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無免許でエックス線撮影 容疑の元病院職員書類送検

北海道警は8日までに、必要な免許を持たずに患者のエックス線撮影をしていたとして、診療放射線技師法違反の疑いで、豊富町国民健康保険病院の元職員の女性を書類送検した。病院の医師不足が背景にあるという。

 捜査関係者によると、女性は2012年9月~13年9月まで複数回にわたり、医師や歯科医師、診療放射線技師の免許がないのに、患者のエックス線撮影をしていた疑いが持たれている。健康被害はなかったという。

 病院によると、女性は放射線技師の助手として長く勤務していた。病院は医師不足に悩まされ、常勤の医師と放射線技師が1人ずつしかいないことも多かったといい、女性は道警の調べに「医師が来るか分からない中、患者を待たせていたので、自分で撮影した」と話しているという。

 北海道宗谷総合振興局も、昨年10月と12月に医療法に基づき立ち入り検査を実施。ことし3月、改善するよう病院に通知を出していた。

歯と口の健康アラカルト むし歯は中で大きい

皆さん、歯医者に行ってむし歯の治療を受けると、削った後の穴はおもったより大きかった、と感じたことがあるのではないでしょうか?

 むし歯とは、むし歯菌と言われるミュータンス菌などの細菌が作り出す酸によって歯が溶かされる現象です。ミュータンス菌などは、個々の細菌の状態では非常に弱く生き延びにくいので、周りにネバネバとした物質を作り出してその中に隠れて歯の表面にこびりつきます。これが歯垢(しこう)(プラーク)です。そして、その中で酸の濃度が高まってくると、歯の表面が溶け出すのです。

 一方、歯の構造は、一番外側はエナメル質という非常に硬い材質でできており、その内側には象牙質というやや軟らかい材質があり、その中に神経の部屋があります。硬い材質だけでは、長年の使用によってヒビ割れてしまうので、内側から軟らかい材質で補強されていると考えられます。

 むし歯による酸の影響により、エナメル質が溶けるのにはかなりの時間がかかりますが、むし歯がエナメル質を超えて中の象牙質まで及ぶとその進行は早くなり、かつエナメル質の下に潜り込む形でむし歯は進行するのです。そのため、むし歯の穴は小さく見えても、中では大きくなり広がっていることが多いのです。

 細菌を取り残すと、またむし歯は進行するため、むし歯の治療では軟らかくなっているところはすべて取りきるのが基本です。そこで、「穴は思ったより大きかった」ということが起きるのです。

 定期検診は、むし歯や歯周病にならないように清掃や手入れをすることはもちろん、もしむし歯になったとしても、早めに小さい段階で治療ができるという利点もあります。短期間でむし歯や歯周病は進むものではありません。むし歯が中で大きい、とならないように定期的なお口のチェックをお薦めします。

【栃木】災害時の歯科医療救護協定 鹿沼市と歯科医師会、締結

大地震や台風などの災害時に市は歯科医療救護班派遣を要請し、歯科医師会は、負傷者の症状判定▽歯科治療▽検視で個人識別する際の協力▽被災者の口腔(こうこう)ケア活動――などの救護活動にあたる。

 佐藤信市長と佐川会長が市役所で調印を交わし、災害有事の救護について迅速かつ的確に行動する認識を共有した。佐藤市長は「災害の被害を最小限にとどめる心掛けが必要であり、歯科医師会との協定で対応を強化したい」と話した。佐川会長も「準備を遺漏なく進め、要望に応えていきたい」と応じた。

肺炎発症のリスクファクターは?

栄養状態と肺炎発症の間に有意差を認めた。頸部聴診法により呼吸音の湿音を聴取した者を嚥下機能低下者とし、嚥下機能低下を示した335名のうち、87名が肺炎を発症し、摂食嚥下機能と肺炎発症の間に有意差を認めた。

介護高齢者の口腔内状況

ひとたび口腔ケアの自立が困難になったり、全身さらには口腔にも運動障害がみられるようになったりした場合、その様相は一変する。口腔機能の低下とともに口腔内の自浄作用が低下すると、残存した歯は食物残渣やバイオフィルムに覆われる。バイオフィルムを除去するために必要な上肢手指機能の低下、さらには認知機能の低下も認められるようになると、口腔内は容易に崩壊する。歯冠部が崩壊し放置された歯は、歯根を通じた病巣感染の原因にもなりうる。バイオフィルムは、細菌みずからが分泌した菌体外多糖を介して、歯や義歯に共凝集する。よって、歯の増加に従い口腔内の細菌数の増加が認められることが予想される。私たちは、要介護高齢者の唾液中の細菌数を新しく開発した細菌カウンターを用いて測定し、残存歯数との関連について検討した。その結果、現在歯の増加に伴い、唾液数の細菌数を多くもつ者が増加することがわかった。これらは、齲蝕や歯周病の原因ばかりでなく、時として、誤嚥性肺炎の引き金にもなる可能性も考えられる。歯の存在が誤嚥性肺炎発症などのリスクファクターにならないように徹底した口腔管理が必要となる。

口腔ケアと肺炎予防

肺炎の発症メカニズムには「口腔・咽頭の細菌叢」、「誤嚥」、そして「個体(患者)の抵抗力」が関与する。かねてより、看護や介護の現場では口腔ケアの実践によって、肺炎の発症を抑えうることが経験的に知られていた。しかし、その抑制率などについてはっきりとしたEBMが得られていたわけではなかった。そこで、Yoneyamaらは介入疫学研究によってその効果を明確に示した。この研究は、全国11ヵ所の介護老人福祉施設の入所者を対象に行われ、歯科医療者によって口腔ケアを積極的に行った口腔ケア群と今までどおりの口腔ケアにゆだねた対照群の間で期間中の発熱発生率、肺炎発症率、肺炎による死亡者数を比較している。その結果、25ヵ月間にわたって検討が行われ、肺炎の発症率を40%に減少させ、肺炎による死亡者数をも50%に減少させたことを示している。

平成26年度「親と子のよい歯のコンクール北海道大会」開催

平成26年度「親と子のよい歯のコンクール北海道大会」の最終審査会
と表彰式が7月11日(金)かでる2・7にて行われた。対象となったのは、
前年度道内で3歳児歯科健康診査を受けた約37,460名の親子で、各市町
村・保健所・保健センターから推薦された中から、書類審査で6組の親
子にしぼり、最優秀賞を競った。

最優秀賞は田村雪絵さん、羽菜ちゃん親子(岩見沢市)で「親と子のよい
歯のコンクール」全国大会に推薦される。

第67回北海道学術大会開催について

本年は、8月23日(土)、24日(日)の2日間、札幌パークホテルにて開催、
メインテーマは「健康長寿のためのCare & Cure」です。少子高齢化に
よる疾病構造の変化、一生を通じた健康管理と歯科医療サービスの提
供について考える良い機会であると思われます。

特別講演は以下の2題です。
23日 演題名:長期経過から振りかえる「咬合保全」
講 師:東京歯科大学臨床教授 東京都開業 宮地建夫 先生
24日 演題名:歯科医療は生涯メインテナンス
   講 師:大阪府開業 岡賢二 先生

本年は診療報酬改定があったので、社保講習会もあります。
23日 演題名:今後の歯科医療のあり方 ~平成26年度歯科診療報酬を踏まえて

講 師:厚生労働省保険局 田口円裕 歯科医療管理官

さらにセミナー、一般口演、ワークショップ、ポスターセッション、
テーブルクリニック等、明日の臨床に役立つ多くのプログラムを用意
しています。デンタルショーでは器材展示、歯科専門書籍の販売も行
われます。多くの皆様の参加をお待ちしております。

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