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アルコールと歯周病

喫煙と歯周病が大変関係深いことは前回お話をしましたが、
同じ嗜好品、アルコールと歯周病はどうでしょう?

様々な研究がなされていて、ラットを使った実験では、
水を摂取させたときに比べて、アルコールは歯を支える骨が著しく吸収し、
歯肉の炎症性細胞の数が多くなっていたといった報告があります。
近年、多くの病気の発症と進行に直接影響することが明らかになってきた
活性酸素がアルコール摂取による歯周病の発症と進行に
関与するのではないかと研究され、結果、アルコールを摂取した
ラットの歯肉で活性酸素が多く作られ、抗酸化力が下がっていたことが
分かったそうです。
▼参考資料
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/f0r7u2v0nq54s85j90tqc

しかし現時点でアルコールと歯周病の直接的な関係は
まだ、はっきりとはしていません。
アルコールを過剰に、また継続的に摂取することにより、
口腔環境の悪化に伴い口腔乾燥や衛生状態の低下が見られ、
それらが一番の原因と考えられます。

またアルコールに含まれる乳酸には肉を柔らかくする作用があります。
歯肉も肉ですので、柔らかくなる可能性があります。

アルコール摂取後はうがいをするなどして口の乾燥を防いだり、
口腔内が酸性に傾かないように気を付けましょう。

歯科概算医療費、初の2.8兆円台を評価

日本歯科医師会の堀 憲郎 会長は9月29日、厚生労働省が公表した2015年度の概算医療費動向で、歯科概算医療費が前年度比1.35%増となる2.8兆円だったことについて「2.83兆円で初めて2.8兆円を突破した。超高齢社会の歯科界のあるべき姿に関して、エビデンスをもって国民にアピールしてきたことが理解されてきた」と評価した。

 概算医療費の総額は約41.5兆円で、診療種類別で医科入院16.4兆円(前年度比1.9%増)、医科入院外14.2兆円(3.3%増)、歯科2.8兆円(1.4%増)、調剤7. 9兆円(9.4%増)となった。

 堀 会長は会見で、歯科概算医療費が2.8兆円を超えたことに関して「歯科は01年度から10年間、2.5兆円で横ばいと言わざるを得ない時期が統いた」と振り返り、歯科界全体で危機感を持って必要な対策を取ってきたことが今回の数字に表れたと評価した。 (メディファクス)

食道癌予後不良に腸内・口内細菌関与

熊本大学大学院生命科学研究部の馬場秀夫教授の研究グループは、腸内や口腔内に生息する細菌「フソバクテリウム」が、食道がんの予後の不良に関与することを突き止めた。患者のがん組織を調査し、DNAの解析など行い、同細菌が多く存在すると、炎症性たんぱく質に関連する遺伝子群が変動することが分かった。ヨーグルトや乳酸菌飲料などのプロバイオティクスス(腸内に良い影響を与える微生物)や腸内環境を整える機能性素材を摂取し、腸内細菌叢(フローラ)バランスを改善することが予後を良好に保つ一つの対策として可能性が考えられる。

 研究グループは、熊本大学医学部附属病院で手術を受けた食道がん患者325人の承諾を得て、切除されたがん組織と非がん組織(正常組織)からDNAを抽出。遺伝子の定量を調べられるリアルタイムPCR法を用いて組織内のフソバクテリウムを検出したところ、がん組織からは正常組織よりも有意に多くの同細菌のDNAが検出された。がん組織から同細菌が検出された患者は、325人中74人で、約23%を占めていた。

 がん組織から同細菌が検出された患者と検出されなかった患者の2グループに分け、手術後の生存期間を比較。その結果、同細菌が検出された患者グループは、検出されなかった患者グループに対し、有意に生存期間が短かったことが分かった。

 次に、同細菌陽性と陰性の食道がんから抽出したRNAを用いて、遺伝子解析による遺伝子の変動を調査。同細菌陽性患者では、炎症を促すたんぱく質(炎症性サイトカイン)に関連する一連の遺伝子群が変動していることを確認できたとしている。これらデータを詳細解析すると、「CCL20」や「CXCL7」といった白血球の輸送に関するたんぱく質(ケモカイン)の遺伝子の量が増加していることが分かった。

 今回の研究から口腔常在菌である同細菌がケモカインを介して、食道がんの進展に関与している可能性が示唆された。同細菌は腸内フローラにおいて優位な存在ではないが、大腸がん組織から高頻度で検出され、大腸がんの進展に影響を与えている可能性のあることが報告されている。

 口腔に近い食道のがんでも悪影響にかかわるとみられ、同細菌の詳細な解析と役割を解明することで新たな対応法が探究できる。その一つとして考えられるのが腸内フローラの改善。乳酸菌やビフィズス菌などの善玉細菌を増やすことが予後の状況改善に導く可能性がある。

 昼休は、訪問歯科診療のため不在です。

医師免許がないのにがん患者らに注射などの医療行為をしたとして、医師法違反などの罪に問われた被告の歯科医師(59)に、東京地裁は28日、懲役2年、執行猶予4年、罰金800万円(求刑懲役2年、罰金1100万円)の判決を言い渡した。

 裁判官は「未承認薬を患者に点滴注射して半年間に1300万円もの報酬を得ており、酌量の余地はない」と指摘した。

 判決によると、2013年9月~14年3月、東京都のメディカルクリニックで37回、がん患者ら男女6人に点滴注射をしたほか、コンサルタント料を支出したように装い、法人所得を11年8月期までの2年間に約1億4400万円圧縮、約4300万円を脱税した。

独自の口腔ケアで誤嚥性肺炎を防ぐ精田紀代美さん 「時の人」

安価な道具を使った歯磨きや舌の掃除、指による頬の内側のマッサージ...。簡単な口腔(こうくう)ケアを考案し、7年前から地元の富山県内の高齢者施設で指導。唾液中の細菌などが引き起こす誤嚥(ごえん)性肺炎を激減させた。

 「口腔の機能を維持すれば、誤嚥性肺炎を防げるとは思ってたけど、こんなに効果があるとは。びっくりした」と笑う。

 独自の技法を編み出したのは、施設に依頼され、入居者のケアを自ら手掛けたのがきっかけ。「あたしたちがたまに行くんじゃ間に合わない。施設のスタッフが誰でもできるようにしないと」。専任を置かず、スタッフ全員が行うよう求める。「同じことばかりやってたら、嫌になるから」

 歯科衛生士として長年、県内各地の保健所に勤務。県庁に異動しデスクワークに就いていたとき、バイク事故に遭った長男が「やるべきことをやってないから、死ねんかった」とつぶやくのを聞いた。「あたしもやるべきことやってるか。現場に行かんならん」。退職して「人の口をきれいにする仕事」を始めた。

 簡単な口腔ケアを広めるため、全国各地で講座を開き、資格認定にも乗り出した。漫談風にケアを解説する「爆笑ライブ」の舞台にも立つ。

 精力的な活動のエネルギー源は、歯科衛生士の職能を確立したいとの思いだ。「治療を担う歯科医師の補助ではなく、予防の専門家として認めてほしい。そうなれば質も良くなる」

 富山市で夫と2人暮らしの66歳。ストレス解消策は庭の草むしりという。

がん治療前には口腔管理が定着するように

がん治療前に歯科治療や口腔管理を受け、術後合併症や口腔トラブルを起きにくくすることが大切です。20112年4月に周術期口腔機能管理が保険診療で導入されてから、医科歯科間でこのような文言がでるようになりました。がんの治療で悩まされるのが全身的な副作用に加え、口腔内に起こる副作用いわゆる口腔トラブルです。口腔粘膜炎、歯性感染症、顎骨壊死、口腔乾燥、味覚異常などこれらは患者さんを非常に苦しめ、経口摂取困難、睡眠の妨げ、体力低下など、がん治療において非常に悪影響を及ぼすといわれています。

カロナール錠の使用禁忌

鎮痛剤カロナールの使用説明書に下記の禁忌が記されています。
(ネットで検索可能です。)

禁忌

(次の患者には投与しないこと)

1. 消化性潰瘍のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
2. 重篤な血液の異常のある患者[重篤な転帰をとるおそれがある。]
3. 重篤な肝障害のある患者[重篤な転帰をとるおそれがある。]
4. 重篤な腎障害のある患者[重篤な転帰をとるおそれがある。]
5. 重篤な心機能不全のある患者[循環系のバランスが損なわれ,心不全が増悪するおそれがある。]
6. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
7. アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[アスピリン喘息の発症にプロスタグランジン合成阻害作用が関与していると考えられる。]

整形外科学会が歯科の抗菌薬適正指針【米国整形外科学会】

米国整形外科学会(AAOS)は9月28日、人工関節や整形外科インプラントの使用患者に対する歯科処置時の抗菌薬適正使用基準を発表した。

 同学会によると各種関節置換術や整形外科インプラント留置を受けた患者の大部分で、歯科処置に伴う感染のリスクはない。しかし、AIDSなど重度の免疫不全やコントロール不良の糖尿病、化学療法の実施歴や直近の人工関節感染歴、さらには一部の関節リウマチ治療薬や臓器移植後の合併症予防薬などを使用している場合には歯科処置前の抗菌薬予防投与が考慮される。

 今回の指針作成に当たっては、14人の整形外科医、歯科医、口腔外科医ならびに疫学者から成る投票委員会を設置。患者背景や歯科処置の内容別に設定された64のシナリオに対し、抗菌薬使用が適切かどうかを1から9点のスコアで評価し作成された。

 同学会関係者は「術後感染は非常に危険であり、外科医や歯科医は最も高リスクの患者に対しては過度に慎重な対応をとることが多い」と指摘。今回の指針により人工関節使用患者の抗菌薬使用量を減らす一方、同薬使用を考慮することが妥当な場合を医療従事者に示せればと述べている。

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