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がん患者への口腔ケア 医科歯科連携の推進へ

平成25年度厚労省委託事業として、全国におけるがん患者が安心して口腔ケアや歯科治療が受けられるように医科歯科連携を推進するべく、第1回がん診療医科歯科連携推進協議会が12月4日(水)、歯科医師会館で開催された。参加者は、都道府県歯担当者57名、都道府県がん診療拠点病院等関係者38名の他、がん治療に関する医科系学会代表者、国立がん研究センター、静岡県静岡がんセンター及び日歯関係者と、オブザーバーとして厚労省関係者など。
                            日歯広報 12月15日

ゆびガードで医療事故、注意呼びかけ

現在訪問診療をしている医院で使用しております。他施設もご注意ください。

オーラルケアが発売する、ゆびガードは、患者が噛むことで一定の開口を維持し、さらに介護者の指を守る医療器具で、看護や介護の現場で使用されてきた。

しかし、大阪の老人ホームで男性がゆびガードの先端部分がちぎれて口の中に入り、いったん病院に搬送されたが、器具を発見できず、男性の容体にも変化はなかったため、いったん老人ホームに戻ったところ、深夜になって男性の容体が急変して、死亡するという事故が起きた。死因は喉に先端部分がつまったことによる窒息死であった。

次期診療報酬改定率決まる! 歯科0.12%増だが実質はマイナス

12月20日、政府は2014年度診療報酬改定率について、全体で0.1%増と
する方針を決めた。内訳は本体で医科0.11%、歯科0.12%、薬科0.04%
のプラス、消費税補填分1.36%プラス、薬価が1.36%マイナスで、全体
で0.1%増となるとしている。ただし、来年4月の消費増税の損益補填分
1.36%を除いた実質ではマイナス1.26%となる。マイナス改定となるの
は、08年度改定以来6年ぶり。改定を巡っては、医療の充実を訴え、引
き上げを求める厚生労働省と財政再建を根拠に引き下げを主張する財務
省が激しく対立、これまで様々な議論が多くなされてきたが、20日午後、
麻生太郎財務相と田村憲久厚労相が最終的な調整をし、全体で0.1%増
とすることで決着した。ただし、本体、薬価の改定率には、消費税増税
による仕入れコスト増の補填分も含まれている。
医療費自体は非課税であり、医療機関では薬などの仕入れにかかる消費
税が損税となるので、実質減額改定である。また、診療報酬0.1%増で
税金約140億円、保険料は約200億円の増加、患者が窓口で払う医療費は
約50億円増える。本改定率の決定を受け、中医協では年明けから個別の
診療点数の議論が始まることとなる。

低迷する損益差額 供給体制の崩壊招く

中医協総会が11月20日(水)、厚労省内で開催され、第19回医療経済実態調査(実調)の結果を受けて日歯は、すでに限界に達した経営努力や経費削減努力が続いている中で、平成20年度から損益差額の落込みが全く回復しないことに対し、「将来の設備投資等に係る資金にも影響を与えることが懸念され、安心安全を前提とした歯科医療供給体制の根幹を揺るがしかねない喫緊の課題」として、速やかな対応を求める見解を示した。
                              日歯広報 11月25日

歯科診療医療費2兆6757億円 前年度比737億円、2.8%増

 平成23年度国民医療費の概況が11月14日(木)、厚労省より公表され、歯科診療医療費は2兆6757億円で前年度から737億円、2.8%増加した。構成割合7.0%から6.9%に減少した。一人当たり歯科診療医療費は2万900円で600円増えた。
                              日歯広報 11月25日

歯ぎしりにご注意

寝ている間に歯をこすり合わせてしまう歯ぎしり。音が周囲に迷惑をかけるほか、ひどい場合は歯が割れることもある。
 どのような問題を起こしますか。
  「歯が削れる、折れる、割れる、歯のかぶせ物が外れるといったことが起こります。歯茎に接する歯の根元がえぐれたように減ることもあります。歯に無理な力が加わると、歯の根の周りの骨が減って歯周病が進行します。また、あごの関節や筋肉が痛む顎関節症を併発し、食事や会話に支障が出ることもあります。頭痛を併発することもあります。その一方で、歯ぎしりはストレスを発散させるという指摘もあるのです。」
 原因は何でしょうか。
  「明確な原因は分かっていませんが、睡眠の質の悪さや精神的なストレス、遺伝、さらには他の病気があるのではといわれています。かみ合わせの悪さは、以前は原因とされていましたが、かみ合わせの正常な人でも起きることが分かり、直接の原因ではないと考えられるようになってきました。」
 治療法はありますか。
  「歯ぎしりを完全に止める療法は、今のところありません。最も使われているのは歯の形に合わせて作るマウスピースで、歯やあごへのダメージを防ぐことができます。保険適用されており歯型を取る料金も含めて約6千円です。次に生活のストレスを減らし、よく眠れるよう工夫することです。日中に歯ぎしりを起こしている人は、そのことを自覚して、歯ぎしりしないようにする注意が必要です。周囲からひどい歯ぎしりを指摘されたり、自覚したりしているなら、歯科で診てもらうと良いでしょう」
                              北海道新聞 2013.12.2

日歯の事業等で意見交換

都道府県歯専務理事連絡協議会が11月13日(水)、歯科医師会館で開催され、日歯役員が所管報告を行うとともに、各都道府県歯より事前に寄せられた▽日歯における今後の事業と伴う予算▽広域災害時における都道府県歯間の協定▽がん医科歯科連携のナショナルテキスト及びその研修▽新型インフルエンザ等対策特別措置法に関する行動計画の策定の進歩状況▽エステサロン等におけるホワイトニングの実態ーなどの質問事項について意見交換した。
                              日歯広報 11月25日

Q 63歳女性。3年前から顎関節に痛みがあります。

Q 63歳女性。3年前から顎関節に痛みがあります。会話をするには問題ないのですが、口を開けると、あごが曲がって痛く、指が3本も入りません。今は歯科で教わったあごのストレッチで対処しています。どんな治療があるのでしょうか、どこにかかればよいのでしょうか。
A 顎関節に痛みがあり、曲がって開くという状況から一番考えられるのは顎関節症です。おそらく、あごの間接のクッション(関節円板)が前方にずれていて、そこのあごの関節の骨がひっかかり動きが悪くなっていると思われます。クッションのひっかかりで軽いものは、自然になじんだり消炎鎮痛薬や簡単なあごのストレッチで治ります。しかし、関節の中が癒着している場合など、状況によっては道具を使った本格的な開口訓練や関節鏡手術が必要です。3年前から開きづらい状態があまり変わっていないのでしたら、まずは関節の中の状態をよく調べるといいと思います。
  関節円板は通常のエックス線検査では映らないので磁気共鳴画像装置(MRI)による検査が用いられます。顎関節症専門の歯科や口腔外科に相談されるといいでしょう。
                              北海道新聞 2013.11.27

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