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47都道府県で在宅に「歯科」行政の認識確認・連携促す

都道府県医療計画及び災害医療における都道府県歯科医師会実務担当者連絡協議会が2月28日(金)、歯科医師会で開催され、恒石美登里・日本歯科総合研究機構主任研究員が都道府県歯及び都道府県行政に対して実施した5疾病・5事業及び在宅医療への歯科の記載状況に係るアンケート調査の結果を報告。都道府県医療計画における「歯科」の記載は「在宅医療」において全47都道府県で見られた他、「がん」及び「災害」で大幅な増加となる45都道府県で記載されるなど、全てにおいて増加を示した。
                              日歯広報 2014(平成26年)3月25日

「食べる」をさせる道北口腔保健センター

私たちが日々口にする食は、健康の源であり、美味しく、楽しい食事をとることは、心までも満たしてくれます。私たちにとって大切な食・・・お口の健康が「食べる」ことをさせ、生活に豊かさをもたらします。道北口腔保健センターは皆様のお口の健康を願って、道北にお住まいの方々を対象に昭和55年7月1日より旭川市歯科医師会によって休日救急歯科診療、歯科予防、障がい者歯科診療の3部門より組織され旭川市民のため一般歯科では非常に困難な患者様に医療を提供しています。
                              メディアあさひかわ 2014.4 №252

【福島】いわきの楢葉町民仮設に歯科診療所 蒲生さん決意

東京電力福島第1原発事故に伴い全町避難が続いている楢葉町民が暮らす、いわき市の上荒川応急仮設住宅に6月にも、仮設の歯科診療所が誕生する。町内唯一の歯科医院「蒲生クリニック」理事長の蒲生正若(まさわか)さん(53)が開所準備を進める。町によると、仮設住宅に歯科診療所ができるのは県内初。「前向きにできることをやりたい」。蒲生さんは地域の歯科医師としての決意をにじませる。

 蒲生さんは原発事故で会津若松市に避難後、山形県で勤務医として1年9カ月働いた。昨年1月に勤務医を辞め、同県で生活しながら診療再開の準備を進めている。一時帰宅した際、町民が家の片付けをするなど帰還に向けた準備する姿が目に焼き付いた。復興のために「自分も何かやらなければ」。楢葉時代に通院してくれた町民のためにと、親の代から数え、約60年間「町の歯医者」として働いてきた責任感から、大勢の町民が生活する、いわき市での診療再開を決意したという。

 町は5月にも帰町時期の判断を示す。帰町に伴い高齢世帯が増えるとの見方もある。蒲生さんは高齢者のためにと、移動診療車を使った診療も検討。大型特殊や普通2種、大型2種など各種免許を取得。帰還開始後、すぐに使えるようにと診療車を購入した。

 仮設の「いわき仮設歯科診療所」は平日週4、5日営業。蒲生クリニックでは妻裕子さん(53)を含め複数の歯科医師がいたが、仮設では当面、蒲生さん1人。そのため診療できる患者数には限りがある。「震災前のようにじっくり治療したい気持ちがあるが、1人では1日20人くらいが限界かな」と複雑な思いも口にした。

口腔アレルギー

白崎准教授が注意を促すのが、口腔アレルギー症候群だ。シラカバ花粉症と同じ抗原を持つ果物などを食べると、数分で舌やくちびるがはれてかゆくなったりする。シラカバ花粉症患者の50~70%がかかるという。関係するのは、リンゴ、モモ、サクランボなどバラ科の果物と豆乳。重症化すると、これらを食べたり飲んだりすることができなくなる。白崎准教授は「豆乳は一度に大量に飲み込んでしまうので、呼吸困難などの重い症状が出ることがある。」
                              北海道新聞 2013.3.19

バージャー病、口腔内と血管から同じ細菌が検出

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歯周病原細菌に対する血清IgG抗体価の上昇とバージャー病との関係です。バージャー病は、ご存じのように、20歳から40歳の男性を中心に発症して進行する閉塞性血栓血管炎です。これまでは特に喫煙が大きく関わっているということが注目されていました。

 バージャー病の患者さんを対象に、歯周病の状態と摘出した血管壁を調べたところ、歯周病原細菌が高頻度にパージャー病患者の閉塞した動脈から検出され、特にRed complexであるT. denticola、P. gingivalisやP. intermediaという歯周病原細菌が多く検出されました。

バージャー病の患者さんの足の部分です。左足の親指と小指が壊死して切断されています。バングラディシュの首都であるダッカに行き、ダッカ大学病院に入院している患者さんの足の部分を撮ってきたものです。この患者さんの口腔内を見ますと、多量のプラークの付着や歯肉に非常に強い炎症が認められ、重度の歯周炎に罹患しているのが分かると思います。

歯周病と心臓血管系の疾患との関連②

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動脈疾患患者の歯周病の状態、唾液中と摘出した血管壁からの歯周病原細菌の検出を行いました。134名の動脈疾患患者さんの歯周病の状態は、約4分の3が中等度から重度の歯周炎に罹患していました。また、134名の歯周病患者から歯周病原細菌の検出率は、口腔内で97%、血管壁からは72%を示しました。Red complexに含まれているP. gingivalis、T. denticolaは血管壁からも高頻度で検出されていました。

歯周病と心臓血管系の疾患との関連

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歯周局所で産生された炎症性サイトカインや歯周病原細菌由来の内毒素(LPS)が血流を介して全身に広がることにより、血管内壁のアテローム形成に関与し、血管を詰まらせる原因のひとつになると考えられています。

血管からの歯周病原菌検出率は【研修最前線】

循環器疾患とも関わりの深い歯周病。
動脈疾患患者の血管では、口腔と同じ歯周病原菌が検出されるという。
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野教授の和泉雄一氏が、自施設の研究を基に解説する。

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