米シカゴで離陸前のユナイテッド航空機から男性客が引きずり出され負傷した問題で、被害者のケンタッキー州のデービッド・ダオ医師の代理人弁護士は13日、記者会見し、ダオ氏が歯を2本折り、鼻も骨折した上、脳振とうも起こしていたと明らかにした。
記者会見に同席したダオ氏の娘はユナイテッド航空の対応について「驚き、うんざりしている」と述べた上で「いかなる人間に対しても(同様の問題が)起きるべきではない」と訴えた。
ダオ氏は一部で中国系と報じられていたが、弁護士はダオ氏がベトナム移民だと明らかにした。
米シカゴで離陸前のユナイテッド航空機から男性客が引きずり出され負傷した問題で、被害者のケンタッキー州のデービッド・ダオ医師の代理人弁護士は13日、記者会見し、ダオ氏が歯を2本折り、鼻も骨折した上、脳振とうも起こしていたと明らかにした。
記者会見に同席したダオ氏の娘はユナイテッド航空の対応について「驚き、うんざりしている」と述べた上で「いかなる人間に対しても(同様の問題が)起きるべきではない」と訴えた。
ダオ氏は一部で中国系と報じられていたが、弁護士はダオ氏がベトナム移民だと明らかにした。
禁煙の支援に取り組む歯科医院を認証する京都府内初の制度が、丹波2市1町で始まった。4月1日時点で計9医院が認証を受けた。地域の歯科医院が禁煙外来への誘導役を担ったり、喫煙者に正しい知識を伝えたりして、禁煙のサポート体制を拡充する。
制度は、府南丹保健所や各種団体の代表、歯科医らでつくる「きょうと健康長寿推進京都丹波地域府民会議 歯の健康8020推進部会」が創設した。禁煙を啓発し、研修を受けた医院を今年1月から選んでいる。
禁煙支援歯科医院の認証を受けた歯科医は、歯の治療に訪れた喫煙者に禁煙を呼び掛ける。相談を受け付け、効果などを説明し、禁煙外来を紹介する。一部医院は、ニコチン依存度を調べるテストや呼気中の二酸化炭素濃度の測定を実施する体制を整えている。
認証医院には、専用のステッカーやのぼりを掲示した。事務局の府南丹保健所は「自ら禁煙外来を問診する人は少ないため、誰にも身近な歯科医院に相談窓口になってもらうことで禁煙の意識や正しい知識を広げたい」と話す。
消費者庁は31日、天然ゴム製品に触れたことで、皮膚障害などアレルギー症状が出た事例が過去に40件以上報告されているとして注意を呼び掛けた。まれに呼吸困難や意識障害などアナフィラキシーショックを起こすこともあるという。
消費者庁によると、天然ゴムに含まれるタンパク質の一部が原因とされ、「ラテックスアレルギー」と呼ばれる。天然ゴムを使った手袋や風船、医療用チューブなどに触れると赤みやかゆみ、じんましんなどが出る。また、クリやバナナ、アボカド、キウイフルーツを食べて発症するケースもあるという。
国内では、過去にゴム風船で遊んでいた5歳児の唇とまぶたが腫れ、手袋を着けた30代女性は全身にじんましんが出たことが報告されている。実際にアナフィラキシーショックを起こした例もあったという。
消費者庁は医療や介護、製造業、清掃業など手袋をよく使う人や、慢性的な肌荒れで皮膚表面の機能が低下している人は発症のリスクが高いとし、「自分にアレルギー体質があるかを知っておくのが重要。疑われる症状が出たら医療機関に相談してほしい」としている。
口腔ケアをする際に歯ブラシや舌ブラシ、歯間ブラシ、
口腔用ウエットティッシュなどの他にスポンジブラシをよく使います。
粘膜清掃やうがいが出来ない方、寝たきりの方の口腔ケアには非常に便利です。
スポンジブラシは水で濡らして硬く絞り、ティッシュで更に水分を
拭き取ってから使用します。
水分を多く口腔内に持ち込むと誤嚥の原因になる可能性があるからです。
口腔内では奥から手前に動かして頬粘膜、歯肉、口唇(内側)、
舌、上あごを清掃します。
ケア中に唾液がたくさん溜まってきた際もスポンジブラシで吸い取ったり、
頬粘膜のストレッチや舌訓練などに使用することが出来ます。
上顎を清掃する際は少し強めに当てるとくすぐったさが軽減されます。
そして、ほぼ必ず
「スポンジブラシは洗って使っていいですか?」と質問されます。
「残念ながら、スポンジブラシは使い捨てです・・・。
スポンジの中に細菌がたくさん入ってとても不衛生になるので・・・」
コストパフォーマンスはいいとは言えませんが、本当に便利グッズです。
認知症にはアルツハイマー型やレビー小体型、血管性認知症等いろいろな
種類がありますが、65歳以上の高齢者の方の4人に1人が認知症または
認知症予備軍だと報告されています。
歯周病になると歯肉等に「慢性的に小さな炎症」が続きます。
炎症は体内で発生した“害”に対する防衛反応です。
炎症を起こした際にタンパクや活性酸素などの生理活性物質を産生しますが、
この物質は炎症部位だけでなく、全身的に病的な老化や
認知症の原因になることが分かってきました。
アルツハイマーで亡くなった方の脳を調べると
ジンジバリス菌(歯周病原細菌の1つ)がもつ毒素が高頻度で検出され、
アルツハイマーではない方の脳内では検出されませんでした。
また同様にマウス実験でもジンジバリス菌は脳内へ移行しやすい性質が
あることなどが分かってきました。
しかし、歯周病による炎症反応だけがアルツハイマーを発症させることは
考えにくいため、炎症反応によりアルツハイマー病の発症時期を早めたり、
認知障害を重症化させたり、進行を早めるといった事に関係するのではないかと
考えられます。
アルツハイマーの原因物質アミロイドβタンパク質の蓄積は発症の
10年~15年以上前から始まります。
アルツハイマー発症の前段階の軽度認知症の症状が出てからでは
対応が遅れてしまうことになります。
遅くても40代からはプラークコントロール等に気を付けて、
自覚症状が出にくい歯周病対策をしっかりする必要があるのではないかと思います。
製パン大手フジパンのグループ会社「フジパンストアー」(名古屋市瑞穂区)は、昨年12月5日に誤って金属製の金型が混入した菓子パン1個を販売したと2日、明らかにした。このパンを購入して食べたという男性から同社に「歯にひびが入った」などと苦情があり、判明した。
歯を支える組織が壊れていく歯周病は、日本人の約7割がかかっているとされる。初期は痛みなどの自覚症状が少ないため、気付かないうちに進んでしまうこともある。傷んだ歯周組織を薬などによって再生させ、健康な状態に近づける治療法が広がりつつある。
■細胞増殖促す薬、注入
歯周病に長年苦しんでいた兵庫県宝塚市の自営業の女性(77)は2月下旬、大阪大歯学部付属病院(大阪府吹田市)で定期的な診察を受けた。主治医の北村正博准教授から「安定した状態ですね」と告げられ、笑顔になった。
歯周病は、細菌が塊になった歯垢(しこう)(プラーク)が歯と歯ぐきの間にたまり、炎症を起こすのが原因だ。歯を支える歯槽骨などの歯周組織が次第に傷み、歯が不安定になって抜けてしまうこともある。
女性は約20年前から、疲れがたまると、歯ぐきの腫れや出血を起こし、痛みがひどかった。2005年から阪大で専用の器具を使って歯垢や歯石を取り除く治療を続けたが、右下の奥歯は歯周病の状態が進み、外科治療が必要とされた。
06年3月、代表的な外科治療の「フラップ手術」の時に歯周組織の再生を促す薬を使う新しい治療の治験に参加した。フラップ手術では、局所麻酔で歯ぐきを切り、歯垢や傷んだ歯周組織を取り除く。組織は元に戻らないため、術後に歯ぐきが低くなる。治験では、手術時に細胞増殖などを促すたんぱく質「FGF2」を含んだ薬を注入する。
08~10年に実施された治験データでみると、薬を使った208人は歯槽骨が約37%増加したのに対して、有効成分が含まれていないプラセボ(偽薬)を使った100人は約22%で、有効性が確認された。女性は治療の約9カ月後に歯槽骨の高さが30%増加。「痛みもなくなり、かんだ時にしっかり安定するようになった」と話す。
現在は3カ月に1回通院し、歯磨きの状態の確認や歯垢が固まってできた歯石の除去などをする。北村准教授は「歯槽骨が再生し、歯周組織が長期的に安定したというメリットが大きい」と話す。薬は昨年9月、厚生労働省の承認を受け、歯周組織再生剤「リグロス」として治療に使える施設が広がりつつある。
企業とともに開発を担当した同病院の村上伸也院長は「骨を『再生できる』とはっきり言える薬で、フラップ手術に効果を上乗せできる」と話す。
■移植・膜…手法次々に登場
歯周病の約6割は正しい歯磨きと、歯石の除去でよくなるとされる。約3割は、治療が必要となる「軽度」で、専用の器具で歯石を取り、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)汚れを取り除く。歯を削ってかみ合わせを調整することもある。こうした基本的な治療で健康な状態に戻せる。
ただ、残る1割は、外科治療が必要で、フラップ手術のほか、歯槽骨の深さや壊れ方によっては、歯周組織を再生する治療の対象になる。
歯周組織は、歯肉(歯ぐき)のほか、歯槽骨や歯の表面のセメント質、その間にある歯根膜からなる。歯はがっちりとくっついているわけではなく、歯根膜の中にある繊維の束がハンモックのような役割をしており、衝撃に耐えられる構造になっている。
歯周病で歯周組織が崩れていくと、その構造が失われ、歯槽骨も崩れていく。フラップ手術で傷んだ歯周組織を取り除くと、回復が早い歯肉がスペースを埋め、他の組織の再構築を妨げてしまう。歯周組織を再生できれば、歯周病を再発しにくくできる。
再生治療の一つ、「骨移植術」は患部周辺の骨などを移植し、歯槽骨を補う。近年、移植用の人工骨やウシなどの動物の骨も複数承認されている。08年に保険適用された「GTR法」は、膜を埋め込んで細胞が増えやすい空間を作り、組織を再生させる。特殊なたんぱく質を塗る「バイオ・リジェネレーション法」は、先進医療として大学病院などで07年から受けられる。そこに新たに再生剤を使う方法も加わっている。
日本歯周病学会理事長の和泉雄一・東京医科歯科大教授は「再生治療の選択肢が増え、これまでの方法より大幅に改善することもある。今後、症状と治療法の効果的な組み合わせを調べる必要がある」と話す。
犬の幹細胞から作り出した歯のもとになる「歯胚(しはい)」を、同じ犬の歯が抜けた部分に移植し、天然の歯とほぼ同じものを再生することに成功したと、岡山大と理化学研究所多細胞システム形成研究センター(神戸市)のチームが16日付の英科学誌電子版に発表した。
マウスでも成功例の報告があるが、岡山大の窪木拓男(くぼき・たくお)教授は「実用的な歯の再生治療が可能なことを大きな動物で実証した。人への応用を目指したい」としている。
チームは生後約1カ月のビーグル犬の小臼歯から歯胚を採取。この歯胚から、さまざまな組織になる能力を持つ幹細胞を含む上皮組織と、幹細胞である間葉細胞を取り出して一緒にし、再生歯胚を作製した。これを2日間培養し、同じビーグル犬の下顎の歯が抜けた部分に移植すると、約6カ月で歯が生えた。できた歯は硬く、構造や働きは天然の歯とほぼ同じだった。自己の幹細胞を使うため、移植後の拒絶反応の懸念もないという。
将来、人へ応用する際は、皮膚などから幹細胞を取り出して再生歯胚を作ることも想定しており、さらに研究を進める。
また、ビーグル犬の胎児の大臼歯から歯胚を摘出し、同様の方法で再生歯胚を作製。これをマウスの腎臓に移植すると、8週目に天然と同じ構造の歯を作れたとしている。