日医、日歯、日薬の三師会は6月13日(金)、政府の規制改革会議が同日に「患者申出療養(仮称)」の創設などの提言を含む第2次答申を示したのを受けて、厚労省で合同記者会見を開催し、患者申出療養では安全性・有効性などが最低限担保されたとして、容認する姿勢を示した。
2014.7.1 1624号 日歯広報
日医、日歯、日薬の三師会は6月13日(金)、政府の規制改革会議が同日に「患者申出療養(仮称)」の創設などの提言を含む第2次答申を示したのを受けて、厚労省で合同記者会見を開催し、患者申出療養では安全性・有効性などが最低限担保されたとして、容認する姿勢を示した。
2014.7.1 1624号 日歯広報
のみ込む機能が低下した人の食事は、のみ込みやすい食べ物の塊(食塊(しょくかい))を口の中で作れるようにするのが基本。しかし、介護に当たる家族はあまり意識していないことが日清オイリオグループの調査で分かった。
対象は60歳以上の要介護者を在宅で介護し、食事も作っている100人。食事で最も重視していることとして「軟らかく煮込む」「細かく刻む・つぶす」を挙げた人が多く、食塊を作るのに必要な「とろみをつける・あんをかける」を挙げた人はその半分以下だった。
菊谷武(きくたに・たけし)・日本歯科大教授は「食塊を作るには歯の存在も欠かせない。歯の手入れも忘れないで」とコメントしている。
花王は、更年期やストレスなどを原因とする自律神経の乱れにともない唾液中のたん白質の一部が特異的に減ることを突き止めた。唾液中のたん白質1479種のなかで、主に抗菌や解毒作用といった健康維持に関わる3種が減少していた。これら3種のたん白質が少ない更年期女性は「無気力で疲れやすい」「肩がこる」「眼が疲れる」など身体の不調を自覚している傾向がみられたという。
3種のたん白質は、粘膜維持に関与する「lgGFc-binding protein」、皮膚などで抗菌ペプチドの活性化に関係している「Kallikrein-11」、解毒機能に関わるとされる「Glutathione S-transferase P」。
花王はこれまで口のなかのネバつきや乾き、口臭などの不調について、身体的・精神的なストレスの症状を自覚しやすい人ほど起きやすいことを明らかにしてきた。だが、これらの不調がどのような仕組みで発生するのかわかっていなかった。
「自律神経の乱れが唾液機能の低下を介して口内環境にもさまざまな影響を与えることを示唆している」(花王)今回の成果はストレスの多い現代社会において、口内環境を健康に整える歯磨きの重要性を示唆している。
文科省は7月31日(木)、第16回歯学教育の改善・充実に関する調査研究
協力者会議(座長・江藤一洋東京医科歯科大学名誉教授)を開催した。
会議では平成26年度入試、国試などの結果が報告事項として示された。
私立大歯学部入試結果では、17校中定員割れは4校、志願者数8,030名、
合格者3,425名、平均競争倍率は2.16倍、入学者1,755名であった。ま
た、平成26年度歯科医師国家試験結果では最低修業年限(6年)での国
試合格率は国立で平均70.9%、公立73.7%、私立47.5%であった。一方、
留年・休学者の割合は1~6年の平均で国立14%、公立12%、私立24%であ
り、特に6年時では私立7校が50%を超えている状況が示された。協議で
は各校の教育改善を図るためのフォローアップ調査の実施と小委員会
の設置を了承、調査は入学状況や国家試験などの数値を基に改善の必
要な歯科大学・歯学部に対して、課題の指摘と改善の促進を求めると
ともに、今年度の調査では新たに、各校の強みや特色を生かした優れ
た取り組み成果も把握し、公表していくとの視点が盛り込まれる事と
なった。
8月23日(土)24日(日)の2日間、札幌パークホテルにて開催された大会
は前日の豪雨やJRの交通障害にもかかわらず約900名と多くの参加があ
り、講演、ワークショップとも盛況となった。第一日目は社保講習会
からスタートし、特別講演“長期経過から振りかえる「咬合保全」”
宮地 建夫先生、二日目の“歯科医療は生涯メインテナンス”岡 賢二
先生には用意された座席が満席となるほどの盛況であった。今回のプ
ログラムには社会保険、訪問診療、医療連携、医療経済、障がい者医
療、CAD/CAM、高齢者の口腔管理など、重要かつ最新の話題が多く盛り
込まれ、出席者にとっては得るものの多い2日間であった。
第13回警察歯科医会全国大会(日本歯科医師会主催)が23日、徳島市内のホテルで開かれた。警察歯科医とは警察からの要請を受けて協力する歯科医で、大会には全国から歯科医や警察、大学の関係者ら約500人が参加。南海トラフ巨大地震が懸念される中、大規模災害や事故発生時における身元確認体制の整備や、遺族へのケアの重要性などについて議論を深めた。【阿部弘賢】
今年は「人が受ける最後の医療~警察・医科・歯科の連携」がテーマ。開会式で県歯科医師会の和田明人会長が「他職種との連携を深めることで被害を最小限にする『災害対応力』を向上させる機会に」とあいさつした。
講演では、神戸赤十字病院(神戸市)の村上典子心療内科部長が、2005年4月のJR福知山線脱線事故を機に取り組んでいる、災害や事故などで家族や愛する人と死別し、悲嘆する遺族を支援する「グリーフケア」の大切さを紹介した。
大規模自然災害の場合、大切な人の死だけでなく、家や思い出の品物、仕事、地域コミュニティーなど多くのものを同時に喪失することが多く、村上部長は「悲嘆の反応には個人差がある。共感を持って話を聞き、遺族がある種の納得を得ることが大切」と訴えた。
大会では、歯科所見による身元確認の研修会や、各団体の取り組みを紹介するポスターセッションなどもあった。
歯科医がヒアルロン酸注射による顔のしわ取りに参入する動きが広がっている。
普通は美容医療だが、歯科診療の延長で口周りのしわ取りも治療メニューに加えるというもの。歯科医過剰の時代、他との差別化による生き残り策の一環というが、厚生労働省は「一般的な歯科治療ではない」と困惑、歯科医によるしわ取りの実態について情報収集を始めた。
◆医師が一般的
ヒアルロン酸によるしわ取りは、一般的には美容外科医ら医師が手がける。保険の利かない自由診療で、医師が海外の製剤を個人輸入するなどして行う。
ところが、輸入代行会社ウェルハート(東京都千代田区)によると、2、3年前から歯科医の注文が増え始め、ゼロだった輸入希望者は今や500人近く。同社が開く歯科医向け美容治療セミナーも、毎月開催するほど希望者が多い。
7月に都内で開かれたセミナーには、歯科医5人が参加。座学と実技に熱心に取り組んだ。講師の美容歯科医、清水洋利さんは「歯科治療の延長上の選択肢として希望者に行うなら問題ない。技術的にも、麻酔で日常的に注射をする歯科医には向いている」と話す。
参加した40代の男性歯科医は「入れ歯をインプラント(人工歯根)にして上唇の縦じわが残り、気にする人がいる。美容外科より気軽な歯科で治療できれば喜ばれる」という。
◆過当競争
厚労省によると、医療施設で働く歯科医は2012年時点で全国に約10万人おり、人口10万人当たりの数は40年前の倍ほど。歯科診療所は約6万8000という過当競争の時代だ。
そもそも顔のしわ取りは、歯科の診療領域なのか。関係者が根拠としているのは、厚労省の専門家会議が1996年、歯科の診療領域の一つに「口唇」を挙げたこと。解剖学的に口唇とは、唇だけでなく口周り全体を指すため、鼻の下やほうれい線のしわ取りも治療対象になるという解釈だ。日本歯科医師会も違法行為には当たらないとしている。
厚労省より日本歯科医学会に委託している歯科保健医療情報収集等事
業において歯科保健医療サービスに関する指針等がまとめられ、情報
提供されましたので、お知らせいたします。
現時点での日本歯科医学会としての指針等が示されており、Q&Aを含め、
大変明確で判りやすい内容ですので、患者への情報提供にもご活用くだ
さい。
※厚生労働省ホームページよりダウンロード可能です。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shi
ka_hoken_jouhou/index.html