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56万年前の人間の前歯か 仏南部、愛好家が発見

フランス南部ペルピニャン近郊の洞窟遺跡で、56万年前の人間の前歯とみられる化石を考古学愛好家の若者2人が発見した。付近で1971年に見つかった化石人骨より約10万年古く「欧州最古級の画期的な発見」という。フィガロ紙(電子版)などが28日、報じた。

 報道によると、ペルピニャンの北西約30キロ、トータベルにあるアラゴ洞窟で先週、性別不明の成人の前歯とみられる化石が見かった。71年に付近で出土した化石は、絶滅したネアンデルタール人よりも古い45万年前の「トータベル人」として知られ、欧州では1907年にドイツ南部ハイデルベルク近郊で見つかった60万年前の化石に次ぐ古さといわれてきた。

 トータベルでは40年以上、学生や愛好家らアマチュアをまじえた発掘活動が続き、前歯を見つけた16歳のカミーユさんと20代のバランタンさんは先週、作業に参加していた。

 研究者は「トータベル人の進化や、ネアンデルタール人との関係を解明する上で貴重な発見だ」と評価している。

惨殺された人気ライオン、米歯科医が密猟疑い

アフリカ・ジンバブエのワンゲ国立公園で今月、人気者のライオンが米国人ハンターに惨殺される事件があり、ジンバブエ当局が捜査に乗り出すなど、波紋が広がっている。

 英紙テレグラフなどによると、殺害されたライオンは「セシル」。黒いたてがみが立派で、観光客に親しまれていた。ジンバブエ当局は、地元のガイド2人がセシルを餌で公園外におびき出し、米ミネソタ州の歯科医師(55)が矢で射るなどして殺したとみている。セシルは頭部を切断されていた。

 当局は、ライオンに関する狩猟許可を得ていなかったなどとして、ガイド2人を拘束した。2人はパーマー氏から報酬として約5万ドル(約600万円)を受け取っていた。パーマー氏は狩猟が趣味で、「必要な許可の取得はガイドに任せてきた」との声明を出した。

歯科治療の女児死亡で和解 さいたま地裁

埼玉県新座市の歯科医院「にいざデンタルクリニック」(閉院)で2010年、当時2歳の女児が治療中に脱脂綿を喉に詰まらせ死亡したとして、女児の両親が元院長(42)と同院を経営していた医療法人に計約7800万円の損害賠償を求めた訴訟は3日までに、さいたま地裁(高野輝久(たかの・てるひさ)裁判長)で和解した。

 和解は2日付。原告側代理人への取材で分かったが、内容は明らかにしていない。

 訴状によると、女児は10年6月、上前歯を負傷して同院を受診。元院長が上唇と歯茎の間に円筒状の脱脂綿(直径約0・8センチ、長さ約2・5センチ)2個を挿入、うち1個を誤って女児の口の奥に落として気道をふさぎ、女児は搬送先の病院で死亡したとしていた。

 元院長は、業務上過失致死罪に問われ、さいたま地裁で昨年10月に罰金80万円の判決を言い渡され確定している。

口の細菌、健康な歯保つ 免疫向上、岡山大解明

口の中にいるさまざまな種類の細菌が、歯茎などの歯周組織を守る免疫機能を高めることを岡山大の入江浩一郎(いりえ・こういちろう)講師(予防歯科)らのチームがマウスの実験で突き止め、24日発表した。腸内と同じく口内でも常在菌が健康維持に役立っているとしている。

 チームによると、歯を支える骨が溶けるなどする歯周病は、病原菌と、口内の免疫のバランスが崩れて起きるとされ、国内では歯が抜ける原因の約6割を占める。

 これまで歯周病の研究は病原菌に関するものが多かったが、チームは、人の口の中にいる300種類以上の細菌や真菌に着目した。

 実験で、口に常在菌のいるマウスと、無菌状態にしたマウスを比べたところ、常在菌のいるマウスは、雑菌の侵入を防ぐ「好中球」の数が約2倍だったほか、歯肉の上皮が厚く、より強固に歯を支えているなど健康な歯周環境が保たれていた。

 入江講師は「常在菌を活用して歯周病を予防したり、進行を遅らせたりする技術の開発につなげたい」と話す。

厚労省 社会医療診療行為別調査の結果を公表。

6月17日(水)厚労省は平成26年社会医療行為別調査の概況を公表した。
これによると歯科の1件当たり点数は、一般医療 1,209.4点、後期医療
1,480.1点。1日当たり点数は、一般医療 643.4点、後期医療 701.2点
で、年齢階級別にみると、「75 歳以上」699.3点が最も高く、次いで
「65~74歳」661.6点となっており、「0~14歳」587.3点が最も低く
なっている。診療行為別の構成割合をみると、後期医療は一般医療と
比べ「在宅医療」及び「歯冠修復及び欠損補綴」の 割合が高く、
「処置」の割合が低くなっている。1件当たり日数は、一般医療 1.88日、
後期医療 2.11日となっている。

詳細はこちらへ
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/26-19c.html

北海道厚生局への施設基準等の実施状況報告(7・1報告)について

基本診療料及び特掲診療料の施設基準等の届出を行っている医療機関は、
毎年7月1日現在における実施状況について報告することとされてい
ます。
7月10日付で、北海道厚生局より各保険医療機関へ提出書類が送付され
ておりますのでご記入のうえ、7月31日(金)<※必着> までに
「北海道厚生局 指導部門」まで返送をお願いします。


※様式は北海道厚生局ホームページにも掲載されております。
http://kouseikyoku.mhlw.go.jp/hokkaido/iryo_shido/teireihokoku27.html

体協公認「スポーツ歯科医」に伊万里市の上田さん 県内初認定 けが防止、競技力向上へ指導

スポーツ選手の口のけが防止や競技力向上に歯科医の立場から指導、助言する日本体育協会公認の「スポーツデンティスト」に、伊万里市の上田敏雄さん(64)が県内で初めて認定された。国のスポーツ基本計画では、競技中の選手の歯を守るマウスガードの着用促進が明記されるなど、スポーツ分野での歯科の重要性は高まっており、「スポーツ歯科」の専門家として、競技振興をサポートする。

 同協会と日本歯科医師会はさまざまなスポーツの現場に対応できる「デンティスト」養成のため、2年前から共同で講習会を開催。600人以上の申込者から選ばれた上田さんら67人の歯科医が必要なカリキュラムを学び、今年4月、第1期生として認定を受けた。

 上田さんは約20年前から「日本スポーツ歯科医学会」に所属し、マウスガード製作の認定医でもある。歯科校医を務める伊万里商高では、部活動で歯を折った選手たちを診療してきた。

 その経験から「10代の成長期に自分の歯を失ってしまうのは、将来の生活にも深刻な影響を与える。それが残念だし、マウスガードの普及が進んでいないことにもどかしさを感じていた。デンティスト認定は選手たちの歯への関心を高めるチャンス」と感じている。

 上田さんのアドバイスで、同校女子ホッケー部は選手16人全員がマウスガードを着用するようになった。小学時代からプレーしてきた原口萌伽さん(1年)は「最初のころ、ボールが顔に当たって怖い思いをした。幸い歯には影響がなかったが、マウスガードがあれば、あまり怖さを感じず試合に打ち込める」と話す。

 上田さんはさらに、選手たちにプレーで最大限の力を発揮してもらうため、強く歯をかみしめることが、握力や背筋力など体の収縮する筋力を増大させ、上下の歯が重なる面積が大きいほど体の重心が安定して軸がぶれないことなど、歯と競技力向上の関連性も併せて指導していくという。

 上田さんは「スポーツ歯科に対する理解はまだ低く、家庭でも部活でも歯の健康管理への意識を高めてほしい。それが将来的には健康寿命を延ばすことにつながる」と話す。

歯科治療の待ち日数、平均9か月の刑務所に勧告

長野県弁護士会は21日、長野刑務所(長野県須坂市)で、歯痛を訴えた男性受刑者が、約5か月間治療を受けられなかったのは人権侵害に当たるとし、医師を確保するなどの処遇改善を行うよう、同刑務所に勧告したと発表した。

 勧告は6日付。

 勧告書によると、男性受刑者は2014年4月から歯の痛みを再三訴えたものの、対応は鎮痛剤の交付のみで医師の治療を受けられたのは同年9月だった。同刑務所は弁護士会の照会に対し、歯科治療の希望者は増加傾向で、待ち日数が平均268日と回答した。

 弁護士会の一由貴史弁護士は記者会見で、「予算の制約を考慮しても、受刑者の医療を受ける権利を侵害したものと言わざるをえない」と述べた。同刑務所は読売新聞の取材に、「刑務所としても昨年から診察日を増やすなどの対応をとった。引き続き適切な措置に努める」としている。

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