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口腔がん検診、受診を 大分大学病院が15日、はさま未来館で

 大分大学病院歯科口腔(こうくう)外科は15日午前9時半から午後0時半まで、由布市挾間町のはさま未来館で無料の口腔がん検診を行う。同科の河野憲司教授は次のように述べ、受診を呼び掛けている。

 口腔がんは舌がんや歯肉がん、頬(ほほ)粘膜がんなどの総称で、全国で年間約7千人が亡くなっています。口腔がんは自分自身で容易に観察できる部位にもかかわらず、3~4割は進行した状態で発見されます。

 同病院歯科口腔外科は2008年から16年まで県内5市と1事業所で実施した検診で計5069人を調べ、7人の口腔がん患者を発見しました。高齢化に伴い80歳以上の患者の割合が増えています。特に要介護者は自分で口の中をチェックする習慣が少なくなり、早期の口腔がんが見落とされてしまうと考えられ、介護者の日頃のチェックが大切です。

 口腔がんは早期段階で治療を受けた場合、5年生存率が90%以上であるのに対して、進んだ段階になると70%に落ちるといわれています。治療技術の発達によって治療実績は向上していますが、治療後に顔が変形したり、摂食、嚥下(えんげ)、会話などの口腔機能の障害が残ったりすることがあり、生活の質の低下につながります。小さいうちに発見、治療することが重要です。

 検診では大分大学病院歯科口腔外科の歯科医師が口腔がんを含めた口腔粘膜の病気を視診と触診で検査します。病気が見つかったら、専門の医療機関の受診指導をします。

口腔内灼熱症候群の特徴判明、味覚と痛覚強い

口腔内灼熱症候群を初めて発症した患者17例と無痛の対照23例を対象に、茸状乳頭密度、味覚感受性、機械痛覚感受性を比較。症例群は口腔全体の味覚強度が増加し、キニーネに対する前舌の感受性と機械痛覚感受性が上昇していた。茸状乳頭密度に有意な群間差は無かった。対照群では左右の舌側面の茸状乳頭密度が相関したが、症例群では相関が見られず、舌神経支配が左右非対称である可能性が示唆された。

ダウン症抑制の新化合物 出生前投与、マウスで効果

京都大大学院医学研究科の萩原正敏 教授(化学生物学)らの研究チームは9月4日(月)、ダウン症で知的障害を引き起こす原因の一つとされる遺伝子の働きを抑制する新たな化合物を発見したと発表した。

 ダウン症の胎児を妊娠している母マウスに投与したところ、胎児の脳構造の異常や学習行動が改善したことを確認した。

 ダウン症などの染色体異常を調べる出生前診断を受ける妊婦が増えているが、今回の研究は胎児期に治療できる可能性につながる成果という。論文は近く米科学アカデミー紀要に掲載される。

 研究チームは、神経細胞を作り出す神経幹細胞の増殖を促す化合物を717種類の候補から探し出し、ダウン症の赤ちゃんを妊娠した母マウスに、妊娠中期に1日1回経口投与した。

 結果、胎児には大脳皮質が通常より薄くなるダウン症の特徴が出なかった。迷路の正しい道を覚える出生後の学習行動実験では、通常のマウスと同程度に正しい場所を覚えていた。 この化合物が遺伝子の過剰な働きを抑制するため神経幹細胞が正常に増え、脳構造の異常や学習行動の低下を改善させたとみられる。

 ダウン症の人のiPS細胞から作った神経幹細胞も、正常に増えることを確認した。今後は神経細胞が関与している脳梗塞やアルツハイマー病、パーキンソン病も対象に研究を進める。

(毎日新聞 9月5日)

「歯科疾患予防」8割の26項目未達成 乳幼児期や成人期顕著

県が歯科疾患予防に向け虫歯のない子どもの割合などの目標値を示した「第3次県歯っぴいライフ8020運動推進計画」で、2022年度までの達成を目指している全33項目のうち、現段階で約8割の26項目が未達成となっていることが14日、分かった。

 特に乳幼児期や成人期での未達成項目が多く、県は子どもの虫歯予防としてフッ素で口をすすぐ「フッ化物洗口」の普及啓発、成人については歯科検診の定期受診を推進する。同日、福島市で開かれた県歯科保健対策協議会で県が中間評価として報告した。

 県は目標値を乳幼児期、学齢期、成人期、高齢期、その他の5区分で設定。現段階で目標に達しているのは乳幼児期1、学齢期2、高齢期3、その他1の計7項目で、成人期は全6項目が未達成となっている。

 このうち虫歯のない子どもの割合は改善傾向にあるものの、5歳児で51.1%(目標70%)となるなど目標には届いていない。県は適切な歯磨きや生活習慣の指導に加え、4歳児から小学校でのフッ化物洗口の必要性を指摘している。

 成人期では、処置していない歯を持つ40歳の割合が62.5%で目標の10%との差が大きい。県は、糖尿病などの全身疾患と関係する歯周病予防に向け、定期的な歯科検診で早期発見・早期治療することが重要としている。県は同計画(2013~22年度)の中間に当たる本年度、中間評価を踏まえた今後の取り組みを検討し、同計画を見直すことにしている。

血液でがん遺伝子特定、国内初

東京医科歯科大は9月13日(水)、がん患者の血液から、原因となる遺伝子変異の種類を特定する新しい検査の臨床試験を始めたと発表した。

 一度に73種類の変異を調べることが可能で、遺伝情報を利用して患者に合った個別化医療を提供する「がんゲノム医療」につながると期待される。同検査の臨床試験は国内初。

 がん細胞の遺伝子を調べるには、一般にがん組織の一部を切り取る「生検」が必要だが、新検査は血液に含まれるがん細胞から放出されたDNAを検出するため、採血だけで検査が可能となる。新検査は米ベンチャー企業が開発し、大学が8月28日(月)に実施した。

(共同通信47NEWS 9月13日)

クチュクチュ「フッ化物洗口」 佐伯・木立小 虫歯予防へ

佐伯市の木立(きたち)小学校(森崎薫校長、61人)で虫歯(むしば)を予防する「フッ化物洗口(せんこう)」が始まった。

 児童(じどう)は味もにおいもない洗口液(えき)10ミリリットルを含み、口内全体をまんべんなく洗えるように音楽に合わせて1分間うがいをした。今後、週1回実施(じっし)する。

 市教委によると、フッ化物洗口をすると▽歯が強くなる▽歯を元の健康(けんこう)な状態(じょうたい)に戻す「再石灰化」の促進▽口の中で細菌(さいきん)が増えないようにする「抗菌作用」―が期待されるという。

 昨年度から下堅田(かたた)小で試験(しけん)的に始め、本年度は木立、上堅田各小など小中学校10校ほどで実施。来年度から市内の園児、児童、生徒の虫歯ゼロを目指し、全幼稚園、小中学校に拡大する予定。

歯髄が持つ自己治癒力の仕組みを解明

新潟大学医歯学総合病院の大倉直人 助教らの研究グループは、歯髄が持つ自己治癒力のメカニズムを解明した。

 歯髄の治癒時に発生する生体内物質をコントロールすることで、より早い虫歯の治癒を促せる可能性があることを英国の科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表した。

 歯髄の傷の治癒期に、炎症や痛みに関与する生体内物質プロスタグランジンE2が発生するが、これまで未解明だったその輸送経路と新たな役割を明らかにした。

 歯髄組織内で産出されたプロスタグランジンE2が、プロスタグランジントランスポーター(PGT)と呼ばれる輸送タンパクによって細胞の外に運ばれ、象牙芽細胞や神経、血管にある受容体(EP2)と結合することで、歯の象牙質の修復や神経保護、血管の新生に大きく寄与していることを突き止めた。

 今後新しい治療法の開発が期待される。

 (新潟日報モア 9月20日)

お口の清潔 共同管理 中部病院と中部歯科医会

【うるま】県立中部病院(本竹秀光院長)と中部地区歯科医師会(赤地一史会長)は21日、うるま市の中部病院で「周術期口腔(こうくう)機能管理連携にかかる協定」を締結した。中部病院の患者について同院の歯科口腔外科が口腔機能管理計画書を作成し、地域の歯科医院で虫歯治療や歯垢(しこう)の管理などを行う。

 口腔内を清潔に保つことで治療を中断させず、病気の再発防止にもつながるという。周術期口腔機能管理についての連携協定は県内で初めて。

 中部病院では、年々口腔内治療の対応が増加しており、地域の歯科医院との協働が求められていた。

 締結式で本竹院長は「口腔ケアが悪いと、食事ができなくなり、治療が遅くなる。締結をきっかけに、力を入れていきたい」と語った。赤地会長は「講習会を開いて、さらにスキルアップをしたい。中部病院との連携を密にして、地域の健康増進のために頑張っていきたい」と述べた。

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