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レンサ球菌咽頭炎:流行警報レベルに 中北保健所峡北支所

23日、喉の痛みや発熱を引き起こすA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の流行が、中北保健所峡北支所管内(北杜、韮崎、南アルプス市)で警報レベルに入ったと発表した。

 県健康増進課によると、13~19日に同支所管内の五つの医療機関で41人の患者が報告され、警報の基準となる1医療機関当たり8人を超えた。同じ期間に県全域では69人の患者が報告された。県は「感染者との接触は避け、手洗いとうがいを徹底してほしい。症状がある場合、早めに医療機関の受診を」と呼び掛けている。

虐待予防 歯科健診で 健康状態をチェック、早期発見 食生活改善も指導、取り組みが注目

ボランティアでの歯科健診を通じ、児童虐待の防止や食生活の改善に取り組む歯科が増えている。児童虐待について、全国の児童相談所が受けた相談対応の件数は2013年度に7万3765件(前年度比10・6%増)と年々増えており、虐待を早期発見する端緒として、医療機関の役割が注目されている。

 兵庫県西宮市の幼保一体型施設「夙川プリスクール」で今月15日、「夙川マサト歯科」の内藤真人院長(52)が5歳児と対面し、歯や舌の健康状態をチェックしながら、「ごはんはおいしい?」「何が好き?」などと会話を交わした。内藤院長は「虐待や育児放棄を受けている子は、虫歯が多かったり、頬に傷があったりすることが多い。待っている時の様子も見て、生活に問題がないか判断している」と話す。

 大阪市旭区の「高殿歯科」も近くの児童らに無料での健診を呼び掛け、入り口に子供が描いた絵を展示するなどの工夫もしている。歯科医の梅村哲弘さん(34)は以前、幼稚園の健診で大半の歯が根元しか残っていない状態の児童を見て、「まともな治療を一度も受けないまま放置されている。虐待を受けていると感じた」という。

 日本歯科医師会が昨年実施したアンケート調査では、全国で15都府県の歯科医師会が児童虐待に関して児童相談所などと連携。9都府県では、虐待の疑いがあるとして通告した事例があった。梅村さんは「親に面と向かって『虐待ですよ』というのは難しいが、食生活の改善指導を通して子供の健康を守りたい」と話している。

スポーツデンティスト誕生

 スポーツの振興や競技力向上などのため、歯科学の観点から指導、助言する日本体育協会公認のスポーツデンティスト67人が初めて誕生した。

 2年前から同協会と日本歯科医師会が共同で養成講習会を開き、600人以上の歯科医の申込者から選ばれた第1期生。

 トップアスリートから一般のスポーツ愛好者までを対象に、医療機関での歯科診療に加え、スポーツ現場でのデンタルチェックや障害の防止、救護、競技力向上のための支援を行う。

 競技中の事故防止に有効なマウスガード(マウスピース)の製作や普及にも取り組む。

 当面、千人程度の登録を目指すという。

歯周病の男性は心筋梗塞のリスクが約2倍。東京大学による日本初の縦断研究で明らかに。

東京大学大学院医学系研究科の野口都美客員研究員(研究当時は大学院生)と豊川智之准教授、小林康毅教授らの研究グループは産業保健現場の医師らと共同で、金融保険系企業の36~59歳の男性労働者3081人を対象に5年間の追跡調査を実施。歯肉出血、歯のぐらつき、口臭からなる歯周病スコアや他の指標について、多変量ロジスティック解析で心筋梗塞発症リスクを分析した。その結果、歯周病を強く疑われる男性はそうでない男性に比べ、心筋梗塞の発症が約2倍多いことが明らかになった。歯周病が心筋梗塞などの虚血性心疾患を引き起こすメカニズムは、歯周病細菌とその細菌が産生する要素、または歯周病により産生される炎症物質等が、歯肉の毛細血管を通じて全身の血管や心臓に運ばれ、動脈硬化や血管の閉塞をもたらすことが考えられている。この研究結果から、虚血性心疾患の予防に口腔ケアが重要ということが示唆された。あらためて、適切なセルフケアや歯科医院でのメンテナンスで歯周病の予防を推進させていかなければならない。

間違った管理方法は細菌増殖の原因に。歯ブラシを清潔に保つことが重要。

歯磨きには気を遣う人が増えてきているが、肝心の歯ブラシをきちんと管理していない人が意外に多い。歯ブラシに付着している細菌の数は数億以上とも言われ、管理状態によっては毛の中で食べかすが腐敗し、さらに細菌が繁殖してしまうという。では、歯ブラシの管理をどのようにすればよいのか。ポイントは水洗いと乾燥。使用後の歯ブラシはしっかりと流水で水洗いし、食べかすや細菌を洗い流すことが大切。特に、毛の根本は汚れがたまりやすいため、注意が必要だ。さらに、濡れた歯ブラシをしっかりと乾燥させること。いくら水洗いをしても完全に細菌を洗い流すことは不可能。歯ブラシが濡れていると、わずかに残った細菌がまた繁殖してしまうことになる。キャップをする人も多いが、乾く前にキャップをしてしまうと逆効果だ。

婚活中の男女への意識調査の結果。歯並びが第一印象で重要と考える人多数。

婚活中の男女の多くは歯並びが第一印象を左右し、歯並びが良いと出会いの場面で有利に働くと考えている。矯正歯科治療「インビザライン・システム」を提供する『アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社』が行ったインターネットアンケート調査で判明した。この意識調査は5年以内に結婚を希望している20~40歳代の男女2000名を対象に実施。歯並びは第一印象を左右すると思うかどうかの質問では、左右すると答えた人が全体の78.3%を占め、さらに婚活パーティなどの出会いの場面において、歯並びが良いとその後に有利にはたらくと思う人が88.9%に達した。初めて会う相手の顔で気になる部分については、目が圧倒的な多数を占め、口もと、鼻などと続いたが、相手の笑顔で気になる部分となると、口元を挙げた人が46.9%にも達し、目とほぼ横並びとなった。笑顔をつくったときに歯が汚いと印象に残りやすいということだろうか。

自転車で世界を疾走する84歳の歯科医

たばこをやめたら太り、「運動しよう」と自転車に乗り始めたのが40歳のとき。埼玉・大宮の自宅から東京・赤坂の仕事場まで往復約70キロを自転車通勤した。今もバリバリのサイクリスト。「私にとっては遊びで、楽しいからやっている。健康は後からついてきます」と笑顔で語る。

 70歳の時、四国八十八カ所をめぐる自転車巡礼を敢行し、1日約100キロを走った。スポーツバイクなど10台を所有し、海外にも行く。2年前は米ニューヨークの街並みを走った。日本サイクリング協会(東京)の副会長を務め、地方で会議があれば自転車を担いで列車に乗る。「自転車のいいところは人そのものがエンジン。乗っていると体の調子が分かる。心肺機能や足腰も強くなる。好きなように走ればストレス解消になる」

 今も週1~2日は、なじみの患者らを診療する現役の歯科医だ。健康づくりの基本は「一口30回、ゆっくりよくかんで食べること」。毎朝のラジオ体操も欠かさず、関節がきちんと動くかをチェックする。「小さいことに、くよくよしない。世の中や人間に興味を持ち続けることが、元気の秘訣(ひけつ)かな」

オーラルケア関連商品の市場が拡大。口腔内のトータルケアアイテムが人気。

総合マーケティングビジネスの『富士経済』の調査によると、2014年のオーラルケア関連商品市場は3678億円にのぼる見込み。訴求機能を特化させた商品の導入による需要の喚起や、低刺激タイプによる初心者層の取り込みなど、市場活性化に向けた参入メーカーによる取り組みが奏功し、2013年比で1.9%増となる。口腔ケア用品市場の5割を占める歯磨きは、むし歯予防訴求の縮小が続くものの、歯周病予防や美白訴求が好調。義歯洗浄剤や義歯安定剤、ドライマウス対策の口腔保湿剤は高齢者の需要を取り込み伸びている。またホワイトニング関連用品は、20~30代の女性を中心とした歯の美白に対する意識の高まりを背景に市場が拡大。ホワイトニング剤を筆頭に、マニキュアやホームデンタルエステ商品、消しゴム、クリーニング剤など様々なアイテムが発売され認知度も除々に高まっている。中でも、構成比の8割を占めるホワイトニング剤やマニキュアが好調だ。
 口腔ケア用具・機器も前年比5.2%増で伸びている。歯ブラシは歯周病ケアや知覚過敏などに対応した商品、250円以上の高価格商品が人気。歯間ブラシなどの歯間清掃具は中高年層をメインターゲットに市場を拡大している。医薬品・医薬部外品では、縮小する品目がみられる一方、口臭予防の目的で利用が増加する歯周病治療剤や認知度が向上している口内炎治療剤が好調だ。

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