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自転車で世界を疾走する84歳の歯科医

たばこをやめたら太り、「運動しよう」と自転車に乗り始めたのが40歳のとき。埼玉・大宮の自宅から東京・赤坂の仕事場まで往復約70キロを自転車通勤した。今もバリバリのサイクリスト。「私にとっては遊びで、楽しいからやっている。健康は後からついてきます」と笑顔で語る。

 70歳の時、四国八十八カ所をめぐる自転車巡礼を敢行し、1日約100キロを走った。スポーツバイクなど10台を所有し、海外にも行く。2年前は米ニューヨークの街並みを走った。日本サイクリング協会(東京)の副会長を務め、地方で会議があれば自転車を担いで列車に乗る。「自転車のいいところは人そのものがエンジン。乗っていると体の調子が分かる。心肺機能や足腰も強くなる。好きなように走ればストレス解消になる」

 今も週1~2日は、なじみの患者らを診療する現役の歯科医だ。健康づくりの基本は「一口30回、ゆっくりよくかんで食べること」。毎朝のラジオ体操も欠かさず、関節がきちんと動くかをチェックする。「小さいことに、くよくよしない。世の中や人間に興味を持ち続けることが、元気の秘訣(ひけつ)かな」

オーラルケア関連商品の市場が拡大。口腔内のトータルケアアイテムが人気。

総合マーケティングビジネスの『富士経済』の調査によると、2014年のオーラルケア関連商品市場は3678億円にのぼる見込み。訴求機能を特化させた商品の導入による需要の喚起や、低刺激タイプによる初心者層の取り込みなど、市場活性化に向けた参入メーカーによる取り組みが奏功し、2013年比で1.9%増となる。口腔ケア用品市場の5割を占める歯磨きは、むし歯予防訴求の縮小が続くものの、歯周病予防や美白訴求が好調。義歯洗浄剤や義歯安定剤、ドライマウス対策の口腔保湿剤は高齢者の需要を取り込み伸びている。またホワイトニング関連用品は、20~30代の女性を中心とした歯の美白に対する意識の高まりを背景に市場が拡大。ホワイトニング剤を筆頭に、マニキュアやホームデンタルエステ商品、消しゴム、クリーニング剤など様々なアイテムが発売され認知度も除々に高まっている。中でも、構成比の8割を占めるホワイトニング剤やマニキュアが好調だ。
 口腔ケア用具・機器も前年比5.2%増で伸びている。歯ブラシは歯周病ケアや知覚過敏などに対応した商品、250円以上の高価格商品が人気。歯間ブラシなどの歯間清掃具は中高年層をメインターゲットに市場を拡大している。医薬品・医薬部外品では、縮小する品目がみられる一方、口臭予防の目的で利用が増加する歯周病治療剤や認知度が向上している口内炎治療剤が好調だ。

嚥下、発語機能など高齢者の口腔機能が向上。歯科と美容の融合、『資生堂』の化粧療法に注目。

近年、高齢者の誤嚥英肺炎が急増し、口腔ケアの必要性が叫ばれる中、化粧の効果が口腔機能の向上に作用すると話題になってる。化粧品メーカーの『資生堂』は、1990年から化粧療法の研究を開始。心理的効果をはじめ、脳の活性化や身体機能の向上などの効果を明らかにしてきた。2011年からは、歯科衛生士と連携して高齢者の化粧による口腔機能への影響を検証。介護施設に入所している平均年齢85.2歳の高齢者女性27人を対象に、毎日のスキンケアと月1回の美容教室を3ヶ月間行った結果、嚥下を促す唾液サブスタンスP濃度が上昇。さらに、30秒間なるべく早く唾液を飲みこむ「反復唾液嚥下テスト」では、1回しかできなかった高齢者女性の約8割が、2回以上の嚥下を行えるようになった。

がん治療は「歯が命」 東北大病院、口内菌の感染予防

がん治療や心臓血管病の手術時に口腔(こうくう)内トラブルによる深刻な影響を防ごうと、東北大病院(仙台市青葉区)は本年度、医科と歯科が協力してがん治療などに当たる体制の強化に乗り出した。1日には「周術期口腔支援センター」を設置した。

 抗がん剤の投与や放射線治療を受けているがん患者は、副作用で口の中が渇き、口内炎を発症するケースがある。症状が重くなると食事ができなくなり、治療や手術を乗り越える体力を維持できなくなるという。

 虫歯や歯周病のある患者の心臓血管病の手術では、口内菌が体内に侵入して人工血管や手術部位に付着し、炎症を起こしたり、気管や肺に入って肺炎になったりする場合もあるという。

 2012年には国のがん対策推進基本計画が見直され、医科と歯科の連携による口腔ケアの重要性が指摘された。

 これを受けて東北大病院は、予防歯科を中心にがん患者の主治医と連携して口内治療をしてきた従来の体制を拡大。新たに予防歯科の診察室に支援センターを開設し、病院の全歯科医が入院しているがんや心臓血管病の患者の口腔ケアに当たる仕組みとした。

 細川亮一支援センター長は「歯が健康であれば、大きな病気にかかったときの不安が一つ解消される。普段から定期的に歯科医を受診し、口内を良い状態に保ってほしい」と話している。

天然歯と同等の歯周組織を有する次世代型口腔インプラントの実証に成功

これまで、インプラント治療によって噛む力は回復するが、歯周組織のような神経がないため、噛む際の衝撃を和らげられなかったり、痛みを感じにくかったりという弊害があった。しかし、この「バイオハイブリッドインプラント」では、神経機能まで回復させるため、自然な噛み心地を取り戻すことができ、食事の満足度の向上にも繋がる可能性が大きい。

12歳の永久歯のむし歯の本数が一人あたり平均1本で過去最小に。

 文部科学省の2014年度学校保健統計調査(速報値)によると、12歳の永久歯のむし歯本数は一人当たり平均1本となり、調査開始以来、最も少ない結果となった。過去にむし歯になったことがある割合も、全年代で90%を超えていた70~80年代から順調に下がり、38.4~53%まで減少した。ただ、年齢別のむし歯のある者の割合をみてみると、12歳が一番低く、その後は上がっていく傾向にある。この1本という数字は乳歯から永久歯に生えかわる過程で、むし歯も一緒に抜けてしまうということも大きいだろう。12歳を過ぎると除々に親が子供の口腔内環境を気にすることが少なくなっていく。また、中学、高校生は勉強や部活動で忙しくなり、定期的に歯科医院に行くことが難しくなる。その後のことを考えると、永久歯が生えて間もないこの時期のむし歯予防が重要だろう。

「カミカミ健康法」児童書で紹介 岡山市の歯科医岡崎さんが出版

モンゴル医科大学客員教授で小児歯科医の岡崎好秀さん(62)=岡山市中区=が、よくかんで食べる大切さを子ども向けに解説した児童書「カミカミ健康学」を出版した。

 しっかりかむことで唾液が分泌され、食べ物と混ざり消化を助ける。満腹中枢が刺激されることで肥満を防ぎ健康増進に大きな効果がある。岡崎さんは「よくかんで食べるだけで病気に負けない健康な体となり、長寿にもつながることを子どもたちに知ってほしかった」と出版の動機を話す。

 同書では「カミカミ健康法」の歴史や実践し長生きした人の事例、献立の工夫などにも触れ、子どもたちによくかんで食べることの大切さを分かりやすく解説。顔の筋肉の血流が良くなって脳が活発に働くことから、小学生がするめを3分間かんで百マス計算した場合、かまない場合よりも計算時間が大幅に短縮された例なども紹介している。

 少年写真新聞社、1800円。

震災遺児に歯列矯正…日本臨床矯正歯科医会が無償で

公益社団法人・日本臨床矯正歯科医会は今年度、東日本大震災で親が死亡した子どもを支援するため、無償での矯正歯科治療を実施する。

 対象者は2011年3月11日時点で20歳未満で、震災で両親または父、母のいずれか一方を亡くした子ども。全国に430ある同会会員の歯科医院で、食べ物をよくかめるように歯列を整える治療を行う。治療は数年にわたることもあるが、費用は同会が全額負担する。募集人数は5人まで。13~14年度で計6人の支援を行っている。問い合わせは同会事務局((電)03・3947・8891)まで。

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