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英国の歯科医師は病んでいる! 歯科通信第4697号より

英国の歯科医師は過大なストレスのせいで、多くが精神を害され、8
~16%が健康影響するレベルに達している。

キングスカレッジ・ロンドンの歯科研究所で、歯科医療に関わる心理問
題を研究しているTim-Newton 名誉研究員らの調査によるもので、英国
歯科医師会の機関誌「BDA」219号に掲載した「タブー。社会的、あ
るいは宗教的習慣によって禁止、制限される診療」と題する論文による
と、国営医療(NHS)の審査システムの複雑さが、歯科医療の需給バ
ランスに影響し、歯科医療現場を混乱に陥れているという。

結果、多くの歯科医師が、精神的な極度の疲労と没個性化、達成感のな
さを覚えていて、これに対する疫学的根拠に支えられた予防法はないと
言われている。

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英国国営医療(NHS):
イングランド保健省によると2007年9月末現在、入院を13週間以上待って
いる人は72,700人。外来診療を8週間以上待っている人は55,300人。
http://www.ilcjapan.org/chojuGIJ/pdf/07_02_3.pdf

PDCAサイクルをまわせ!

この頃、福祉や医療関係の講演会や勉強会に出席すると耳慣れない
「PDCAサイクルを回しましょう!」などとよく耳にする。PDCAサイク
ルとは、事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑
に進める手法の一つで、主に民間企業の改善手法として用いられてい
る。

『 Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善) 』
の4つの行程をサイクルとして繰り返すことによって、継続的に改善する。

近年ではこの手法が企業だけでなく医療機関や福祉法人などにも置き換
えができるとして積極的に用いられ、実践している内容の事例や実際に
上がった効果・成果に関する報告なども数多くある。

また、CPDCA は現状把握(Check)を先に行うことで定量化(数値化)し、
厚みのあるPlanづくりを行えると言われている。まとめとしてPDCAは、
個人の習慣と同じで毎日の意識継続と積み重ねが大切であり、習慣にお
いては短期間での成果よりも「続ける」ということに着目する。

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http://mediwel-galaxy.jp/archive/1401/

のどや舌のがんの解説冊子 「医療新世紀」

がん患者や家族らへの情報提供に取り組むNPO法人キャンサーネットジャパン(東京)が、のどや舌にできるがんについての解説冊子「もっと知ってほしい 頭頸部(とうけいぶ)がんのこと」を発行した。

 日本で毎年1万5千~2万人が新たに発症する。近年、新しい薬剤が導入されるなど治療が進歩している。

 冊子ではそのうち86%を占める咽頭がんと舌がんを対象に、病気の特徴、検査と診断、治療の進め方など、患者や家族が知るべき情報を図解入りで解説している。

 A4判16ページ。法人のホームページで全ページを公開し、冊子は1冊500円以上の寄付で提供している。

 注)ホームページのURLはhttp://www.cancernet.jp

駆け込みドクター!運命を変える健康診断「口の中が危ないSP」【8月16日放送】

ノドの筋肉がうまく動かないと何になりやすい?という問題で、正解は音痴になりやすい。声帯を動かすにはノドの筋肉が必要だ。鍛えれば音痴は治ることもあるという。2問目は、口内炎に関する問題。ハチミツを塗ると早く治りやすいという。姿月あさとさんは口内炎になったことがないと話した。森田医師はすべての人にあてはまるかどうかはわかっていないと話した。3問目は、唾液を調べると何かの早期発見につながるという。それはなにか?という問題が出された。

 だ液を調べると認知症の早期発見につながるという。国際アルツハイマー病協会の会合で、認知症患者のだ液から特定の代謝物質が検出されたという発表がなされた。池谷先生は、まだ最新なので、これからもっといろいろ研究がすすむと話した。

 ゲストの紹介。口の中にいろいろと問題を抱えるゲストが集まった。プロレスラーは声がかれてる人が多いなどと話した。飲み込み障害について解説。異物が気管に入り窒息死することもあるという。若者にも増えている。原因として、かまないで飲み込む食事が中心となっており、飲み込む力が弱っているという。飲み込む力が弱い人は脳の検査をしたほうが良いという。

 飲み込みづらいという症状は、脳の障害から来ていることもあるという。脳梗塞や、脳に腫瘍が出来ていることがあるという。食事中や食事にむせたり、席がよくでる、食後にたんがからみやすい、、周りの人で食事の好みが変わった、夜咳き込んで目が覚める、この中のひとつでもあてはまると飲み込み障害の可能性がある。

 森田医師は、年をとると飲み込み力は衰える、死因3位の肺炎は、誤嚥による肺炎が多いと言われている。口には300種類の細菌がいるが、肺に入り炎症を引き起こし肺炎になる。歯周病菌もリスクとなる。歯磨きをキチンとすることも大事だ。

 生井医師は、飲み込み力のチェックとして、パタカラチェックを教えた。ぱ、た、か、ら行が上手く言えなくなるという。島谷、松村は完璧だった。天龍源一郎も完璧だった。これは、飲み込み力のトレーニングにもなる。

 2009年に東京マラソンで心肺停止となった松村邦洋の日常を伝える。ものまねでのどを酷使している。ウーロン茶で鼻うがいをしているという。今夜は豚もやしポン酢を作っていた。1回でボトル半分使っている。加湿器をかけ、濡れタオルをかけ、湿度を高くしているという。

 独自のノドケア法を披露した松村。耳鼻咽喉科の検査をしたところ、ノドが炎症していたという。仕事以外でノドを酷使するのはよくない。ずっと使っているとポリープができるという。がんになることはないが、これににたがんもあるので注意が必要。さらに、湿度が高すぎることで、夏型の過敏性肺炎になり、ひどくなると、呼吸困難になるという。とくにエアコンにはカビが生えやすい。エアコンは使用後、送風モードにして30分ほど内部を乾かすと良い。また鼻うがいもお茶でやると粘膜を痛めるので良くない、生理食塩水で行うとよいと話した。

 2年前のどにポリープがあったというが、ほっておいたら治ったという。部屋で鍋にお湯をわかし、蒸気を顔をあてているという。加湿器は買わないという。蒸気の上で熱唱していた。次にネギを首に巻いた。検査すると、ポリープはなかったという。やっていることは効果が期待できないと話した。

 姿月あさとが体験したノドの病を紹介した。去年12月、公演後、自宅に帰った声がでなくなった。急性喉頭炎になったという。最初はウイルス感染で起こる、免疫が落ちるとなりやすい、まれに逆流性食道炎でただれることもあるという。1か月声を出せず、安静にしていたという。スタジオで、前兆はなかったと話した。舞台は乾燥していてホコリもたっているのでそういったことも関係していたのではと話した。

 急性喉頭蓋炎について解説。細菌などに感染すると死の危険もあるという。実際の患者の映像を紹介した。呼吸困難がすすみ、気管を塞ぎ、こわい病気だと話した。年間何十人かが亡くなっているという。

 喉頭蓋炎の初期症状として、ふくみ声、発熱、ノドの痛みなどを紹介した。島谷ひとみは扁桃腺が腫れやすいという。ライブのリハーサルの前、ノドを動かしていた。ノドの筋トレだという。

 島谷ひとみのノドケアを紹介。1500円するというマヌカハニーの、のど飴を食べていた。龍角散のど飴をお湯で溶かし、ドリンクにしているという。また、歌う前は蒸気マスクでノドを温めている。1500円のマヌカハニーのキャンディは、たくさんなめるとしびれるくらい効くと話した。久本雅美がプロポリスの原液をつける話をした。

 去年つんく♂が喉頭がんにより声を失った。喉頭がんが進むと声帯を摘出しなければいけない。立川談志や忌野清志郎もこの病で亡くなった。患者数は増加している。最大の原因は喫煙だ。声帯を摘出した松山さんは、食道発声で声を出している。喉頭がんの初期症状をチェックする。声枯れがある、ノドの痛みや異物感がある、呼吸がしにくい、食べ物が飲み込みにくい。すべて当てはまっているという天龍。 喉頭がんの2大リスクはお酒とタバコ。これらの症状が思い当たる方は注意するよう促した。

 口の悩み1位の口内炎について紹介。主な原因は口の中を噛んだりして傷ができたときに細菌に感染、ストレスや寝不足など免疫が低下すると起こりやすい。ビタミンCが不足することも一因といわれる。シールやはちみつでなおりやすい。効果的な予防法はうがい。口の中を清潔に保つことが大事。カビが原因のカンジタ性口内炎も紹介。ヒリヒリした強い痛みなどがある。さらに、似た症状がある舌痛症について紹介。見た目にはかわりないが、舌の痛みやしびれがある。40代以降の女性が8割を占める。主な原因は自律神経の乱れと言われている。東京医科歯科大学の歯科心身医療外来を紹介。味覚障害や、口臭など、様々な悩みに対応する専門外来だ。舌痛症に悩む人に話を聞いた。まわりの理解が得られないことが一番つらいと話した。舌痛症チェックの紹介。口の中がやけどしたように痛むことが2時間以上続く?朝よりも夕方や夜のほうがつらい?何を食べても苦く感じたり、塩辛く感じることはない?口の中が乾く1か月以上続くことはある?これらにひとつでもあてはまる方は専門医に診てもらうよう促した。

 舌痛症は、まわりに訴えてもわかってもらえないのは辛いと話した。血液検査でわかる場合があるので、歯科口腔外科か、耳鼻咽喉科で調べてもらうと良いと話した。

口腔内の傷はなぜ治癒が早いのか。その生体メカニズムを解明。

口腔に生じた傷は皮膚よりも治癒が早く、傷痕が残りにくいと言われている。これまでそのメカニズムは解明されていなかったが、九州大学大学院歯学研究院の城戸瑞穂准教授、自然科学研究機構生理学研究所の富永真琴らの研究グループの発表によってその一端が明らかとなった。研究グループは、カルシウム透過性の高い温度感受性イオンチャンネルであるTRPV3に着目。口腔粘膜の表面には上皮細胞が層をなしている。その上皮細胞は体温の36度前後の温かさに反応するが、その温度の受容をTRPV3が担っていることを確認。さらに、皮膚の培養角化細胞よりも口腔の上皮細胞の方がTRPV3の発現が強いことから、TRPV3が口腔の傷の治癒に関わっているのではないかと考えた。

矯正、インプラント、審美の自由診療が特定商取引法の対象となる可能性あり。

特定商取引法とは、訪問販売や通信販売など消費者とトラブルを生じやすい取引を対象に、事業者が守るべきルールを定め、不公正な勧誘を取り締まることにより、消費者の利益を守る法律だ。近年では、エステや語学教室などの高額の契約に対し、事情が変わったことによる中途解約で消費者が不利にならないように定めたり、クレジットによる悪質な契約を無効にしたりといった改正がなされている。今回、特定商取引法の対象になる可能性があるのは、矯正治療やインプラント、審美歯科。この背景には、それぞれ、説明不足や術後経過などによるトラブルが多数報告されていることがある。特定商取引法の対象となれば、契約時に重要項目を記した書面の交付の義務付けや中途解約が認められるようだ。

奥歯ない高齢者「動脈硬化のリスク2倍に」

奥歯を全て失った高齢者は、全部ある高齢者に比べて動脈硬化になるリスクが約2倍に高まることが、厚生労働省研究班(研究代表者=前田芳信・大阪大歯学部付属病院長)の調査でわかった。

 研究班は「奥歯がない人は、かみにくい緑黄色野菜などの摂取量が減るためではないか」としている。

 研究班は、大阪大や東京都健康長寿医療センターなどの研究者らで構成。高齢者の歯と健康との関係を明らかにするため、2010年から各地の70歳~100歳以上の2300人を追跡調査している。

 今回、兵庫県内の70歳代の男女約500人について上下左右に4本ずつ計16本の奥歯の状態と動脈硬化との関係を調べた。奥歯が全部ある265人で動脈硬化が見つかった割合は約4割だったのに対し、全て失った121人では約6割だった。喫煙や歯周病などの要因を除外した上で比較したところ、奥歯がない人は、ある人に比べて1・87倍、動脈硬化になりやすいとの結果が出た。

ハードチーズにむし歯予防の効果あり。口内の酸性化を防ぎエナメル質を保護。

 アメリカの研究機関『Academy of General Dentistry』は、12歳から15歳の子どもを3つのグループに分け、各グループの歯の表面に付着している歯垢のPH値を測定。それぞれのグループにチェダーチーズ、無糖ヨーグルト、牛乳を食べさせた。その後、口をゆすぎ、歯の表面に付着している歯垢のPH値を10分後、20分後、30分後と測定。その結果、ヨーグルトと牛乳を摂取した子どもはPH値に変化がなかったが、チーズを食べた子どもは食後のPH値が高くなった。この研究機関によると、チーズはPH値を調整する唾液の分泌を促進するため、アルカリ性が強まるのではないかとのこと。
 また、チーズの含まれるリン酸カルシウムがエナメル質の脱灰化を減少させ初期のむし歯の再石灰化を促すこと、タンパク質のカゼインがエナメル質を保護し、ミュータンス菌の付着を抑制するするとも言われている。食後にハードチーズを2~3口よく噛んで食べると、唾液にチーズの成分が溶け出して効が果的とのことだ。これまで、ヨーグルトの乳酸菌が歯周病予防に効果があるとの研究結果もあったが、チーズにも以外な効果があったことが判明した。むし歯の原因は食事にもあるというが、食べ物に対してさらなる研究に期待したい。

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