪消化酵素≫

酵素には「体内酵素」と「体外酵素」があります。
「体内酵素」は自分のからだで作られます。
「体外酵素」は自分で作ることができないため食品で補います。
そして、「体内酵素」の中に「消化酵素」と「代謝酵素」があります。
消化酵素は栄養素を分解し、代謝酵素がからだの細胞に届けます。

唾液に含まれる消化酵素アミラーゼについては
これまでも何度かお話をしてきましたが、
その他の消化酵素にはなにがあるのでしょうか。

お口に食べ物が入るとまず、唾液に含まれる
消化酵素アミラーゼが糖質(炭水化物など)を分解します。
その次は胃で胃液に含まれるプロテアーゼが
ペプチドやタンパク質を分解、アミノ酸に変化させます。
そして、小腸まで運ばれると腸壁や膵液に含まれるリパーゼが
脂質を分解して脂肪酸に分解します。

消化酵素と代謝酵素は正常な生命活動を行うという役割を持っています。
そして酵素は疲労やストレスと関係が深く分泌量を左右します。
遺伝子により体内酵素数は決まっているため、
体内酵素を多く持つ人は体力があり、病気になりにくいといわれます。
ただし、加齢と共に減少し、40歳を過ぎると激減するため
食事で補うことが大切になってきます。

お口の健康ともとても深い関係を持つ酵素。
酵素は果物や野菜、発酵食品などに多く含まれます。
是非、日々の食事に摂り入れましょう。

▼参考:酵素ってなに?
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h0c1ovr0utz1u0qmnfSy5

むし歯になりやすい人②

糖分の摂取量や時間(食後の歯みがき)は生活習慣の改善等で対応できますが、
むし歯菌の有無については、親子感染が一番の原因だといわれていますので
乳児期に親から子供への感染を避けることが大切になります。
もちろん、むし歯菌の量については効果的なブラッシングで減少させることが
重要になってきます。

もう一つ、むし歯になりやすい人に関係が深いのが唾液の質と量です。
唾液のpHが低い(酸性傾向)の人の方がむし歯になりやすく、
pHが高い(アルカリ性傾向)の人の方がむし歯になりにくい傾向にあります。

気を付けていてもむし歯になりやすいと感じる人は
歯の質が弱かったり、唾液の量が少ない、唾液のpHが低いといったことが
考えられるかもしれません。
ダラダラ食べることを控えたり、
pHを下げないために食事中に水分を多く摂ることを心がける、
よく噛んで唾液の量を増やす等を意識するといいかもしれません。
また、大人でも歯科医院でフッ化物塗布を行う、
適切なブラッシング指導を受ける等で予防することも効果的かもしれません。

▼参考:むし歯について
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h0c1nvr0utz1u0qmnf23v

むし歯になりやすい人

兄弟で同じように仕上げ磨きをしているのに、
下の子ばかりむし歯になる…こういったお話をよく耳にします。
しっかりと歯磨きをしていても
むし歯になりやすい人と、なりにくい人がいます。

お口の中のむし歯菌が食べ物の糖分を分解した時に出る酸で
歯の表面(エナメル質など)が溶けた状態をむし歯といいます。

むし歯のメカニズムに深く関係するのは
○むし歯菌・・むし歯菌(ストレプトコッカス・ミュータンス菌)の量
○歯の質・・歯の形成段階での無機質の不足等
○糖分・・ショ糖など糖分の摂取量や回数
○時間・・お口が酸性に傾いている時間
などです。

「1人で虫歯が7~8本」 「根しか残っていない」 「要受診」でも半数放置 千葉県内の小中学生 保護者環境が左右か 医師団体初調査

年度当初の学校歯科検診で虫歯など口の健康に問題が見つかり、詳しい診察や治療が必要(要受診)と判断された千葉県内公立校の小中学生のうち、約半数が年度内に受診していないとの調査結果がまとまった。開業医らでつくる県保険医協会が2016年度分を対象に初めて調査した。各校からは、未受診は保護者の環境に左右されるとの指摘が目立ち、共働きや一人親で時間的余裕がない実態や意識の差がうかがえる。

 同協会によると、調査は公立の全小中学校と特別支援学校に昨年10~12月、郵送方式で実施。37・2%に当たる454校(約15万5千人分)の回答を得た。

 16年度(一部校は17年度分で代替回答)の歯科検診で「要受診」とされたのは児童生徒全体の約3割。このうち、保護者を通じ同年度末までに受診を確認したのは47・5%で、半数超の52・5%が未受診だった。

 各校の養護教諭からの補足回答では「1人で虫歯が7~8本」「根しか残っていない未処置歯が複数」と実例を挙げた上で「保護者の仕事が忙しくて(一人親や病気などの場合も)時間的余裕がなく、受診できないようだ」「何度か受診を要請しているが、保護者の関心の薄さを感じる」との報告が目立ったという。

 県によると、県内で拡大が進んだ子ども医療費助成は歯科も対象で、小中学生の1回の窓口負担(保険診療)は最大でも500円。

 しかし、今回の調査では「経済的困難」を未受診の要因に挙げた回答も寄せられた。同協会によると、生活上の余裕のなさが保護者の多忙や助成制度の未把握、少額でも治療を先延ばす事態につながるという。

 学校歯科検診を長年担当している野崎泰夫副会長は「虫歯の子は以前より減ったが、虫歯がある場合は本数が多い二極化も感じる。治療に行けない子が生じないよう学校や地域と連携し、例えば近所の高齢者が付き添うような仕組みも整えられれば」とした。

 未受診率は小学生で46・5%とやや下がり、中学生では70・1%、特別支援校の児童生徒は60・1%。中学生で増える理由は部活動で忙しくなったり、保護者との意思疎通が薄くなることも考えられるという。

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