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平成25年度北海道歯科医師会役員連絡協議会 開催される

11月9日(土)午後1時より道歯会館2階大講堂において標記協議会が
開催された。冒頭、富野道歯会長の挨拶の後、来賓として大久保満男
日歯会長が挨拶された。大久保会長は次期保険点数改定について、消
費税増税との関係について言及、医療福祉の充実により、国民の健康
財産と生活を守ることを念頭に改定に臨むことを述べられた。報告事
項に移り、高橋秀直日歯常務理事より,日歯会務報告、後藤衞専務理
事より道歯会務報告がなされた。特別講演では大久保会長より「日本
歯科医師会の歴史と今後の課題」と題した講演がなされた。今年で創
立110周年を迎えた日本歯科医師会の経緯とこれまで乗り越えてきた二
つの試練について説明され、今後の展望として、超高齢化社会におけ
る日歯の責務について話された。

国保連と支払基金の審査を一本化 ! 政府規制改革会議 意見書公開

現在、医療保険の審査は社会保険支払基金、国民健康保険団体連合会
でおこなわれているが、以前より、審査機関を一本化する議論がなさ
れてきている。
今回は、政府の規制改革会議の作業グループが10月21日国民健康保険
団体連合会(国保連)と社会保険診療報酬支払基金(支払基金)が手
がける診療報酬の審査・支払い業務の統合を求める意見書をまとめた。
さらに、それぞれが都道府県ごとに置く組織の一元化も求めた。
この意見書について、厚生労働省は「両者には共通しない業務もある」
として反対を表明している。

意見書の内容はこちら
政府規制改革会議ホームページ公表データ
http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/meeting/2013/wg2/kenko/13102
1/item2.pdf
(直接リンク先へ移動できない場合は、
 上記アドレスをコピー&ペーストしてご覧ください)

口腔管理で医科歯科連携推進を

社会保障審議会の医療部会が10月4日(金)、都内のTKP赤坂ツインタワーで開催され、来年の通常国会への提出を目指している医療法等改正法案に盛り込まれる予定の医療サービス提供体制に関する課題について議論が行われた。
                           日歯広報 10月15日

「認知症患者さんと向き合うときのコミュニケーション」

■過去・未来ではなく、今を大切にする
  歯科医師が「昨日息子さんが来たそうですね」と過去の話をすると、患者さんは過去の記憶に曖昧なことが多いため、「息子は来ていない」などと混乱を起こすことがあります。そうではなく、「昨日いいことがありましたか?」という聞き方をすると、患者さんは「そうなんだよ。昨日息子が来たんだよ」などと答え、歯科医師は「それは良かったですね」というように、スムーズに会話が展開していくことが多いといいます。
 ■歯科医師が患者さんをどう見るかではなく、歯科医師が患者さんからどう見られているかを意識する
  患者さんの心理に合わせて、白衣を着て堂々と診察するケースや、私服で親近感を作り診察するケースがあります。患者さんの心の模様に歯科医師が合わせていくことが大事です。

2割負担問題を審議会に要望 社保審・医療保険部会

社会保障審議会の医療保険部会が10月7日(月)、厚労省で開催され、高額療養費の見直しについて議論が行われた。厚労省から高額療養費の区分・上限額を平成27年1月から見直す3つの案が示された。高額療養費の見直しは70~74歳の高齢者の窓口負担を本則の2割に引上げることを前提に議論されることから、日歯常務理事の堀憲郎委員は同部会に資料を提出し、国民の健康寿命が70~74歳の間で尽きることや、国民が質の高い生活を送るために20本の歯を残そうとする8020運動についても、平均20本の歯を有しているのは65歳~69歳の年齢層までで、70~74歳では20本を切ることを説明。「70~74歳までの時期が健康寿命の延伸の観点で極めて重要である」と訴えた。
                           日歯広報 10月15日

「認知症患者の歯科受診の条件」

 ①自分で歯または義歯を清掃できるか
 ②口腔内に関する問題点や不満を表現できるか
 ③歯科医師の指示が理解できるか
 ④最大開口位と中心咬合位を10秒間維持できるか
 ⑤治療時に術者の指を噛む、爪をたてるなどの暴力行為があるか
「最高度の認知症を除いて、十分な介助と注意深い観察下であれば、80%の認知症高齢者へは歯科治療が可能である」としています。

平成25年度健康普及公開講演会

平成25年9月21日(土)に旭川トーヨーホテルにて、健康普及公開講演会が行われました。講師は、旭川市旭山動物園の飼育展示係長の中田真一氏でした。表題は「食べる力は生きる力」で、中田氏に今までに飼育人生におけるエピソードをユーモアや涙を交えて熱く語っていただきました。特殊な歯を持つ動物はワニで、一生涯で何回も生え変わるそうです。いずれの動物も、歯がなくなる=食べられない、つまり「歯の寿命=命の寿命」となり、歯がなくても生きられる動物は人間だけで、「歯医者さんのおかげ」だそうです。最後に人も動物も「健康第一!」、食べるためには「歯が命」、それと「笑顔」があれば「人生何とかなる」とおっしゃっていました。面白い講演会をありがとうございました。
                             メディアあさひかわ 2013.11 №247

口腔ケア がん患者に効果

口内を清潔に保つ口腔(こうくう)ケアをがん患者らに行うことで、合併症を防いだり、入院日数が減ったりするなどの効果が見込まれるとの調査結果がまとまった。

 調査チームを率いた信州大付属病院は県歯科医師会と連携し、在宅療養のがん患者が自宅近くの歯科医院などで口腔ケアを継続して受けられるような態勢づくりに乗り出す。

 口腔ケアとは、虫歯を治したり、歯垢(しこう)を除去したりして口の中を清潔に保つこと。がん患者の場合、抗がん剤や放射線治療の副作用で口内が荒れやすい。口内を清潔に保たないと細菌が増え、細菌が血液に入る「菌血症」や肺炎などの合併症を引き起こしやすい。

 調査チームは、信大付属病院のほか相沢病院(長野県松本市)、長野市民病院の歯科医らで構成。2011~12年度に、3病院に入院するがん患者を対象に行った。

 信大付属病院が食道がん患者に手術前から口腔ケアを実施したところ、しない場合と比べ、術後の絶食期間が18・8日から13日に、入院日数も32・8日から25日と約1週間短くなった。

 相沢病院の調査では、術後の合併症発症率が、実施しない場合に比べ32・2%から4・3%に低下。長野市民病院の調査では、口内の粘膜炎が原因で化学療法をやめなければならない患者の割合が減った。

 チームリーダーの信大医学部の栗田浩教授(50)は「がん治療と並行して口腔ケアを行うと、回復が早まり、合併症のリスクも減らせるという貴重なデータを得られた」と話す。

 県歯科医師会と信大付属病院は、同病院のほか県内七つの「がん診療連携拠点病院」でも口腔ケアの取り組みを広げていく方針。歯科医師会の笠原哲三歯科医師(56)は「県内全域で口腔ケアの大切さについて意識を高め、患者のQOL(生活の質)の向上が図れれば」と期待している。
読売新聞 2013年11月1日(金) 配信

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