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口唇口蓋裂、支援拡充検討 18歳以降の医療費、厚労省

 厚生労働省は9日、唇などに裂け目がある先天性疾患「口唇口蓋裂」の患者への支援拡充を検討するため、有識者会議の初会合を開いた。18歳になると、医療費補助には身体障害者手帳の取得が要件となる。しかし口唇口蓋裂の専門医が少ないことなどから、手帳を得られず支援を受けられない患者は多く、対応策を協議する。

 患者は、心身の障害を緩和するための「自立支援医療制度」の対象で、医療費の自己負担が軽減される。ただ18歳を境に要件や枠組みが変わり、身体障害者手帳を取得しなければならない。

 手術などが必要な人は、医療費の補助がなければ経済的な負担が大きくなる。患者や家族は、17歳までと同様に手帳がなくても支援を受けられるよう改善を求めている。

 厚労省は初会合で、治療施設に対する調査結果を公表。18歳以上の患者500人のうち、手帳を取得して自己負担を軽減されていたのは17%に当たる86人にとどまった。残りの人たちは支援の対象外で、理由は専門医の不足や、障害の状態が手帳交付の基準を満たさないことなどだった。

 今後、口唇口蓋裂以外の疾患についても、同様の課題があるかどうか調べる方針を示した。

キッザニア東京にてLION×日本歯科医師会スペシャルイベント開催 2024年6月4日(火)600組1200名様無料ご招待

ライオン株式会社(代表取締役兼社長執行役員:竹森 征之)と公益社団法人日本歯科医師会(会長:
高橋 英登)は、「歯と口の健康週間※1」中の2024年6月4日 (火 )に、ライオン株式会社がオフィシャル
スポンサーであるキッザニア東京にて、子どもたちが歯科医師と交流するスペシャルイベントを開催いたし
ます。親子で楽しく正しいオーラルケアを学び、自分の「歯とお口の健康」に興味を持っていただくとともに、
歯科医師の仕事についての理解を深め、歯科における予防の重要性の普及 ・啓発を図ります。
※1 国民に対する歯科衛生の普及 ・啓発運動 として、毎年6月4日~10日に実施 される週間行事です。本年も厚生労働省 、文部
科学省 、日本歯科医師会 、日本学校歯科医会を中央主催団体 とし、各都道府県で様々な行事が実施 されます。
■スペシャルイベントの概要
1.名 称 LION×日本歯科医師会スペシャルイベント
テーマ:「歯科健診で、予防歯科をはじめよう!」
2.会 期 2024年6月4日 (火)16:00~21:00
3.会 場 キッザニア東京
〒135-8614 東京都江東区豊洲2-4-9
アーバンドック ららぽーと豊洲1 ノースポート3階
オフィシャルサイト:http://www.kidzania.jp/tokyo/
4.企 画
体験型イベント『やってみよう 歯科健診!はじめよう 予防歯科!』と、レクチャーイベント『歯医者さん
と学ぼう!今日からできる予防歯科』の2つのスペシャルイベントを実施します(詳細は添付資料をご参照
下さい)。
5.企画対象
① 対象者:3歳~15歳までのお子様とその保護者(16歳以上)の1組2名様
② 招待者数 :600組1,200名様
2
<添付資料>
LION×日本歯科医師会 スペシャルイベント企画内容
テーマ:「歯科健診で、予防歯科をはじめよう!」

「歯生え薬」治験開始へ 2030年の実用化目指す 世界初の試み、子ども向け

生まれつき永久歯が少ない「先天性無歯症」の患者の歯を生やす「歯生え薬」について、人への安全性を確かめる臨床試験(治験)を9月ごろ始めると、北野病院(大阪市)や京大発の創薬ベンチャー「トレジェムバイオファーマ」(京都市)などが2日発表した。治験は京大病院で実施、2030年の実用化を目指す。世界初の試みという。

 薬は先天性無歯症の子どもを対象に開発。生まれつきの歯の数が通常より6本以上少ない場合は遺伝性とみられ、全人口の約0・1%が発症するという。これまでは成長してから人工の歯を埋め込むインプラント手術などを行うしかなかった。

 チームによると、薬は歯の成長を抑制するタンパク質「USAG―1」の働きをなくす抗体薬。機能を抑えることで、永久歯のもととなる「歯の芽」の成長を促す。

 治験は9月から来年8月ごろまで実施。今回は安全性の確認のため、30歳以上65歳未満で奥歯のない健康な男性を対象とする。25人に薬剤を腕などに点滴で投与、5人には偽薬を使い、副作用の有無などを調べる。

 安全性を確認後、26年ごろに先天的に永久歯が少なくなるとみられる2~7歳を対象に治験を行う予定。

 将来的には虫歯などで歯を失った成人の治療にも役立てたいという。北野病院の高橋克(たかはし・かつ)歯科口腔(こうくう)外科主任部長は「成長期に歯がないと、食べる機能が低下したり、顎の骨が萎縮したりするが、根治的治療法がなかった」としている。

心房細動の再発を歯周炎治療が抑制

心房細動に対するカテーテル治療を受ける患者のうち、重度の歯周炎がある人は、歯周炎治療によって心房細動再発を抑制できる可能性があると示唆された。広島大学の医科歯科連携チームが解明した。

 心房細動は最も頻度の高い不整脈で、心不全や脳梗塞、認知症の原因となり、健康寿命を大きく損なう可能性がある。国内における心房細動の患者数は100万人以上にも上り、加齢や遺伝的な要因も関与するため、肥満や糖尿病、飲酒などの修正可能な危険因子を同定し、多職種で連携することが重要とされている。
【歯科通信】

日歯 次年度制度・予算を要望 国民歯科問題議員連盟の総会で

 国民歯科問題議員連盟(関口昌一 会長)の総会が18日参議院議員会館で開かれた。日本歯科医師会らが令和7年度の制度・予算について要望したほか、日歯の高橋英登 会長による講演で、歯科界の現状や課題点などを伝えた。

 厚生労働省が令和6年度歯科関係予算を報告。「歯科医療提供体制の構築を一層推進するとともに、日歯からの要望や高橋会長の講演を踏まえ、改良を図っていく」とした。

 また、健康増進事業(健康局所管歯科保健関連事業)の歯周疾患健診における対象年齢の拡大が、今年度から実施されたと補足。「20・30歳を新たに加えるための予算措置をしている」と述べた。

 日歯の瀬古口精良 専務理事は、「令和7年度の制度・予算要望書」の内容として1.国民皆歯科健診の実行化に向けた展開 2.歯科衛生士及び歯科技工士の人材確保及び養成の支援 3.国の進めている医療DXをはじめとする医療分野のICT化に対する医療機関への全額補助 4.病院における歯科の機能の充実を含めた歯科インフラの整備 5.医療安全対策への対応・院内感染対策等の充実強化 6.大規模災害などに備え、巡回診療車やポータブル医療機器などの整備についての支援の説明があった。
【歯科通信】

歯科医師数がここ40年で初めて減少

2022年末時点の歯科医師数は10万5,267人 で、前回(2020年)調査よりも2,176人減少した。厚労省が3月19日に発表した「医師・歯科医師・ 薬剤師統計」の結果によるもので、少なくとも1982年以降で初めて歯科医師数が減少に転じた。

 歯科医師10万5,267人のうち、男性は7万7,854人(74.0%)、女性は2万7,413人(26.0%)。人口10万対は84.2人で前回より1人減った。

 施設別では、病院の従事者1万1,662人、診療所の従事者9万257人、介護老人保健施設の従事者34人、介護医療院の従事者3人など。

 平均年齢は53.0歳で、病院の従事者39.3歳、 診療所の従事者54.8歳となっている。 広告可能な専門性に関する資格では、「口腔外科専門医」が2,410人で最多。「歯周病専門医」 1,177人、「小児歯科専門医」1,127人、「歯科麻酔専門医」384人、「歯科放射線専門医」196人と続いている。
【歯科通信】

歯科医師から学長へ 長崎国際大の中村誠司さん 地域に貢献する人材育成

〈長崎国際大(佐世保市)の学長に今春、中村誠司氏(66)が就任した。地域の大学としての魅力づくりを聞いた〉

 -これまでの経歴を。

 歯科医師。九州大で口腔(こうくう)外科を専門とし、口腔がんや唾液(だえき)腺疾患の治療などに取り組んだ。研究、診療は後輩に任せ、教育にチャレンジしたいと思った。若い人にモチベーションを与え、育てる仕事。今までのノウハウを生かしていきたい。

 -大学の印象は。

 活気がある。学生のあいさつがいい。ホスピタリティー(おもてなし)の精神を大切にしている。「いつも、人から。そして、心から。」という開学からのテーマが浸透している。

 -学生に期待することは。

 大学生活を楽しんでほしい。エンジョイするということ。遊び半分の気持ちではなく、一生懸命やって達成感、充実感を得る行動を意味する。そしてチャレンジ精神、探求心をキーワードに、高い志を持って未来の礎を築いてもらいたい。自ら考え、決断し、行動する。そして責任を持つ。自立に加え、自らを律する「自律」を培ってほしい。

 -人間社会、健康管理、薬学部の3学部と大学院がある。特色は。

 本学には人間社会学部に国際観光学科があり、近くにはハウステンボスがある。国際的な視点で観光、地域の活性化に貢献できる人材を育成したい。そして医療分野における人材育成がポイントとなる。医師、看護師、介護福祉士...。高齢化が進む中、多職種の連携が必要。いろんな人がチームを組んで対応することが求められている。

 -地域における大学の役割は。

 少子高齢化が進む中、地域のニーズに応える人材の育成が重要。地域に暮らす高校生らが何を目指すか。地域の企業がどんな人材を求めているかを認識することが大事。たとえ卒業後、県外に就職しても、佐世保の魅力を発信する社会人になってほしい。

全国初、ろう者の歯科医師が誕生!―4月6日 NHK 手話ニュース(全国ニュース)

その人は、杉野凛太郎 先生、松本歯科大学 第47期卒業。
 第117回歯科医師国家試験に合格し、松本歯科大学で研修医としての生活をスタート。

https://drive.google.com/file/d/1IDHCDU5-Pen78t21tW4Re0b-JMzQAcvJ/view?usp=sharing

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