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サメの歯

昔、サメの映画を観て海に行けない時期がありました。
映画で観たサメの口は大きく、その歯はとても印象的でした。
種類にもよりますがサメの口には6~20列の歯が並び、
中には3,000本の歯を持つ種類もいます。
そして前列の歯がすり減る、割れる等不具合が起こると抜け落ち
後列の歯が前へと移動します。
サメの歯が抜けやすい原因の一つは歯を支えている
歯槽骨や歯根膜がないからです。

人間は永久歯がダメになったからといって
残念ながら、新しい歯が後ろから前に移動してきたりしません。
今ある歯をしっかりとケアして大切に使うことが大事ですね。

動物は種類によって歯の数が様々です。
犬は42本、猫は30本・・。
犬はむし歯になりにくいですが、サルはむし歯になります。
動物はそれぞれに食形態に合った歯の形になっています。

▼他の動物はどんな歯を持っているでしょう。
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/g0od66t08sng7hgaj4UkX

根の治療って?

根管とは歯髄(神経や血管など)が通っている歯の根の中の管のことです。
深いむし歯や歯に対する外傷や亀裂、歯根の先に膿がたまった時など
歯髄に炎症や感染を引き起こしたときに根管治療が必要になります。

歯髄を除去し、根管内を清掃・消毒した後、
根管内が再感染しないように神経(歯髄)に代わるものを充填します。
歯の根の数は前歯は1本、奥歯は概ね3本など場所によって違いがあります。
そのため根管治療にかかる回数は治療する歯によって異なりますが、
およそ3回~5回くらいまでに終わる場合がほとんどです。

根管治療した歯は再発しやすく、再治療の場合は清掃・消毒してから
治療になるので回数が数回増える場合もあります。
根管治療中は、治療中の歯で噛まないように気を付けることと、
指示された通り治療に通うことが大切になります。

痛みが取れたからと自己判断で通院を止めたり期間を開け過ぎると
治療中の仮の詰め物から内側に細菌が入り込み
周囲の骨を溶かしてしまうことがあるので、
最悪の場合、抜歯になってしまうこともあります。

治療後も痛みがある場合があります。
歯の中の神経を除去しても、歯の周りに神経があります。
この神経に痛みが表れたりすることがあります。
痛みが続く場合は歯科医院に行って診てもらうようしましょう。

千葉県、口腔保健支援センター開設 市町村に歯科医師助言

千葉県は13日、歯科医師ら専門職を置き、市町村や社会福祉法人の担当者に助言や研修を行う「県口腔(こうくう)保健支援センター」を開設した。利用者のニーズに応じて業務領域を拡大することを検討している。

 県健康づくり支援課によると、本年度中に策定する県の「県歯・口腔保健計画」の策定に専門家として関与するほか、県民向けには歯科検診の勧奨など虫歯や歯周病予防の啓発を行う。

 法律に基づく設置で、既に27道府県で設置されているという。

同意なしに30人の乳歯抜歯…健診で学校歯科医

兵庫県某市教育委員会は13日、同市立小(849人)で6月にあった定期歯科健診で、学校歯科医を務める40歳代の男性歯科医が、保護者の同意なしに児童30人の乳歯を抜いていたと発表した。

 歯科医は「グラグラしていたので、永久歯への生え替わりがスムーズに進むように行った」と説明。ただ、健診では、歯を抜く医療行為は想定しておらず、市教委は「違法ではないが、不適切だった」としている。

 発表では、健診は全児童を対象に6月14、15日、保健室で行われ、歯科医は2~6年の30人を抜歯。同15日に保護者の1人から同小に連絡があり、発覚した。

 歯科医は10年前から同小の学校歯科医を務め、「軽率だった」として6月16日付で学校歯科医を辞職。これまでは同様の行為はしていないと説明したという。

SASの口腔内装置指針で草案公開

日本睡眠歯科学会はこのほど、「閉塞性睡眠時無呼吸症に対する口腔内装置に関する診療ガイドライン」の2017年改訂版(案)を学会ホームページで公開した。口腔内装置の使用や下顎を前方移動させる口腔内装置(OA)の使用いずれについても、弱く推奨する。2013年に刊行された同ガイドラインでは、クリニカルクエスチョン(CQ)として、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対するOA治療の有用性を問う1問のみを設定し、グレード1B(強い推奨)としていた。2017年の改訂版案では、下顎を前に移動させるOAに関するCQを追加。OAで使用される装置の形態は多様だが、日本では下顎を前方に移動させる一体型の装置が普及しており、学会として標準的な装置作製法を示す必要があるなかで、まずは前方移動型の装置を検証することになったという。

歯ぎしり

寝ている時の歯ぎしり、気になりますよね。
自分がしていなくても、同室の人がしていると耳について
なかなか寝付けなかったり、自分もしているのではないかと心配になります。

◎歯ぎしりの原因は?
ストレス:
歯ぎしりをすると「大脳にストレスが溜まっている」と
伝わりにくくなり、ストレス解消になるため歯ぎしりをします。

噛み合わせ:
「噛み合わせが悪いと歯ぎしりをする」や「噛み合わせは
絶えず変わるので歯ぎしりによって調整している」など
いわれますが、噛み合わせが歯ぎしりの原因だという
科学的根拠はないという説もあります。

筋肉の緊張:
日中噛みしめていることにより咀嚼筋は強張っています。
それをほぐすために歯ぎしりを行っています。


◎歯ぎしりの種類は?
クレンチング:
上下の歯を強く噛みしめるタイプ。
本人も周りも気づかない場合が多いのですが、
起きた時、顎が痛いなどの症状が表れます。

グライディング:
上下の歯を横にこすり合わせるタイプ。
ギリギリと音が出るので気づくことが多いです。

タッピング:
上下の歯を小刻みにぶつけ合うタイプ。
カチカチと音がします。

TCH:
噛み締め。起きている時に起こるタイプ。
通常上下の歯は2~3mmの隙間がありますが、
集中している時、ストレスがある時に上下の歯を噛んでいる状態です。


◎歯ぎしりの治療は?
スプリント:
自分の歯にあったマウスピースを作り、睡眠時に装着します。

薬物療法:
筋肉の緊張を和らげる薬や精神面に効果のある薬を服用します。

枕の高さ:
枕が高いと上下の歯が咬んでしまうので適切な高さにします。

「疲れ」は肉体的精神的ストレスに繋がり、
ストレス発散のための「アルコール(飲酒)」が
浅い睡眠の原因となり、ストレスを引き起こし
歯ぎしりの原因になってしまいます。

硬いものやガムなどを噛むと歯ぎしりによるストレス発散効果と
同様の効果が期待できるため、歯ぎしりの予防に繋がります。

日頃からストレスを溜めない、ストレスを強く感じないことを心がけ、
食事の栄養バランスに気を付けて規則正しい生活を送るようにすることが
歯ぎしりの予防にとって大切なことになります。

終末期、緩和ケア重視 積極治療から転換、学会で相次ぐ

終末期や老衰の患者への積極的な治療を控えることに言及した指針や提言を、亡くなる人が多い肺炎や心不全の専門学会が相次いで発表している。患者本人の意思や生活の質(QOL)を重視する考えの浸透や、高齢化が背景にある。ただ、助かる見込みがないかどうかの判断は高齢者では難しいことが多く、助かる人に必要な治療がされないことへの懸念も聞かれる。

 日本呼吸器学会は4月に肺炎の新たな診療指針を発表した。老衰状態の患者などには、肺炎治療の基本となる抗菌薬(抗生物質)を積極的に使うよりも、苦しみを取る緩和医療を優先する選択肢を新たに加えた。

 肺炎はがん、心不全を含む心疾患に次いで日本人の死因の第3位。基本的に抗菌薬で治るが、老衰やがんなどの病気が末期で、誤嚥(ごえん)性肺炎になりやすい状態の人は、腎障害などの副作用が高い頻度で現れたり、再発を繰り返したりする。

 指針では、介護を必要とする高齢者などの場合、誤嚥性肺炎を繰り返すリスクや、持病が末期ではないかをまず判断し、該当すれば「個人の意思やQOLを考慮した治療・ケア」を選ぶことにした。指針の作成委員長の河野茂・長崎大副学長は「抗菌薬で治らない状態の人にも最大限に治療するのが従来の考えだが、かえって患者を苦しませる恐れがあった」と話す。

 日本心不全学会も昨秋まとめた提言で、75歳以上の慢性心不全を「がんと同様に死に至る悪性病態」と強調。終末期には入院して強心剤を使い続ける治療を見直し、患者の意思決定の支援や緩和ケアを中心とする指針を盛り込んだ。

米国での誤嚥性肺炎による入院は減少傾向

 2002~2012年の間に米国での誤嚥性肺炎による入院数が低下したことが、「Annals of the American Thoracic Society」6月1日号に掲載の研究で報告された。

 この研究は、米ヤコビ医療センター(ニューヨーク市)のChao-Ping Wu氏らが、2002~2012年の米国内における誤嚥性肺炎の傾向を報告したもの。同氏らは全米入院患者標本データベースを用い、誤嚥性肺炎のため入院した患者406,798例のデータを対象とし、発生数、院内死亡率、入院期間、および総入院費用の傾向を調査した。

 患者の20.7%は65歳未満、79.3%は65歳以上であった。1万人あたりの誤嚥性肺炎の全発生数は、2002年の8.2例から2012年には7.1例へと低下し、院内死亡率は18.6%から9.8%へと低下した。65歳以上の患者での1万人あたりの発生数は40.7例から30.9例へ、院内死亡率は20.7%から11.3%へと低下した。総入院費用の中央値は、65歳未満、65歳以上の両群ともで上昇した。65歳以上であること、非教育病院での治療は、院内死亡の独立した予測因子であった。

 「高齢化する米国人集団において、地域社会で誤嚥性肺炎の予防戦略を実施する必要がある」と、著者らは結論している。

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