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歯科診療車導入、治療どこでも 福井県歯科医師会、北陸初

東日本大震災を教訓に、福井県歯科医師会は北陸3県で初めて歯の治療ができるマイクロバス「歯科診療車」を導入し8日、県庁前で披露した。施設入所者ら通院が難しい患者の巡回検診や災害時の救護活動などに使う。

 東日本大震災の被災地では歯科診療車が避難所を回り、被災者の歯の治療や口腔(こうくう)ケアをしたことから、大規模災害に備え全国で19都府県目となる導入を決めた

 車内に診察台や診療機器、手持ち式のレントゲン撮影装置、給排水設備、発電機を備え、後部には車いす用の昇降リフトを装備。平常時は障害者、介護関係の施設を巡回して検診や治療をするほか、歯の関連イベントでの広報、災害訓練などにも活用する。

 外装は、白と水色を基調に、80歳で自分の歯を20本以上に保つ運動、県の恐竜ブランドキャラクターのロゴマークをそれぞれ入れた。定員5人。整備費は約4千万円で、県が国の基金を活用して全額補助した。

 披露式では、杉本達治副知事が県歯科医師会の斉藤愛夫(ゆきお)会長に記念キーを手渡した。斉藤会長は「大変ありがたい。万が一に備えて万全の体制を取り、貴重な車を日ごろから十分活用したい」と述べた。恐竜キャラクターの一つ「ラプト」が大きな歯ブラシを持ってアピールする中、福井市の福井口腔保健センターへ出発した。

「骨太の方針」閣議決定 医療も効率化を! 新聞各紙、厚労省報道発表より

政府は6月24日、「経済財政運営と改革の基本方針2014」(骨太の方針)
と「日本再興戦略改訂2014-未来への挑戦」(成長戦略改訂版)を閣議
決定した。経済財政諮問会議と産業競争力会議で最終的に取りまとめ、
臨時閣議で決定した。この中で、社会保障に係る介護、医療費の効率
化、適正化などが言及されている。甘利明経済再生(一体改革)担当相
は閣議後の会見で、来年度の予算編成に向けて社会保障費の効率化に
向けた検討を進める考えを明らかにし、介護、医療費については「た
とえ自然増といえども効率化を検討する。自然増でないものの政策医
療には厳しく対応する」とした。また、薬価調査・薬価改定について
言及し、「調査・改定に係るコストにも適切に配慮しつつ、他の統計
に与えている影響や市場価格形成の状況を勘案して、市場実勢価格を
適正に反映できるよう、薬価調査・薬価改定のあり方について、診療
報酬本体への影響にも留意しつつ、その頻度も含めて検討する」とし
た。

骨太の方針はこちら
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2014/2014_basicpolic
ies.pdf#search='骨太方針2014+内閣府'

日歯、朝日新聞に強く抗議 「医療制度への国民の信頼損なう」

日歯は5月13日(火)、5月11日付朝日新聞朝刊1面及び2面の「診療報酬不適切請求の疑い 厚労省、半数の調査放置」の記事で記載された「年間の指導実施目標数」と「医師・歯科医師による指導立会」の内容に対して、「我が国の医療制度に対する国民の信頼を損ないかねない内容があり、日歯として到底受け入れられないもの」として強く抗議する申し入れ書を同社編成局長に送付した。
                   日歯広報 2014.6.1

歯科医療機関における院内感染防止対策について

先般、歯科用ハンドピースに関する滅菌処理が不十分であるとの報道
がなされたことを受け、厚生労働省及び日本歯科医師会の見解が通知
されました。

詳細は、日本歯科医師会ホームページ内、メンバーズルームにて
ご確認ください。
http://www.jda.or.jp/member/

「子ども・若者白書」2014年版 閣議で決定

政府は6月3日閣議で、2014年版「子ども・若者白書」を決定した。
この中で特筆すべきは、15?34歳の若者で仕事も通学も求職もしてい
ない「ニート」が25年には60万人と、前年に比べ3万人減少したことが
明らかになったことである。また、今回は特集として、世界7カ国の若
者の意識調査が掲載されている。2013年11~12月に日米韓と、英国、
ドイツ、フランス、スウェーデンの計7カ国で実施、各国の13~29歳の
男女約1,000人を対象にインターネットでおこなわれた調査である。
「自分の将来に明るい希望を持っているか」との設問に対して「希望
がある」「どちらかと言えば希望がある」との回答が日本では61.6%と
7カ国中最低の結果となり、他の6カ国の82.4~91.1%を大幅に下回った。
「自分自身に満足している」との回答の割合も、日本が最下位で45.8%、
他国は70%を超えた。「40歳になったときに幸せになっている」との回
答も日本が66.2%で最下位、他の6カ国は81.6~87.4%だった。しかし、
「自国のために役立つことをしたい」と回答したのは日本が54.5%でト
ップだった。

白書の概要はこちら
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h25honpen/index.html

安倍首相 混合診療の推進を表明

安倍首相は10日、保険と保険外診療を併用する「混合診療」を限定的
に認めた。保険外併用療養費制度に、新たに患者の申し出に基づく
「患者申し出療養」(仮称)を創設することを表明した。医療行為を拡
大することで患者のニーズに応え、医療ビジネスの拡大を目指す。月
内にまとめる成長戦略の柱に据え、来年の通常国会に関連法案を提出、
2016年度導入をめざす。混合診療は原則禁止されていているが、例外
として、保険外併用療養費制度で定めた約100種類の先進医療など(選
定療養と評価療養)で混合診療を認めてきた。政府の規制改革会議は混
合診療の大幅な拡充を要求し、3月に選択療養構想(仮称)を提案、厚労
省との調整を続けていた。今回示された患者申し出療養は医師が治療
内容や安全性を患者に説明し、患者の申し出を受けて実施、国内での
治療実績のない新薬や治療技術などリスクのある診療は、全国15カ所
の臨床研究中核病院が国に申請し、国の専門家会議が原則6週間以内
に可否を判断する。現行では半年程度かかっている審査期間が大幅に
短縮される見通しだ。また、既に治療実績があるリスクの低い診療は、
中核病院以外の医療機関も実施することを可能とする。医療機関から
申請があれば、治療実績のある中核病院が原則2週間で審査し、医療
機関が申請してきた診療の可否を判断する。日本医師会、日本歯科医
師会、日本薬剤師会の3団体の代表者が13日、会見、安全性が最低限
担保され、国民皆保険の堅持が明確化されたとして患者申出療養を容
認する姿勢を示した。

電子レセプト請求歯科医療機関の状況

社会保険支払基金の公表データによれば、電子レセプト請求歯科医療
機関数は4月30日で、オンライン、CD等媒体請求合わせて、全国では機
関数で57.3%、レセプト件数では67.9%となった。北海道では機関数1839/
3139機関 59.2%、レセプト件数で70.2%となり、依然全国平均を上回
る参加率である。 2月末と比較して機関数で約100件の増加となった。
なお、最も高いのは新潟県の80%、最も低いのは福岡県で45.5%(いずれ
も医療機関数)である。平成27年3月末の「リース期間中・減価償却期間
中のレセプトコンピューターに係る猶予措置」の期限終了までは、余す
ところ、10カ月を切り、厚労省も設置、導入の集中による対応の遅れを
懸念して早期移行を勧めている。事実、レセコンベンダーにおける電子
化移行への対応については予約が混み始め、すでに数カ月の時間的猶予
が必要になる業者も出てきているとのこと、電子レセプト請求への移行
を予定している歯科医院では対応はお早目に!

社会保険支払基金 電子レセプト請求状況のページはこちら
http://www.ssk.or.jp/rezept/rezept_01.html

歯:1 数は健康の指標

8020運動は、80歳になった時、もともと28本ある歯を20本残すことを目標に、25年前から始まった。達成率は当初7%だったが、2011年の最新の調査では38%まで上がった。

 20本あれば、たいていの物を食べることができる。よくかみ、よく食べれば、きっと健康な状態が続くのだろう。こうした推測からのスタートだったらしい。

 ここ20年間で「歯の数が多いと長生き」「健康寿命が延びる」という研究結果が多く発表された。その一つ、沖縄県宮古島の住民を15年間追跡した調査によると、80~89歳の生存率は、機能している歯が10本以上あるグループは10本未満と比べて男性が約2倍、女性は約1・5倍高かった。

 歯を失うことは、命を縮めることになりかねない。調査した深井保健科学研究所の深井穫博(かくひろ)所長は「歯の数は健康のバロメーター。年に1度は自分の歯を数えてほしい」と話す。ただ、影響度は男女や年齢でも違うため、今後は複数の目標をつくった方がよいのではないかという。

 私の歯を数えてみた。28本を保っている。とはいえ、歯を失う危険性は40代から高まるそうなので、油断は禁物だ。

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