中医協総会が10月23日(水)、厚労省内で開催され、次期診療報酬改定に向けた「在宅医療」に係る議論を開始した。議論の内容として示されたのは「機能強化型在宅療養支援診療所・病院の要件等」「訪問看護」「在宅医療における注射薬や衛生材料等の提供」「在宅医療における薬剤師の役割」「在宅歯科医療」「在宅医療における患者紹介等の事例」「在宅医療を専門に行う保険医療機関」の7項目。
日歯広報 2013.11.5
中医協総会が10月23日(水)、厚労省内で開催され、次期診療報酬改定に向けた「在宅医療」に係る議論を開始した。議論の内容として示されたのは「機能強化型在宅療養支援診療所・病院の要件等」「訪問看護」「在宅医療における注射薬や衛生材料等の提供」「在宅医療における薬剤師の役割」「在宅歯科医療」「在宅医療における患者紹介等の事例」「在宅医療を専門に行う保険医療機関」の7項目。
日歯広報 2013.11.5
「摂食・嚥下障害者(児)のための食事」を考えるとき、キーワードは「栄養」・「安全」・「嗜好」である。この3つを前提として介護食が考案され、発展してきた。その流れを引き継いで、「嚥下調整食」に至ったという経緯がある。
大阪市中央区の「春次(はるつぐ)歯科」が診療報酬約700万円を不正請求した疑いがあるとして、厚生労働省近畿厚生局と大阪府が監査に乗り出していたことが28日、府などへの取材で分かった。
歯科は10月8日に廃業しており、厚生局は近く、保険医療機関の指定を「取り消し相当」とするかどうか判断する。
歯科は大阪府内を中心に診療所を展開する医療グループの傘下で、2010年の開設以降、外来患者の診察よりも高い診療報酬が支払われる訪問診療に取り組んでいた。
健康保険法は、訪問診療のうち医療機関と訪問先の距離が16キロ以内で、診察時間が20分以上の場合に限り、保険診療の対象になると定めているが、関係者によると、春次歯科はこの規定に反して診療報酬を請求した疑いがある。
府によると、歯科側は監査に対し「不正の認識はない」と説明している。
11月6日開催の中医協総会にて、第19回医療経済実態調査の結果が報告
された。直近2事業年(度)における前年(度)の個人立歯科診療所の
損益差額は1096万4千円で、前々年(度)の1083万4千円から13万円増加
したとの報告であったが、日歯は、過去5年で比較すると、平成20年度
の損益差額は1335万5千円であり、現在に至るも、落ち込みが回復され
ていないことを指摘している。また、日歯常務理事、堀憲郎委員は、
今回の調査において調査票回収率が調剤以外、すべて前回調査より高く
なった点について「消費税増税への対応を含めて、医療機関が次期改定
に不安と関心を寄せていることを示す結果である」として、今後の議論
に適切に生かすことを求めた。
回収率は、病院54.5%、一般診療所50.6%、歯科診療所55.1%、保険薬
局54.6%であり、歯科が最も高い結果となっている。個人立歯科診療所
では、損益差額の構成比率は25.8%から25.9%に増加、損益率の平均値
は26.9%で、25.9%から1.0%、中央値は25.5%で、24.9%から0.6%い
ずれも増加、20%以上30%未満が全体の23.2%で最も多かった。
調査報告はこちら
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/zenpan/jittaityousa/19
11月8日、日本歯科医師会主催、ロッテ協賛のベストスマイル・オブ・
イヤー受賞者が発表された。
著名人部門では日本歯科医師会会員による投票により、男性と女性が
それぞれ一人ずつ選ばれるが、今回はHKT48の指原莉乃さんと俳優の
山本裕典さんが受賞した。一般フォト部門では今年は4,254作品もの応
募があり、写真家 浅井愼平審査委員長、ベストスマイル・オブ・ザ・
イヤー2013実行委員会による審査の結果、「小さな力持ち」と題した
清水貴弘さんの作品がグランプリに輝いた。
受賞作品はこちら
http://bestsmile.jp/result/
歯科衛生士の養成については以前は専門学校が主体であったが、近年、
歯学の細分化により、歯科衛生学、口腔保健と言った分野を専門に研
究する学部の必要性が求められ、4年制の学部、学科が設置されるよう
になった。2004年の東京医科歯科大学 歯学部 口腔保健学科開設より、
徳島大学歯学部、広島大学歯学部、九州歯科大学歯学部、九州看護福
祉大学看護福祉学部に口腔保健学科、新潟大学歯学部では口腔生命福
祉学科など、現在、国公私立8校に4年制の歯科衛生士養成学科が設置
されている。
このほど、9校目となる関西初の口腔保健学科が平成26年より、大阪、
梅花女子大学に開設されることになった。看護師の養成が以前の専門
学校から現在では、4年制大学の看護学部、学科が主体となっているよ
うに、歯科衛生士においても、今後は4年制学部による養成が増加して
ゆくのかもしれない。
梅花女子大学ホームページはこちら
http://www.baika.ac.jp/new/oralhealth/
最近は、歯磨きグッズもさまざまな種類が出回っている。どう選べばよいか。
まずは基本の歯ブラシ。馬見塚(まみづか)デンタルクリニックの歯科衛生士、大山有希子さん(31)は「毛先が平らで毛の密集度が高く、こしのあるもの」を薦める。密集度は触って比べるしかない。硬さは柔らかめから普通を。毛が硬いほど汚れはよく落ちるが、歯や歯ぐきも傷つけてしまう。グリップは真っすぐで握りやすいものがいい。
フロスは、ワックスつきが使いやすい。ワックスなしのものは繊維がバラバラになりやすく、使っている最中に切れて歯に挟まることもあるからだ。
フロスのついた「糸式ようじ」は、フロスがピンと張っていると歯に沿わず、実は歯垢(しこう)を落とすのが難しい。
書店でも販売され、注目を集めるのが、ブラシが小さな円すい形のワンタフトブラシだ。歯ブラシが届かない部分に簡単に届き、上手に磨けばこれ1本でも完結する。とはいえ、同院の馬見塚賢一郎院長(52)は「ブラシ自体が小さいので磨き残しのリスクが大きく上級者向き」と指摘する。
ワンタフトブラシは虫歯になりやすい部分や歯垢の残る部分に使えば効果は高い。特に、歯並びの悪い人、歯の抜けている人、歯ブラシで嘔吐(おうと)反射のある人にはお薦めだ。「必ずペンのように持ち、歯磨き剤をつけず、鏡を見ながら使いましょう」と馬見塚院長は助言する。
歯間ブラシはサイズに幅があり、誤ったサイズのブラシを使うと歯や歯ぐきを傷める。歯科衛生士の指導の下に使った方がいい。毛が抜けたりやせたりする前に取り換えるのも大切。そのまま使い続けると、軸の金属ワイヤで歯をこするのと変わらないからだ。
大山さんは「自分に合った磨き方、道具は人によって異なる。それを知るには、歯磨きのプロである歯科衛生士にぜひ相談してみてください」と話している。
歯磨きは「磨きにくいところから始めましょう」と馬見塚(まみづか)デンタルクリニックの歯科衛生士、大山有希子さん(31)は勧める。プロが歯のクリーニングを施す際も、やりにくい箇所から始めるそうだ。
子どもはかみ合わせ面が、大人は歯と歯ぐきのラインが肝心。下の歯の内側で特に利き手側が磨けていない人が多い。あちこちに飛ばず、端から一筆書きの要領で残さず磨こう。「磨き始めと終わりに同じ歯を磨いている人がほとんど。それだけ磨きやすいところばかり磨いてしまうということです」と大山さんは注意する。
外側は、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシを直角に当てて、力を入れずに横向きに小さく動かす。力の入れ過ぎを防ぐには、歯ブラシを「グー」で握らずペンのように持つ。歯垢(しこう)を取るのに力は要らないし、力を入れるとブラシはかえって動きにくい。テーブルなどにブラシを当てて一度試してみると、よく動く力加減が分かる。
歯ぐきの側に歯ブラシを傾けて磨いていると歯ぐきが下がってしまうので、基本は歯に直角でよい。中高年で「歯ぐき磨き」をする人も少なくないが、同院の馬見塚賢一郎院長(52)は「歯周病予防に重要なのは歯垢を取ること。歯ぐき磨きに害はないし、多少の引き締め効果はあるだろうが、本質ではない。サプリメントみたいなものです」と必要性を否定する。
歯と歯の間の歯垢は歯ブラシでは落とせない。ここはフロスの出番だ。
短いと使っている間に指から外れるので、長めに用意するのがコツ。片端を持ち、ひじの辺りで切ってみよう。中指に2、3周巻きつけ、親指と人さし指で持つ。のこぎりのように前後に動かしながら歯間に入れ、前後の歯に沿わせて汚れを落とす。奥歯は、両手の人さし指だけを差し入れると掃除しやすい。
「やりにくい部分から」と考えると、フロスこそ大切。今日は歯磨きが面倒だなという日こそ歯ブラシより先に使おう。