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「口臭気になる」10-70代の8割

日本歯科医師会の調査によると8割の人が口臭が気になった経験があることが明らかとなった。10~70代まで全世代が悩む口腔内トラブルで、男性(76・2%)よりも女性(85・3%)の方が気にする傾向がある。口臭は口腔内の病気が原因と理解する人が7割いるが、実際に歯科医院に行くのは1割未満で早期の受診や口腔内ケアの充実が課題といえそうだ。

 10~70代の男女1万人を対象に行った意識調査によると歯や口の悩みトップ3は1位が「ものが挟まる」(43・2%)、2位が「歯の色」(32・7%)、3位が「口臭」(27・1%)だった。口臭は全世代が悩みに挙げており、とくに20代(34・4%)は3人に1人が口臭を気にしていることが分かった。

 口臭についてこれまでの経験をきいた結果では、「配偶者」や「会社の上司や同僚」「男友達」などは半数以上が他人の口臭を気にした経験があるという。一方、他人から口臭を指摘された経験がある人も4割いた。

 口臭の原因について、「歯周病・虫歯・入れ歯の汚れ」(65・7%)と口腔内の病気が原因である認識している割合は高いが、「糖尿病、腎臓病、胃炎、腫瘍」(31%)と口以外の病気が原因であることの認知は低い。歯科医院での早期受診が望まれるが、実際に受診するのは1割未満で「歯を磨く」「ガムやタブレットを噛む」「うがいをする」といった対策ですませている人が圧倒的だった。

歯科検診意識低く、宮崎県内の受診2割弱 10日まで「歯と口の健康週間」

成人の9割が経験しているという虫歯。予防には日ごろの歯磨きに加え、定期的な歯科検診を受けることが大切だ。しかし県民で定期検診を受けているのは2割弱しかおらず、全国平均の5割弱を大きく下回っている。今月4~10日は「歯と口の健康週間」。歯科医師らは「いつまでも自分の歯で食事をして健康寿命を延ばせるよう、口腔(こうくう)ケアを見直して」と呼び掛けている。

 県健康増進課によると2011年度、定期検診を受けた20歳以上の県民の割合は17・9%。04年度の10・5%からは増えたが、全国平均の47・8%(12年度)に比べると意識の低さが浮き彫りになる。

 県歯科医師会理事で佐野歯科(宮崎市)の佐野裕一院長は「本県では、歯がずきずき痛んだり、歯茎が大きく腫れたりしないと歯科を受診しない傾向がある」と危惧する。

 受診率を年代別に見ると、男性の20~50代は15%以下で、特に働き盛りの40代は3・4%と極端に低い。女性は20代が33・3%あるが、30代になると8・0%と激減している。

 佐野院長は「女性の30代は育児に追われ自分の口のことが後回しになっているのではないか」と推測。その上で「虫歯の原因となる細菌は1歳半から2歳半が一番もらいやすいといわれるため、子どもと接触する保護者の口腔ケアは大切」と指摘する。

 受診率の低さは県民の歯の健康状態に直結する。60歳で自分の歯が24本以上ある人の割合は全国81・3%に対し、本県は49・7%。また永久歯の抜歯の最も多い原因は全国だと歯周病だが、本県は虫歯というデータがある。

 そして歯の健康状態は体にも影響する。歯周病は動脈硬化や心臓病、早産などのリスクも高める。動脈硬化は、歯周病菌やその菌が持つ毒素が歯茎の血管から侵入することで引き起こすとされる。また東日本大震災後の被災地では介護が必要な高齢者が口腔ケアを受けられず、口内の細菌が肺に入って起きる誤嚥(ごえん)性肺炎により亡くなったとされる事例がある。

 行政も受診率の向上を課題としており、県内では14市町村が成人の歯科検診への補助を実施。宮崎市では04年から歯周疾患検診事業を行い、現在は30歳から5歳刻みで70歳まで500円で受診できる。ただ対象者にはがきで通知しているが、実際の利用率は15年度で7・3%と低迷。同市はまず2桁達成を目標に、未受診者への通知はがきを再送するなど対策を図る。

 定期受診は、虫歯や歯周病の早期発見が可能になるだけでなく、歯科医師らから歯ブラシの選び方や磨き方など、日常のセルフケアの方法を教えてもらえるメリットもある。佐野院長は「予防に勝る治療はない。一般的に検診は半年に1度とされるが個人によって差があるので、ぜひかかりつけの歯科で検診を受け、相談してほしい」と話している。

【新潟】虫歯なしの12歳が8割超え 平均本数は16年連続で国内最少 15年県内児童・生徒対象 歯科疾患調査

県は23日、県内の児童・生徒を対象にした2015年歯科疾患実態調査の結果を公表した。虫歯の全くない(治療済みを含む)12歳(中学1年)は80・1%で、1980年の調査開始以来、初めて8割を超えた。

 虫歯の平均本数は、前年比0・02本減の0・46本となり、80年(平均5・03本)の10分の1以下まで減少。文部科学省の学校保健統計調査と比較すると、全国平均0・9本の約半分で、16年連続で国内最少となった。

 調査は県の歯科保健推進条例に基づき、県内の保育園や幼稚園、小中学校、高校などの児童・生徒を対象に実施。このうち永久歯が生えそろい、国際的な比較指標とされる12歳1万9770人について比較・分析した。

 結果について、県健康対策課歯科保健係は、フッ化物溶液による口内の洗浄▽給食後の歯磨き指導▽学校と歯科診療所との連携――など予防策の効果があったとみている。フッ化物溶液による口内洗浄は市町村に経費の一部を補助しており、実施率は保育所・幼稚園で69・2%、小学校で77・6%となっている。同係は「まだ2割弱に虫歯があるので、引き続き普及を図りたい」としている。

障害者歯科の広がり期待 愛知・豊橋に待望の診療所開設

心身に障害があり、一般歯科での治療が難しい人のための「障害者歯科診療所」の運営が愛知県豊橋市内で始まった。週1回の開設で利用者はまだ少ないが、行き場に困っていた患者らには念願の施設。地域の障害者歯科の拠点として、適切なケアの裾野を広げていくことも求められる。

 ■「天の助けのよう」

 重度の自閉症の男性(33)。母親(61)や歯科衛生士に導かれ、事故防止のベルトの付いた診療台に横になる。笑気ガスを吸って緊張を和らげ、「記念写真だよ」と携帯型エックス線装置で寝たまま撮影。明るい声掛けが続く中、歯科医師が奥歯2本を手際良く抜いていった。

 「開設を待っていました」と母親。介助しても歯磨きや口ゆすぎがままならず、虫歯が悪化。夫が亡くなり、名古屋市内の大学病院に通えなくなっていた。

 治療を怖がり、対応が難しい発達障害、知的障害者には、音やにおい、診療の雰囲気に少しずつ慣れてもらうなど障害の特徴を踏まえた配慮が必要だ。

 工夫して受け入れる歯科もあるが、時間や人手が掛かり、専門的に対応するのは豊橋市に3、4軒。診療所には、数カ所を転院し「天の助けのような感じで来た」という患者の家族や、専門診療所のない田原市、浜松市から通う親子もいる。

 ■18歳以上に対応

 「こんな大きな街になぜないのか」。診療所を主導する日本障害者歯科学会認定医の森篤志さん(49)は10年ほど前、豊橋市で開業して疑問を抱いた。市歯科医師会が福祉施設を巡回検診し、治療会を年1回開いていたが、その場で治せるのは簡単な虫歯だけ。歯がボロボロになっている人も少なくなかった。

 2010年、市の療育支援拠点「こども発達センター」ができる際、市歯科医師会が働き掛け、市の委託で障害児専門の歯科診療室を設けた。延べ患者数は10年度の304人から、15年度の803人に激増。センターで診られない18歳以上に対応する施設として市と協議を重ね、実現したのが今回の診療所だった。

 ■地域でケア

 診療所は、市内の多くの歯科が休みの木曜午後に開く。地域の歯科医師ら12人が輪番で対応。認定医でない医師も歯科医師会の講習を受講し、診療経験を積みながら取得を目指している。森さんは「診療所を拠点に、少しずつでも対応できる歯科医院が増えれば」と話す。県歯科医師会も07年から、講習を開くなど障害者治療の協力医を増やす取り組みを進めている。

 重度心身障害のある息子を持つ豊橋障害者(児)団体連合協議会の山下徹会長(54)は「最終的には地域で治療を受け、暮らせることが大事。診療所で大きな治療を終えたら、再発予防も含めて近所で診てもらえるようになれば」と話し、診療所を拠点に障害者の歯の健康を守る輪が広がることを期待する。

歯と口の健康アラカルト 金属アレルギーと歯科

アレルギーとは、本来、体の外から入ってきた細菌やウイルスを防ぐための免疫反応が、花粉や食べ物などに対しても過剰におこることです。その原因物質が金属の場合、これを金属アレルギーといい、近年増加傾向にあります。ピアスやネックレスなどの装飾品だけでなく、歯科で詰め物やかぶせ物に使う金属が原因となることもあります。金属が汗にぬれたり、唾液にさらされたりしてイオンとなって溶け出し、身体の過剰反応が起こって症状が出るのです。

 症状は、金属が触れる部分が赤くなったり、かゆくなったり、手のひらや足の裏に水ぶくれができたりします。体調がどうもすぐれないとか、アトピー性皮膚炎など、全身にさまざまな症状をきたすこともあります。

 治療の方法はまず原因となる金属を突き止めることです。これは専門の歯科または皮膚科で検査します。できれば歯科用金属も含めた詳しい検査をしてもらうことが望ましいです。

 原因金属が特定され、お口の中にその金属があると判明すれば、すべて取り除くことになります。金属を含まないセラミックやレジンと呼ばれる樹脂製の材料で治します。前歯と小臼歯は保険でもセラミック素材以外の白い冠が可能でしたが、大臼歯はこれまで金属冠しか保険で認められていませんでした。しかし、この4月の保険のルール改定で医科における金属アレルギーの診断と、その紹介状があれば、保険でもセラミック素材以外の白い冠をかぶせることが認められました。金属アレルギーの方には朗報です。

 また、金属アレルギーを予防したいという場合には、やはり可能な限り金属に触れる機会を減らすのがベストなので、お口の中の治療はできるだけ金属を使わない方がいいでしょう。かかりつけの主治医の先生とよく相談されることをおすすめします。

歯科治療障害者一部できず 麻酔器故障1年以上 県と歯科医師会 /和歌山

県障害児(者)・高齢者歯科口腔保健センター(和歌山市手平2)で1年以上、障害などのため一般の歯科医院での治療が困難な患者に対し、鎮静薬を点滴して実施する治療ができなくなっていることが県などへの取材で分かった。容態の急変に備え設置していた全身麻酔器の故障などが原因。県は新たな全身麻酔器を購入したが、治療の再開時期は未定という。【成田有佳】

 センターは県歯科医師会が県の補助を受けて開設し、2006年度から指定管理者として運営している。診療は週2回で、昨年度の患者は延べ1774人。

 中止されているのは機械音に敏感に反応したり、治療中に動いたりする患者のために月1回、専門の歯科麻酔科医が静脈内鎮静法を使って実施していた治療。学会のガイドラインで呼吸停止などに対応できるよう関連する機器などの常備が必要とされ、県は県歯科医師会に全身麻酔器を無償貸与していたが、14年9月に故障した。

 県歯科医師会はこの時初めて、全身麻酔器の保守サービス期間が切れていたことに気付いた。製造元の後継業者に修理を依頼したが、既に部品がなく修理できないことが判明。昨年になり、大阪府内から来ていた歯科麻酔科医が全身麻酔器がなくては続けられないとして治療を取りやめ、一部の患者は大阪の施設に通院しなくてはならなくなった。

 県歯科医師会は昨年3月、県庁を訪れて事態を報告。県が昨年12月、全身麻酔器を購入して再び無償貸与したことで、新たに治療に来てくれる歯科麻酔科医らの医療チームが見つかれば治療が可能となった。県歯科医師会は「数カ月以内に再開したい」としているが、まだ具体的な日程は決まっていない。

 故障から新たな全身麻酔器の購入まで1年以上経過している点について、県歯科医師会は故障直後に県に口頭で報告したと釈明。一方、県医務課は「重要な内容であればメモにするはずだが残っていない」として、昨年3月までは報告を受けていないとの認識だ。

 県医務課の担当者は「県歯科医師会との間で意思疎通ができていなかった。今後は、機器の耐用年数などのリスト化を図る必要がある」としている。

(患者を生きる:3047)ある日突然 薬でショック:1 歯科の麻酔注射で異変

兵庫県に住む准看護師の女性(49)は、県南部の総合病院の内科で働いている。薬剤の取り扱いには普通以上に気を使っている。代表的な局所麻酔薬にアレルギーがあり、一部の抗生剤などほかの薬剤にもアレルギーの疑いがあるからだ。

 初めてアレルギーの症状が出たのは30年前。19歳だった。出身地の福井県で産婦人科医院の准看護師になって、2年ほど過ぎた頃。憧れの職業につき、日々、奮闘していた。

 虫歯の治療で勤務先近くの歯科医院に行った。診療台に横たわり、口の中に注射器で麻酔を打たれると、異変が起きた。血の気が失せ、顔面そうはくになり、息が苦しくなった。横になっていられず、「いすを起こしてください」と頼んだ。

 歯科医が言った。「これは、麻酔薬のアレルギーじゃないか」

 食べ物によるじんましんなどアレルギー性の病気とは、幼い頃から無縁だった。家族の間でも、アレルギー体質だという話を聞いたことはなかった。「本当にアレルギーだろうか」とにわかには信じられなかった。

 歯の治療は中止になった。勤務先から同僚の看護師に迎えに来てもらい、勤務先に戻った。近くの内科病院から駆けつけた医師の診察を受けた。この内科医も「アナフィラキシーではないか」。アナフィラキシーは全身に強いアレルギー症状が出る状態。点滴をしてもらい、そのまま勤務先に1日入院した。

 アレルギーは体を守る免疫の過剰反応だ。原因物質それぞれに個別に働く抗体という免疫の担い手があり、アレルギーの引き金になる。薬も原因物質になる。ただ、抗体があれば必ずアレルギーになるわけではなく、なぜなるのかははっきりしない。

 当時の女性の勤務先では、出産の際に局所麻酔薬を使っていた。女性は正式に雇われる2年前から見習いをし、採用後は麻酔薬を瓶から注射器に移す作業もしていた。少量でも長年その物質に接しているとアレルギーになることがある。女性の場合もそのケースということもありうるが、もともとアレルギーがあった可能性も否定できなかった。

あさイチ 「“口内フローラ”が歯周病を防ぐ」

虫歯や歯周病など色々悩みの多い口の中。口の中の粘膜を守るために存在する細菌は700種類以上だが、虫歯の原因になるミュータンス菌やお口を守るミティス菌などがいる。たくさんの細菌がいる口の中は、口内フローラとも呼ばれる。歯周病は糖尿病などのリスクになるが、最新の研究で虫歯と脳出血に関係がある事が分かった。今回は口内フローラケアを取り上げる。

思っているより怖い!口の中の異変

 何故口内フローラが乱れると様々な病気に繋がるのか、日本大学の落合邦康さんに聞いた。細菌が原因となるケースでは、虫歯でできた穴などから細菌が侵入して病気を引き起こす。一方、歯周病などで歯茎が腫れるとサイトカインという物質が発生、血管に流れ込み、全身に回ると心臓病などのリスクを高めてしまう。しかし免疫力が十分であればさほど心配はないが、加齢により免疫力は落ちるので、40歳以降は注意が必要。

虫歯で脳に出血?

 虫歯の原因となるミュータンス菌が微小脳出血に関与しているとの研究結果を、大阪・吹田の国立循環器病研究センターなどのチームが発表した。研究チームが注目したのはcnm遺伝子を持つミュータンス菌。通常血管から出血するとコラーゲンなどが結合して血を止めるが、cnm遺伝子を持つミュータンス菌が血管内に入っているとコラーゲンと結合し、血小板の働きを妨げてしまう。研究チームの猪原匡史氏によると、口腔ケアが脳卒中予防に繋がるかもしれない。

 鶴見大学の花田信弘氏が登場。虫歯がある場合は大体の人がミュータンス菌をもっているが、cnm遺伝子を持つ人はその内の1割ほどとなる。ただ細菌が血中に流れると、細菌性肺炎や糖尿病など他の病気のリスクを高める。

あなたの口の中 どうなっていますか?

 横浜のよこはま とりがおか歯科で、2人の女性が口内フローラの状況を調査。1人はデンタルフロスなどで入念にお手入れしている女性。1人はケアが苦手な女性。今回は細菌の遺伝子情報を読み取り種類を特定するメタゲノム解析を実施した。調査結果。歯磨きが好きな女性からの歯周病からは158の細菌が見つかり、複数の歯周病菌もあった。しかし唾液の中からは歯周病に関係する菌が3割ほどみつかった。一方、歯磨きが苦手な女性からの歯周ポケットからは173の細菌がみつかり、唾液では全体の4割を占めていた。やはり歯はちゃんと磨かないとダメな模様。

 日本人の成人の殆どは歯周病菌をもっていると言われるが、花田信弘氏によると舌の磨きが少ないなどの理由があるという。歯茎の炎症や口臭を引き起こすジンジバリスなど、口内の細菌がどのような活動をしているかを劇場仕立てで紹介した。唾液の働きもあって口の中の平和は守られているが、ある事をキッカケにその平和が乱されてしまう。

 口の中の環境を劇場仕立てで紹介した。糖が歯に残る事で口内の環境を整えるミティスがちゃんと働かず、ジンジバリスがやりたい放題となり歯垢となる。ジンジバリスはバイオフィルムを作り、唾液の働きを阻害。その結果、歯周病となってしまう。今回お芝居を披露してくれたのは劇団スーパー・エキセントリック・シアターのみなさんだった。歯周病にならないためには、糖がバリアを作る前に歯磨きをする事が大事になる。磨く時間は限定せず、磨ける時に磨いた方が良い。

口内フローラを良くするポイント

 ポイントその1、寝る前の歯磨きは念入りに。1箇所あたり10秒を目安に細かくブラッシング。ポイントその2、歯周ポケットを磨く。歯ブラシを歯周ポケットに斜め45度に当て、掻き出すように磨くとよい。ポイントその3、過度な睡眠不足は禁物。自律神経が乱れると唾液の分泌が悪くなるため注意。ポイントその4、口呼吸はNG。口内が乾く原因となる。ポイントその5、ビタミンDとビタミンAをとる。ビタミンDは青魚、ビタミンAはレバーに多く含まれる。最終ポイントその6、食事はよく噛む。

 口内フローラを良くするポイントをまとめたVTRを受けてのスタジオトーク。花田はVTRの見せ方が雑で、歯と歯の間に毛先をきちんと入れ、細かくブラッシングをすると本来ほとんど横には動かないのだがVTRでは動いてしまっていて、みなさんにはそれを心がけて欲しいと補足した。また歯磨きのポイントとして、歯ブラシをえんぴつを握る時と同じくらいの力で持つ、デンタルフロスを歯周ポケットまで入れるなどが紹介された。ポリフェノール、抗菌物質を含んでいるものは歯周病や虫歯の防止に繋がると語られた。

 口内フローラについて。花田信弘さんはドライマウスと虫歯の関係について述べた。生活習慣病が虫歯を引き起こす可能性もあるという。総入れ歯でも潰瘍面から歯周病が入る可能性もある。洗口液は善玉菌も殺してしまうのではないかという質問には善玉菌が先に倒れることもあるので、磨いてからやるようにと述べた。殺菌は物理的除去のあとでやることである。

「なる前に防ぐ」歯周病菌を除菌

 鶴見大学 歯学部附属病院 歯科医師 宮之原真由さんがマウスピースで除菌する3DS除菌を紹介した。マウスピースに抗菌剤を塗り1回につき5分装着する。

 生活習慣病のリスク因子は栄養・運動・休養・タバコ・アルコール・歯の健康である。歯周病&虫歯を防ぐには、歯の表面と舌の中央部をケアすることが一番重要である。

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