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口腔乾燥薬で新剤形の顆粒発売

キッセイ薬品工業は、このほど口腔乾燥症状改善薬「サラジェン」(一般名・日局ピロカルピン塩酸塩)の新剤形として「サラジェン顆粒0・5%」を発売した。「頭頸部の放射線治療に伴う口腔乾燥症状の改善」「シェーグレン症候群患者の口腔乾燥症状の改善」の適応症で「サラジェン錠」を販売しているが、放射線治療などが原因で咀嚼・嚥下困難な患者でも服用しやすい顆粒剤を開発した。

ロ極東で歯科セミナー 北海道医療大、協力目指す

ロシア極東と歯科医療分野などでの協力を目指す北海道医療大(当別町)が3日、沿海地方の中心都市ウラジオストクの太平洋国立医科大で口腔(こうくう)内科のセミナーを開き、歯科医を目指す学生らが聞き入った。

 セミナーは極東ハバロフスク、ユジノサハリンスクでも開催。極東地域では日ロの医学交流の動きが活発化しているが、歯科での例はまだ少なく、北海道が経済協力の一環として企画した。今後、大学院生の受け入れなども検討するという。

 セミナーでは医療大の安彦善裕(あびこ・よしひろ)教授が、舌の痛みや義歯が合わないとの訴えがあっても、口腔の疾患がない場合が多いと説明。歯科医らが精神科医と連携し、少量の抗うつ剤や心理療法で治療する手法を紹介した。

 安彦教授は、ロシアは日本と並び自殺者が多いと指摘、「歯科医が外来でうつ病を見つけることもできる」と指摘した。

 参加した歯科専攻3年生のエカテリーナ・ザハロワさん(20)は「現代的な問題についての授業は良かった。ぜひ日本を訪れて交流を深めたい」と話した。共同通信社 2014年12月4日(木) 配信

歯と口の健康アラカルト 油断大敵!むし歯の話

最近は定期健診を受けて、むし歯がなく良い状態を保っている患者さんが増えています。ところが突然むし歯ができる、しかもたくさんできることがあります。別に歯みがきをさぼっていたわけではありません。何故でしょうか?

 Aさんは就職後忙しくなり、久しぶりに来院すると、歯と歯の間に多くのむし歯ができていました。これは仕事で車に乗る時間が増え、その間に微糖の缶コーヒー1本をチビチビ飲んでいたのが原因でした。

 高齢のBさんはがん治療を受けている間にむし歯が増えてしまいました。がんがむし歯を作ったわけではありません。がん治療の副作用でお口が乾き、あめが手離せなくなっていたからです。

 C君は中学卒業まではむし歯はありませんでした。しかし高校に入りしばらくして来院すると、むし歯がたくさんできていました。特に甘い物は食べていないとのことでしたが、詳しく話を聞くと、クラブ活動で先生からこまめに水分補給をするように言われていました。ただ、この飲み物がいわゆるスポーツドリンクだったのです(ほとんどのスポーツドリンクには糖分がたくさん入っています)。

 いずれの患者さんも甘い物の取り過ぎがむし歯の原因になることは知っていましたが、生活や環境が変わった時にそのことを忘れ、知らないうちに甘い物がお口に中に入っていたようです。少量の甘い物でも長い時間お口の中にあると、あっという間にむし歯ができてしまいます。もちろん甘い物は楽しみであったり、エネルギーになったり、気分転換になったりと良い面もありますが、長い時間お口に入れないように気をつけましょう。

 大切な歯を長持ちさせるためには、かかりつけ歯科で定期健診をうけ、食生活のアドバイスや、お口の病気の早期発見早期治療をしてもらうとよいでしょう。

白い歯をその日のうちに かぶせ物、便利で安く 〈生活ビジネス最前線〉「スリーエムヘルスケア」

 米3M(スリーエム)の日本法人スリーエムヘルスケア(東京)の「ダイレクト クラウン」は、奥歯の治療に使う白いかぶせ物を作る材料だ。本格的なタイプは高価で手が届きにくいが、歯型を取る手間などを省き、比較的安い治療費で実現。歯科医がその場で形を整え、1日で作れる便利さが評判を呼んでいる。

 歯のかぶせ物で金属製は保険適用の対象となるが、見た目が良くないのが欠点だった。しかし、白いかぶせ物でセラミックス製の見栄えの良いタイプは適用対象外で、治療費は1本当たり平均10万円前後と高い。「白い歯を手軽に手に入れたい」という患者の声に応えた「ダイレクト クラウン」は1本3万円前後で済むという。

 大臼歯と小臼歯に対応し、サイズはそれぞれ大小の二つがある。人に見られやすい小臼歯は色を2種類用意した。セラミックスに樹脂を混ぜ合わせており、ゴムのように軟らかく、あらかじめ歯の形になっている。歯科医は患者の歯に合わせて専用の機器などで形を整え、特殊な光を当てて瞬時に固める。

 従来のかぶせ物は歯型を取った上で歯科技工士が作るため、時間と費用がかかるが、技工費用などのコストを削減できて患者も1回の通院で済むのが利点だ。

 もともと3Mが応急処置用の仮歯として世界で販売したものを改良した。開発担当の鈴木順(すずき・じゅん)マネジャーは「強度が高く変色しにくい長所や、日本人歯科医の器用さに着目して開発した」と話す。

 2013年10月から順次、歯科医向けに販売。治療を受けられる歯科医院は専用ホームページで検索できる。小臼歯のみ保険適用が認められた別タイプの白いかぶせ物も扱っており、「白い奥歯市場」の拡大を目指す。

フォーラム 「在宅における歯科口腔保健の今後」

岩嶋義雄・国立循環器病研究センター高血圧・腎臓科医長が「高齢者における歯科口腔保健と全身疾患罹患リスクとの関連~生活習慣病・循環器疾患~」の演題で講演し、歯科疾患と糖尿病や心疾患、肺炎等の全身疾患との関連性が報告されていることを解説。特に国立循環器病研究センターと大阪大学大学院歯学研究科が連携して行った研究により、歯科口腔機能異常が累積すると高血圧のリスクとなることが示され、口腔内を健康に保つことは、生活習慣病や循環器疾患の発病予防や、病気の進行を防ぐために重要である可能性を示唆した。
              日歯広報 2014.12.1 1633号

「食事で窒息死」認めず 筋ジス患者、高松地裁

筋ジストロフィー患者の男性=当時(50)=が食べ物をのどに詰まらせて窒息死したのは、付き添いの看護師が注意を怠ったのが原因として、遺族が、高松市の社会福祉法人と看護師に約3千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、高松地裁は10日、請求を棄却した。

 判決によると、死亡確認した医師は死亡診断書に、食べ物をのどに詰まらせたことを死因と記載したが、訴訟では「突然の心停止の可能性も残り、死因を特定する努力を怠った」と証言。福田修久(ふくだ・のぶひさ)裁判長は「死亡診断書に基づいて死因を判断できない」と結論付けた。

 判決によると、男性は筋力低下で歩行困難になったり、食べ物の飲み込みに障害が出たりする筋ジストロフィー患者で、社会福祉法人「朝日園」が運営する身体障害者療養施設に通所。2012年5月、施設の看護師に付き添われてホテルの食事会に出席し、途中でトイレに行って意識を失い、間もなく死亡した。

健康は歯から~歯科が支える健康長寿~

第35回全国歯科保健大会が11月8日(土)、「健康は歯から~歯科が支える健康長寿~」のテーマの下、大阪府の大阪国際交流センターで開催され、「大会宣言」では「歯科保健の向上と口腔機能の維持が、健康長寿を支えるためには不可欠であることが認識されつつある。超高齢社会において、診療所に通うことができなくなった方々の歯科保健の向上は重要な課題であり、今後、診療所はもとより在宅、施設においても歯科保健の向上を目指し、生涯にわたり質の高い生活を支え続けること」を宣言した。当日の参加者は1200名を超え、大盛況であった。
              日歯広報 2014.12.1 1633号

歯の喪失や歯並びの崩壊につながる無意識の咬みしめは日中にもストレスで。

ストレスや習慣によって起きる咬みしめは、過度になると歯や身体に悪影響を及ぼすことがある。これまで、睡眠中に歯ぎしりをしている人は歯のすり減りが早いと言われてきたが、睡眠中よりも日中の無意識の咬みしめの方が歯の喪失に深く関与していることがわかった。歯を失う原因はう蝕や歯周病がほとんど。そのため、歯科医院ではその治療に重点がおかれている。しかし、それらの治療を行っていても、歯を失い、入れ歯になっても痛みが続く場合がある。川上教授によると、このような歯の喪失に、日中の無意識の咬みしめが関与しているとのこと。日中の咬みしめと歯の喪失が関連づけられたことは、これからの予防歯科学に影響を与えるとともに、義歯の作り方、顎関節症の治療に役立つのではないだろうか。

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