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食べ物で窒息死の子103人 2014年までの5年間 消費者庁が注意喚起

14歳以下の子どもが食べ物を気管に詰まらせ、窒息して死亡した事故が、2014年までの5年間で103人にのぼったことが、消費者庁の分析でわかった。0歳児が49人で全体の半数を占めており、同庁は15日に注意喚起を行った。

 同庁が、自治体が作成する「人口動態調査死亡票」をもとに、窒息死した子どもの死因を分析した。

 詰まらせた食べ物は、マシュマロやゼリー、団子など菓子類が11人と最多だった。ブドウやパンに加え、から揚げやナッツ、そうめんもあった。不明は72人。0歳を含め年齢別の原因については明らかにしなかった。

 日本小児科学会などに寄せられた情報によると、2歳児が直径3センチ大のブドウを丸ごと食べた際、泡を吹いて意識を失った。0歳児が離乳食を詰まらせ、一時意識不明になった事故もあった。3歳児が口を大きく開けたときの大きさは39ミリで、これより小さなものは乳幼児が詰まらせる恐れがあるとされている。豆やミニトマトなど丸くて表面がツルッとしたものは特に注意が必要だ。

 同庁は予防策として、小さく切って食べやすい大きさにする▽ピーナツなどのナッツ類は3歳ごろまで食べさせない▽遊びながら、歩きながらは食べさせない、を呼びかけている。
2017年3月16日 (木)配信朝日新聞

お口が開かない方のケアは?

はお口が少ししか開かない方の場合。
顎関節症等ではないようですが、とにかく少ししか開かないとのこと。
実際に患者様を拝見していないので状態が分からない為
開口させる方法より隙間からでも磨くことの出来る
タフトブラシ(1本ブラシ)をお使いいただくと普通の歯ブラシより
磨きやすいことをご説明しました。
慣れない場合は、ブラシ部分が小さいのできれいにするのに
時間がかかってしまうデメリットがありますが、
ヘッドが小さい分、隙間からでもブラシを入れることが出来ます。
歯科衛生士にはなじみのあるタフトブラシですが、介護の現場では
使われていない所が多く、まだまだ馴染みは薄いようです。

どうしてもケアが困難な方については患者様、介護者様
双方のために訪問の歯科衛生士にお任せくださいとお伝えしていますが、
現場の看護師さん介護士さんの熱意はすごいですね。

CAD/CAM冠って?

CAD/CAM冠はハイブリットセラミックと言われる
審美的材料のブロックをミリングマシンという機械によって
削り出して成形します。歯の形をスキャンしたデータを
コンピューターに入力し成形する為、均一の品質で補綴物を
作成することが可能になりました。
そして26年度の診療報酬改訂により小臼歯部のみにCAD/CAM冠が
保険導入されました。
しかし、このCAD/CAM冠には幾つかの施設基準や材料の定義の他に
健康保険の対象となるには下記のような条件があります。

(1)小臼歯のみが対象
(2)連結冠やブリッジは対象外
(3)一部被覆冠やインレーは対象外(フルジャケット冠のみ対象)
(4)2年以内に同一歯にて保険内補綴物を作成装着していないこと
(5)間接法(印象→模型)にて製作されたもの

など、患者様にお話しするために必要な知識がいるようです。
また、金属アレルギーの患者様は平成28年4月1日より大臼歯も
保険適応対象になりました。(医師の紹介状が必要になります)

CAD/CAM冠のデメリットにはする減りやすく割れやすいので
咬合状態によっては使用不可などがありますが、

(1)従来の硬質レジンジャケット冠に比べ強度に優れる
(2)硬すぎないので対合歯を傷めにくい
(3)保険適用で小臼歯に白い材料が使える
などのメリットもあり、口腔疾患と同時に意識の高まりを感じる
審美性としてのニーズにも応え得ることが大きなメリットだと感じます。
臼歯=銀歯という方程式はなくなりつつあります。
今後も歯科技工に大注目していきたいと思います。

https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/g0a6ipr06s6uxw078olN9

口臭と口腔ケア

口臭の原因はさまざまですが、大半は口腔内に原因があります。
口腔内細菌がタンパク質を分解したときに起こるものや、虫歯や歯周病、
食べ物や内臓疾患、精神的なものなど解消するのが簡単なものから
時間がかかるものと対処法もさまざまになります。
口腔内の原因の中では約6割が舌苔が口臭源になります。
この口臭は揮発性硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタン)で、
歯周病原菌はこのメチルメルカプタンを大量に発生しますので、
強烈な口臭になります。
ニンニクには「アリシン」と呼ばれる成分が含まれ口臭の原因になります。
また、アリル化合物やセレニウム化合物などの
ガスが腸を介して肺から排出されることによります。
アリシンは身体中に吸収される前にポリフェノールと反応させることで
口臭対策に効果があります。

口臭が最も強いのは朝食前です。昼食前も夕食前も強くなりますが、
朝食を抜く人、結構多いのではないでしょうか。朝食を抜く人は
口臭が非常に強くなる可能性が高いので、口臭が気になる方は
飲み物だけではなく、きちんと「噛む」食事を摂ることが予防に繋がります。

砂糖入りのチューイングガムは口臭原因物質を90%以上減少させる作用があり、
シュガーレスチューイングガムは原因物質の減少はなく香料で臭いを隠すことが
主です。ただし唾液の分泌を期待するシュガーレスガムは効果的とされます。
唾液分泌の低下による口腔乾燥にはガムを噛むことは効果が期待されますが、
十分に唾液分泌がある場合、ガムを噛んでも効果は期待できません。

口臭の原因物質、硫化水素は青酸ガスに次ぐ毒ガスで濃度250ppmで1時間以内に
人間は死に至ります。普通の口臭濃度0.3ppmでも気分が悪くなると言われますが
空気に薄められ口臭で気分が悪くなることはまれですが、人体に害はあります。
歯肉を溶かす強い作用もあり歯周病の原因にもなります。
口臭予防原因が何であるかを解明すること必要であるとともに、
舌清掃や唾液分泌促進などの的確な口腔ケアが重要になってきます。

むし歯とむし歯治療

口腔内はおよそpH6.7くらいの中性に保たれており、
7を超えるとアルカリ性、下回ると酸性になります。
そしてpH5.5になると歯が溶け始め、
中性に戻るのには通常40分程度かかってしまいます。

糖を含んだ飲食物を摂取すると
ストレプトコッカスミュータンス菌等が酸を産生し、
口腔内pHが下がり歯質脱灰を起こします。
pH5.5以下が長時間続くと歯牙に穴が開き、むし歯になります。
歯質脱灰を起こしても唾液等により再石灰化が行われ、
口腔内も中性になると、
むし歯になるリスクを下げることに繋がります。

むし歯の原因として
1.ブラッシング不良
2.間食や糖分の多い飲食物の摂取
3.歯質が弱い
4.唾液が少ない
5.唾液の力が弱い
6.むし歯菌が多い
7.補綴物不適合
などが考えられます。

5の唾液の力が弱いというのは、
酸性に傾いた口腔内を中性に戻す緩衝作用が強いか弱いということであり、
生まれ持ったもので変えることは出来ません。
ただ、検査により自分の唾液力を調べることは可能で、
もし弱ければ唾液の分泌量を多くすることで補うようにします。

2の飲食物中の糖分についてですが、長時間糖分を摂取し続けると
唾液が口腔内を中和するのが間に合わなくなり
むし歯になりやすくなるため
ダラダラと食事や間食をするのを改める必要があります。

食生活、生活習慣に気を付けることで防ぐことが出来るむし歯。
しかし、実際にはむし歯のない人の方が少ないのが現状です。
むし歯の原因は細菌です。放置するのは非常に危険です。
正しいブラッシングとそのタイミングに気を付けて
予防することが大切です。

運動能力と歯周病

歯周病とはご存じの通り、歯牙欠損の原因第1位です。
そして歯牙欠損をすると噛み合わせが悪くなります。

一流のアスリート達は歯に対しての意識が非常に高く
オリンピック選手の男子53.3%、女子62.7%にむし歯がありません。
顎関節のすぐそばには体の平衡感覚を司る三半規管があり、
悪い噛み合わせによる噛み癖や違和感は重心移動に悪影響を与えます。
つまり、身体のバランス感覚に影響が出てくるということです。
また、筋力や姿勢にも影響し骨格や筋肉の歪みに繋がります。
歯を食いしばる、噛むという行為は瞬発力にも大きく関わっており、
背骨、首の骨が頭部に完全に固定されていない人間の身体において
「噛み合わせ」が3番目の支えとなり、筋力と運動能力に非常に
関係していることが分かっています。

中学生を対象に、咬合接触面積と背筋力・握力・50メートル走との
関係について調査した結果は、筋力・握力・50メートル走共に
咬合面積が大きいほど良い結果が出ており、
噛み合わせが良いと運動能力が高い傾向にあることが分かります。

義歯やインプラント等により欠損を補う、隙間を無くして
噛み心地を安定させるマウスピースを使用するといった方法により
咬合力を向上することで運動能力をアップさせられると考えられます。
高齢者の方にとって運動能力の低下は転倒のリスクに繋がります。
歯周病予防・治療により欠損を防ぐ、義歯を使用するなど
しっかりとした噛み合わせを確保ことにより、生活するうえで必要な
起き上がる、歩くといった動作をスムーズに行うことができ、
行動範囲も広がることが期待できます。

現場のQ:歯磨きは一日何回?

いったい一日何回歯磨きすればいいの?
と聞かれることがあります。
理想を言えば最低5回とお答えしています。
大リーガーのイチロー選手も5回するそうです。
朝起きてすぐ、朝・昼・夕食後、寝る前の5回です。
少し忙しいですが、磨くのにはやはり理由があります。
口腔内で細菌が一番繁殖するのは、唾液分泌が少なくなる睡眠中です。
そのため、朝起きた時は口腔乾燥と共に細菌が増えた状態となります。
歯磨きをしていただくことにより誤嚥性肺炎の予防に繋がりますし、
食事前の口腔ケアにより、唾液分泌の促進(摂食嚥下が行いやすい)、
味覚感覚の向上等に繋がります。
そして毎食後の口腔ケアにより口腔内を衛生的に保つことが期待されます。
睡眠中は口腔乾燥により細菌数が増えますので、
睡眠前に細菌を減らしておくことで、むし歯予防、歯周病予防
誤嚥性肺炎(不顕性誤嚥)の予防に繋がるため
丁寧な口腔ケアをすることをお勧めしています。

歯周病は隠れた糖尿病のサイン

歯科医から2型糖尿病の疑いがあると言われたら驚くかもしれない。しかし、歯周病は隠れた糖尿病の徴候である可能性が、新しい研究で示された。

 この研究によると、重度な歯周病をもつ人の5人に1人は2型糖尿病をもち、しかも患者はそのことに気づいていなかった。この知見は、歯科クリニックが糖尿病前症や2型糖尿病のスクリーニングに適している可能性を示唆している。

 「口腔内の健康状態が悪化すること、なかでも歯周病の存在は糖尿病などの疾患の徴候になりうる。糖尿病前症や2型糖尿病を早期に発見し治療することは、その後の合併症予防において重要な課題だ」と、研究著者であるオランダAcademic Center Dentistry Amsterdam(ACTA)歯周病学のWijnand Teeuw氏は述べている。

 世界中で増加が著しい糖尿病患者は、2010年には世界で2億8500万人と推定され、2030年には5億5200万人に達するとみられている。しかし、糖尿病患者の3人に1人は自分が糖尿病であることに気づいていないとされる。

 米国糖尿病協会(ADA)によると、糖尿病を治療せずに放置すると、視力障害や深刻な腎臓病、心臓障害、感染症などさまざまな合併症を引き起こす。同氏は、歯周病は歯茎に炎症を起こし、歯を支える骨をむしばむ感染症で、糖尿病の合併症と考えられることも多いと指摘している。

 今回の研究は、アムステルダムの歯科医院に来院した313人を対象としたもの。参加者のうち126人が軽度~中等度の歯周病を、78人が重度の歯周病をもち、残りの109人には歯周病は認められなかった。参加者全員のHbA1c値を測定し、糖尿病前症や2型糖尿病の有無を判定した。

 その結果、2型糖尿病の診断歴がない人では、重度の歯周病をもつ人の47%が糖尿病前症で、18.1%が2型糖尿病であることがわかった。軽度~中等度の歯周病をもつ人では46%が糖尿病前症で、9.9%が2型糖尿病であったほか、歯周病をもたない人でも37%が糖尿病前症、8.5%が2型糖尿病であることが判明した。

 歯周病専門医でADAのスポークスパーソンを務めるSally Cram氏は、自身の臨床経験でも多くの患者が糖尿病の存在に気づいていないことを実感しているとしつつ、「治療しても歯周病が治らない患者には糖尿病の検査を勧めるべきだ」と述べている。同氏によると、血糖コントロールが不良な糖尿病患者でも歯周病を治療すると糖尿病も改善するケースがみられるという。

 米モンテフィオーレ医療センター(ニューヨーク市)臨床糖尿病センター長のJoel Zonszein氏は、感染症によく罹ったり、治るのに時間がかかるのは糖尿病の重要な徴候であるとし、「糖尿病と歯周病の関係は両方向で、どちらか一方が改善すれば、もう一方も改善する」と説明している。なお、同氏は、この研究は因果関係を証明するものではないと付け加えている。

 また、Cram氏は、歯科トラブルのほとんどは歯周病であるが、歯を1日2回磨き、フロスを1回使い、定期的に歯科医の診察を受ければ予防できると、歯周病予防の大切さを強調している。

 なお、歯茎からの出血や歯茎の退縮、知覚過敏、息がくさい、変な味がするといった症状がみられたら歯周病のサインであるという。この研究は、「BMJ Open Diabetes Research & Care」1月号に掲載された。

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