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オプジーボ「頭頸部がん」の適応拡大了承

 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は3日、小野薬品工業の「オプジーボ点滴静注20mg」「同100mg」(一般名=ニボルマブ < 遺伝子組換え > )に対する「再発または遠隔転移を有する頭頸部がん」の効能追加など、すべての報告品目を了承した。承認時期は3月下旬から4月上旬頃になる見通し。

 オプジーボの効能追加で投与対象患者がどの程度増えるのかは不明だが、2012年時点で国内の頭頸部がん患者(甲状腺がんなどを除いた場合)数は2万4,557人と報告されており、このうちの一部が投与対象者になるとみられる。

 厚労省は同適応でも「最適使用推進ガイドライン」を策定する方向。策定スケジュールは明らかにしていない。(メディファクスより)


世界大学ランキング東医歯大の歯学は3位

東京医科歯科大学(TMDU)は、英国の世界大学評価機関のクアクアレリ・シモンズ(QS)により発表された分野別QS世界大学ランキングの歯学分野において、日本第1位、世界第3位、医学分野でも日本第4位、世界101-150位の評価を獲得したと発表した。

 歯学分野のトップは香港大学、2位ミシガン大学となっている。
(歯科通信より)

松山市・医師会・歯科医師会・薬剤師会が連携 高齢者に優しく

高齢者が住み慣れた地域で住み続けられることを目指す地域包括ケアシステムの構築に向け松山市は23日、市医師会、市歯科医師会、松山薬剤師会と連携協定を締結した。

 システムは住まい、医療、介護、予防、生活支援を一体的に提供するもので、国は2025年をめどに構築する方針。協定では在宅医療・介護が連携できるよう情報共有と、認知症が疑われる高齢者を支援につなげる「認知症初期集中支援チーム」などが円滑に実施できるよう各機関の連携を強化する。

乳児の窒息、上咽頭の観察が盲点

日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会は6月11日、「Injury Alert(傷害速報)」として、木製おもちゃ、水風船、ブドウによる乳児の窒息4症例を報告した。うち2例は脳死に相当する状態となり、1例は死亡している。これらの症例に対し、同委員会は疫学や原因の考察、再発防止の対策などを示し、注意を呼び掛けている。

 今回の症例は、医療機関での対応に重要な示唆を与えている。木製おもちゃ(中心部の直径が3.5cm)の誤嚥症例では、単純X線撮影や気管挿管時に異物が確認できなかった。第4病日に脳の状態を評価するために実施した頭部MRIで、上咽頭に異物があると分かった。木製おもちゃはX線を透過する。委員会は「大きな異物であっても、上咽頭に陥入すれば存在に気付きにくいことがあり得る」と指摘。

 ブドウの誤嚥症例では、気道の完全閉塞が解除された後で陰圧性肺水腫を起こした。閉塞時の呼気で胸腔内に強い陰圧がかかり、静脈環流が増え、肺胞内への漏出液が増えることが原因と考えられている。委員会は「陰圧性肺水腫の頻度は多くないが、1日程度は経過を観察する必要がある」と解説している。

 誤嚥事故発生の防止策としては、小児が誤嚥しやすい物への注意を挙げている。直径39mm以下であれば容易に乳児の口内に入る。食品ではブドウやミニトマトなど、球形で、ある程度の硬さがあり、外表が滑らかなものはリスクが高いため、4分の1以下の大きさに切って与える必要がある。食品以外ではビニール袋や風船での窒息がよく知られているが、特にゴム風船での死亡例が高い。水風船は先端が紡錘状で、気管支に陥入しやすい。小児の気管支径と近似するサイズの商品もある。委員会は、おもちゃの表面に苦み成分を塗布するなどの製品の検討を求めている。

 さらに委員会は、搬送前の対応として、消防本部が1998年に発表した810例のデータを紹介。事故現場にいる人(バイスタンダー)が異物除去を実施した場合、非実施と比較して生存率のオッズ比は3.0で、異物除去が死亡を減少させていた。除去の成功率は6割程度。委員会は、国民に対する一次救命処置の教育に、ハイムリッヒ法や背部叩打法の導入を検討すべきと提言している。

舌根部と下咽頭部の嚥下時圧力は非対称

 健常者12例を対象に、嚥下時に舌根部と下咽頭部で発生する前後左右の圧力パターンを3D高解像度マノメトリーで観察した。反復測定分散分析の結果、舌根部と下咽頭部では圧力が非対称に発生することが確認された。主に圧力の向きが有意に影響することが平均最大圧力発生時点および圧力積分値で確認され(いずれもP<0.001)、後方からの圧力が最も高かった。

飲酒反応「入れ歯安定剤が原因」 医師が無罪主張 静岡地裁

道交法違反(酒気帯び運転)などの罪に問われた医師(47)の論告求刑公判が14日、静岡地裁(肥田薫裁判官)で開かれた。呼気検査でアルコールが検出されたのは入れ歯安定剤が原因か―が主な争点。検察側は懲役1年を求刑し、弁護側は無罪を主張した。被告は2015年、浜松市と静岡市で2回酒気帯び運転で摘発された。弁護側の説明では、いずれも前夜に飲酒し、早朝に入れ歯を装着。車で出勤時に警察官の職務質問を受け、2回とも呼気から基準値を超えるアルコールが検出された。

 これまでの公判で検察側、弁護側双方が実験を行い、いずれも被告が普段使う安定剤で入れ歯装着後に検査をすると、酒を飲まなくても安定剤のアルコール成分が原因で0・25~0・4ミリグラムの数値が出た。

 ただ、検察側実験では装着後20分以内に数値がほぼゼロになった。被告の摘発時の検査は2回とも装着後20分以上経過していたため、検察側は論告で「安定剤は無関係」と指摘した。

 弁護側は「検察側実験で使われた安定剤の量は少なすぎる」などと反論し、時間が経過しても高い数値が出るはずだと訴えた。
2017年3月16日 (木)配信静岡新聞

食べ物で窒息死の子103人 2014年までの5年間 消費者庁が注意喚起

14歳以下の子どもが食べ物を気管に詰まらせ、窒息して死亡した事故が、2014年までの5年間で103人にのぼったことが、消費者庁の分析でわかった。0歳児が49人で全体の半数を占めており、同庁は15日に注意喚起を行った。

 同庁が、自治体が作成する「人口動態調査死亡票」をもとに、窒息死した子どもの死因を分析した。

 詰まらせた食べ物は、マシュマロやゼリー、団子など菓子類が11人と最多だった。ブドウやパンに加え、から揚げやナッツ、そうめんもあった。不明は72人。0歳を含め年齢別の原因については明らかにしなかった。

 日本小児科学会などに寄せられた情報によると、2歳児が直径3センチ大のブドウを丸ごと食べた際、泡を吹いて意識を失った。0歳児が離乳食を詰まらせ、一時意識不明になった事故もあった。3歳児が口を大きく開けたときの大きさは39ミリで、これより小さなものは乳幼児が詰まらせる恐れがあるとされている。豆やミニトマトなど丸くて表面がツルッとしたものは特に注意が必要だ。

 同庁は予防策として、小さく切って食べやすい大きさにする▽ピーナツなどのナッツ類は3歳ごろまで食べさせない▽遊びながら、歩きながらは食べさせない、を呼びかけている。
2017年3月16日 (木)配信朝日新聞

お口が開かない方のケアは?

はお口が少ししか開かない方の場合。
顎関節症等ではないようですが、とにかく少ししか開かないとのこと。
実際に患者様を拝見していないので状態が分からない為
開口させる方法より隙間からでも磨くことの出来る
タフトブラシ(1本ブラシ)をお使いいただくと普通の歯ブラシより
磨きやすいことをご説明しました。
慣れない場合は、ブラシ部分が小さいのできれいにするのに
時間がかかってしまうデメリットがありますが、
ヘッドが小さい分、隙間からでもブラシを入れることが出来ます。
歯科衛生士にはなじみのあるタフトブラシですが、介護の現場では
使われていない所が多く、まだまだ馴染みは薄いようです。

どうしてもケアが困難な方については患者様、介護者様
双方のために訪問の歯科衛生士にお任せくださいとお伝えしていますが、
現場の看護師さん介護士さんの熱意はすごいですね。

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