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学童歯みがき大会 東京で ネット配信で栃木県内33校参加

子どもたちの歯や口の健康意識を育む「第71回学童歯みがき大会」が4日、東京都内で開かれ、国内外の1162校がインターネット配信などで正しい歯の磨き方を学んだ。小山市からは小山第三、小山城北、大谷南、寒川の4校が初めて参加。5、6年生計173人がクイズなどに挑戦した。

 同大会は毎年、厚生労働省などの「歯と口の健康週間」(6月4~10日)に合わせて日本学校歯科医会などが開いている。今年は県内から33校がネット配信で参加し、22校が初めての参加となった。

 小山第三小では5年生50人がコンピューター室に集まり、ライブ映像を見ながら歯や歯茎に関するクイズに元気いっぱいに回答。事前に行われた、歯についてのアンケートの集計結果が画面に表示されると、賛同する声があちこちから漏れた。その後、児童それぞれが鏡を見ながら歯を一本一本、丁寧に磨いた。

歯科の「認定医」に統一基準を

患者が歯科医院を選ぶ際に出身大学や症例数、そして学会の「認定医」なのかどうかを基準にすることがあるでしょう。歯科医院のホームページの多くには、認定医についての情報も掲載されています。

 しかし、歯科の認定医について、審査基準があいまいだと感じた経験があります。知人に頼まれ、ある学会の設立の手伝いをしました。学会の紹介文や会長のあいさつ文の校正をした程度でした。しかし、その学会設立後、私はその学会の認定医になっていたのです。認定医になる試験も受けておらず、責任の重さを感じて辞退しました。

 歯科医師の学会認定医は、厳しい基準を設けて高い技術を求める学会もあれば、わずか数時間の受講で認定証を発行したり、活動実績が乏しかったりする学会もあるようです。

 厳しい歯科医院経営を乗り切るには、学会の「お墨付き」である認定医という看板を掲げるのは有効でしょう。しかし、患者さんから信頼できる歯科医師として「認定」される方が大事です。歯科医の学会認定医には、レベルの高い統一基準が必要だと思います。

歯と口の健康アラカルト たばこと歯周病

たばこには4000種類以上の化学物質が含まれ、約200種類の有害物質、40~60種類の発がん物質が含まれています。最近このようなことが一般的に知られるようになり、また健康への意識の高まりや禁煙治療の保険導入などから喫煙者の数は減少しています。

 歯の二大疾患はう蝕(むし歯)と歯周病ですが、この歯周病の進行に喫煙が大きく関係しているということがさまざまな研究から明らかになってきました。たばこの煙が体に触れる最初の臓器が口ですので、歯肉などの口の粘膜はその中に含まれるニコチンなどの化学物質や一酸化炭素、熱などの刺激が直接加わりダメージを受けます。

 血管が細くなり血流が低下する、栄養・酸素供給が低下する、病原菌に対する抵抗力(免疫力)が低下する、傷を治そうとする細胞(繊維芽細胞)の働きが低下するなど、歯周組織にとって悪い条件が同時に発生し、歯周病を進行させてしまいます。

 その結果、喫煙者は非喫煙者に比べ数倍歯周病にかかりやすくなり、歯科医院で歯周病の治療をしても良い結果が得られにくくなります。また、歯肉の腫れや出血という歯周病の初期症状が覆い隠されてしまい、自覚症状がなく重篤な状態へと進みます。歯がぐらついてきて歯科医院を受診したときにはもう手遅れで抜歯になってしまうというケースも見られます。

 禁煙による効果は非常に早く現れます。歯肉の血流は数日から数週間で改善し始めますが、この時期には一時的に歯肉の出血や腫れが強くなることがあります。これは今まで喫煙の影響で覆い隠されていた歯周病の症状が現れてきたからです。

 たばこを吸う方は自覚症状が無くても歯科医院で歯周病のチェックを受けていただくことをお勧めします。たばこ吸わない方も今後たばこを吸わないように心がけて下さい。

歯みがき教室 カバのテツオ君、大きな口で 天王寺動物園、「健康週間」前に

「歯と口の健康週間」(4~10日)を前に大阪市天王寺区の天王寺動物園で1日、「カバのテツオ君 歯みがき教室」(府歯科医師会、毎日新聞社主催)が開かれた。今年で3回目。多くの子ども連れらが訪れ、テツオが大きな口を開けると驚きの声が上がった。

 テツオは同園生まれの30歳の雄。約40センチの犬歯のなど大小40本の歯がある。カバは草食のため虫歯になることはないが、歯茎の傷から病気になることもあり、毎日の歯磨きは欠かせないという。

 この日、飼育員が専用のブラシで歯や歯茎を丁寧に磨くと、テツオは目をつむって気持ちよさそうな表情を浮かべた。奈良市の小学3年生の尼野美咲さん(8)は「大きな歯で歯磨きが大変そう。私も頑張って歯を磨きたい」と話していた。

妊婦の歯周病検診無料に 倉敷市、早産などリスク減

倉敷市は6月から、市内に住む妊婦の歯周病検診を無料化した。妊娠中は女性ホルモンの影響で歯周病にかかりやすく、歯周病にかかっていれば早産や低体重児出生のリスクも高まるとされていることから、公費負担によって受診を促し、出産での不安を取り除いてもらう。

 市保健所と水島、児島、玉島、真備の各保健推進室の窓口に妊娠届出書を提出すれば、おやこ健康手帳(母子健康手帳)などと合わせて「妊婦歯科検診依頼票」を交付している。無料検診は妊娠中に1回、市内約200カ所の「検診実施医療機関」で受けることができる。

 検診には通常4千円程度が必要とされており、市は本年度、1500人(妊婦の3割)の受診を見込んで約600万円を予算化している。市保健所健康づくり課は「歯科医の指導や治療を適切に受けて元気な赤ちゃんを産んでほしい」としている。

 既におやこ健康手帳がある人は、各窓口で検診依頼票の交付を申請する。問い合わせは市保健所健康増進センター(086―434―9866)。

 市保健所などによると、妊娠中に分泌される女性ホルモンを栄養分として繁殖する細菌があり、妊婦は歯周病にかかりやすくなる。毒素が体内に入り込めば、免疫反応によって早産の危険性が高まるという。つわりなどで1回の食事量が減少することで、虫歯にもなりやすいとされる。

 岡山県内では総社、新見、井原市なども妊婦の歯周病検診を無料化している。

誤嚥無縁体操 むせる力アップ、肺炎予防 高齢者向けに奈良県

奈良県などから依頼を受けた専門家グループが、食べ物などを誤って気管にのみ込む「誤嚥(ごえん)」を予防するための体操を考案した。食べ物や唾液に含まれる細菌は肺炎の原因になるので、体操を通じ食べ物をのみ込む力や気管に入った食べ物を外に出す「むせる力」などを高める。こうした力が衰えた高齢者の誤嚥性肺炎を減らそうという取り組みで、専用サイトで動画を発信し愛称を募集するなど、普及を目指している。【釣田祐喜】

 奈良県と県後期高齢者医療広域連合が実行委員会をつくり、学者らに協力を求めて2011年から2年半かけて考えた。肺炎は日本人の死因で3位(2012年人口動態調査)で、誤嚥性肺炎は高齢者ほど多いとされる。

 体操は高齢者が取り組めるように体への負担を軽くするなどの工夫がされている。全12種類で約5分間でこなす。「首のストレッチング」では、首を前後や左右に倒すことで、「筋肉の緊張をほぐし、のみ込むために重要な首の柔軟性を高める」としている。

 体操の効果を示すデータも出ている。奈良県によると、昨年10月~今年3月に専門の機器を使い、体操を実践した約130人の「むせる力」を計測して実践前との変化を調査。その結果、「むせる力」の数値が2割近く向上したという。

 考案者の一人で畿央大健康科学部の高取克彦准教授(介護予防)は「続けていれば、身体機能は確実に上がる。立ったまま運動するのが難しい場合、椅子に座った状態でもできる。それぞれができる範囲で取り組んでほしい」と話す。

 体操は仮称で「なら健康長寿体操」としているが、実行委は7月10日まで愛称を募集している。奈良県が開設するホームページ(http://www.sukoyakanet.pref.nara.jp/)から動画を閲覧できる。問い合わせは実行委(0744・29・8641)。

毎日新聞社 2014年5月29日(木) 配信

平成26年度保険改定の結果検証が提案される      中医協総会

5月14日開催された中医協総会(第277回)で、診療報酬改定結果検証部
会より平成26年度診療報酬改定結果検証に係る特別調査案が報告され
た。このうち歯科関連では、「訪問歯科診療の評価および実態等に関
する調査」が提案されている。調査目的は今期改定で訪問診療に対し
ておこなった、訪問診療を中心に実施している歯科診療所の評価や医
科医療機関と歯科医療機関の連携に着目した評価の見直しについて、
この見直しが訪問診療の実施状況にどのような影響を与えたか等を検
証することとし、調査実施時期は本年8~10月を予定している。

詳細は
『厚労省ホームページ 中医協総会』
「診療報酬改定結果検証部会からの報告について」を参照下さい
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000045727.html

北九州で歯科医刺され重傷 暴力団視野に捜査

26日午前8時半ごろ、北九州市小倉北区真鶴1丁目の駐車場で、同市若松区の男性歯科医(29)が血を流しているのをタクシー運転手が見つけ、110番した。男性は脚や腹などを刺され重傷だが、命に別条はない。福岡県警は殺人未遂容疑で捜査を始めた。

 捜査関係者によると、男性の親族2人が16年前と昨年に市内で射殺され、うち1人の事件では北九州を拠点とする特定危険指定暴力団「工藤会」系組長が摘発され実刑判決を受けている。県警は約2カ月前に男性に対し警戒するよう注意を呼び掛けており、暴力団関係者を中心に捜査を進めている。

 県警によると、男性は勤務先の九州歯科大付属病院に向かうため、近くの駐車場で運転していた乗用車を降りた際、刃物のようなもので刺された。犯人はバイクで逃走したとみられる。2人組でヘルメットをかぶっていたとの目撃情報がある。

 捜査関係者によると、1998年2月に、男性の祖父で港湾工事に影響力のあった梶原国弘(かじわら・くにひろ)さん=当時(70)=が市内の繁華街で射殺され、その後、工藤会系組長2人が殺人罪で無期懲役などの実刑判決を受けた。

 昨年12月には、梶原さんの弟で北九州市漁協組合長の上野忠義(うえの・ただよし)さん=当時(70)=が、市内の自宅近くで何者かに銃撃され死亡した。上野さんも市内の海岸で市が進めるごみ処理場建設計画で漁業補償交渉を担当。今回被害に遭った男性の父親は、同市若松区内の漁協幹部を務めているという。

 現場は住宅や飲食店が並ぶ一角。捜査員は犯人が逃走の際に凶器を捨てた可能性もあるとみて周辺の川を捜索した。近くに住む80代の男性は「静かな所で、事件が起きたことがない。気持ちが悪い」と不安げに話した。

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