これまで、インプラント治療によって噛む力は回復するが、歯周組織のような神経がないため、噛む際の衝撃を和らげられなかったり、痛みを感じにくかったりという弊害があった。しかし、この「バイオハイブリッドインプラント」では、神経機能まで回復させるため、自然な噛み心地を取り戻すことができ、食事の満足度の向上にも繋がる可能性が大きい。
これまで、インプラント治療によって噛む力は回復するが、歯周組織のような神経がないため、噛む際の衝撃を和らげられなかったり、痛みを感じにくかったりという弊害があった。しかし、この「バイオハイブリッドインプラント」では、神経機能まで回復させるため、自然な噛み心地を取り戻すことができ、食事の満足度の向上にも繋がる可能性が大きい。
文部科学省の2014年度学校保健統計調査(速報値)によると、12歳の永久歯のむし歯本数は一人当たり平均1本となり、調査開始以来、最も少ない結果となった。過去にむし歯になったことがある割合も、全年代で90%を超えていた70~80年代から順調に下がり、38.4~53%まで減少した。ただ、年齢別のむし歯のある者の割合をみてみると、12歳が一番低く、その後は上がっていく傾向にある。この1本という数字は乳歯から永久歯に生えかわる過程で、むし歯も一緒に抜けてしまうということも大きいだろう。12歳を過ぎると除々に親が子供の口腔内環境を気にすることが少なくなっていく。また、中学、高校生は勉強や部活動で忙しくなり、定期的に歯科医院に行くことが難しくなる。その後のことを考えると、永久歯が生えて間もないこの時期のむし歯予防が重要だろう。
モンゴル医科大学客員教授で小児歯科医の岡崎好秀さん(62)=岡山市中区=が、よくかんで食べる大切さを子ども向けに解説した児童書「カミカミ健康学」を出版した。
しっかりかむことで唾液が分泌され、食べ物と混ざり消化を助ける。満腹中枢が刺激されることで肥満を防ぎ健康増進に大きな効果がある。岡崎さんは「よくかんで食べるだけで病気に負けない健康な体となり、長寿にもつながることを子どもたちに知ってほしかった」と出版の動機を話す。
同書では「カミカミ健康法」の歴史や実践し長生きした人の事例、献立の工夫などにも触れ、子どもたちによくかんで食べることの大切さを分かりやすく解説。顔の筋肉の血流が良くなって脳が活発に働くことから、小学生がするめを3分間かんで百マス計算した場合、かまない場合よりも計算時間が大幅に短縮された例なども紹介している。
少年写真新聞社、1800円。
公益社団法人・日本臨床矯正歯科医会は今年度、東日本大震災で親が死亡した子どもを支援するため、無償での矯正歯科治療を実施する。
対象者は2011年3月11日時点で20歳未満で、震災で両親または父、母のいずれか一方を亡くした子ども。全国に430ある同会会員の歯科医院で、食べ物をよくかめるように歯列を整える治療を行う。治療は数年にわたることもあるが、費用は同会が全額負担する。募集人数は5人まで。13~14年度で計6人の支援を行っている。問い合わせは同会事務局((電)03・3947・8891)まで。
スウェーデンにあるルンド大学の教授であったブローネマルクが、1952年にチタン金属が拒否反応を示すことなく骨と結合すること=オッセオインティグレーション=を発見し、その後イエテボリ大学にて研究し、純チタン製のデンタルインプラント(以下インプラント)を開発しました。65年には純チタン製のインプラントの臨床応用が開始され、今現在50年余りが経過します。
彼の功績は、ノーベル賞にも値し「デンタルインプラントの父」と呼ばれたのですが、昨年12月20日享年85歳でこの世を去りました。
現在、ブローネマルク教授が開発したブローネマルクシステムを基に、世界中でさまざまなインプラントが開発され、その数は100種類以上、コピー品も含めると300種類を超えるとも言われています。今では、これらのインプラントも多くの患者様に受け入れられ市民権を得るようになりました。その構造もまた先に述べたオッセオインティグレーションを更に強固なものとして進化を成し遂げ、顎骨(がくこつ)の中での安定性と成功率を高めています。
しかしながら、歯槽膿漏(しそうのうろう)(歯周病)により歯を失ったような患者さんの場合には口腔内に歯周病菌が多く存在するため、インプラント治療を行った際、再びそこにプラークが付着し歯周病菌が繁殖しやすい環境となります。つまり、インプラントの歯周病=インプラント周囲炎である感染症に罹患(りかん)するのです。
これを防ぐためには、日頃から口腔内のブラッシングをしっかりと行い歯周病菌を減らしておく事が重要です。
歯周病検診のマニュアル見直しを検討する厚生労働省の専門家検討会は、歯石が付着しているだけの場合は原則として精密検査の対象としないことを決めた。
現在は同検診を受診した人の約8割が要精検となっており、うち4割程度は歯石が理由とみられる。新マニュアルに基づく検診は、2016年度から本格的に実施される見通しだ。
現行の歯周病検診は、原則として40、50、60、70歳が対象で、歯石の有無、歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)の深さなどを調べている。その結果、歯石があるか、歯周ポケットの深さが一定以上あれば要精検、出血が確認されると指導となり、いずれも歯科医受診が勧められる。
歯石があるだけでは歯周病とはいえず、歯石を理由に要精検の割合が高くなることには、歯科医師からも疑問が出ていた。ただし、放置しておくと歯周病のリスクを高めるため、歯石除去を促す指導はこれまで通り行う。
歯周病は、歯肉の腫れや出血などが起こり、進行すると歯が抜ける病気。糖尿病や動脈硬化など全身にも影響を与えているとの報告もある。
ただ、検診を実施している市町村は全体の6割弱で、受診者は約28万人にとどまっている。
フッ化物洗口は優れた公衆衛生特性から、世界的にも広く実施されている。『日本むし歯予防フッ素推進会議』は、『日本学校歯科医会』、『8020推進財団』、『WHO口腔保健協力センター』と共同で行った「我が国における施設での集団応用フッ化物洗口調査」の2014年速報値を昨年10月に発表。それによると、集団応用フッ化物洗口を実施している自治体は全国の53%を占めることがわかった。
厚生労働省は31日、家庭での子どもの誤飲事故に関する2013年度の病院モニター報告で531件(前年度比146件増)の事例が寄せられ、医薬品や医薬部外品を誤飲したケースが96件(同39件増)で最多だったと発表した。死亡などの重篤事例はなかった。
報告制度が始まった1979年度以来トップだったたばこの誤飲は13年度94件で、薬が初めてたばこを上回った。厚労省は「細心の注意を払ってほしい」としている。
全国15施設の協力医療機関のうち、9施設の小児科が診察した事例をまとめた。具体例としては、3歳男児がタンスの上にあった抗てんかん薬の錠剤をお菓子と間違えて食べ、ふらつくなどして病院を受診した例があった。1歳7カ月の男児が母親のバッグから風邪薬を取り出して14錠ほど食べ、軽いぜんそくの症状が出た例があった。
誤飲した物は薬、たばこの他にペットボトルの包装など食品の付属物や、玩具の部品などがあった。年齢別では、生後6カ月から1歳未満が147件と最も多く、1歳から1歳半未満が130件と続いた。