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今後に期待できる成人歯科健診事業

2011年より2年間被雇用者への歯科保健指導を希望する29事業所、計
1,464名に対し、歯科保健指導を通じて、歯・口腔の健康づくりを支
援する目的に、北海道歯科衛生士会(武藤智美会長)は会員を派遣し、
本会製作のお口のチェック&アドバイスを利用した生活歯援健口プロ
グラムの健診結果を日本歯科衛生士会学会で発表するとした。健診開
始時と終了時の2回の分析で、1日の歯磨き回数の増加、歯間清掃頻度
の増加など口腔清掃関連の保健行動を中心に望ましい方向への変容を
認めた。今後ともこの生活歯援健口プログラムを利用し歯科保健指導・
健康教育のレベルアップを図れるようにしていきたい。

歯周病がある関節痛患者は関節リウマチと診断される可能性が高い

歯周病と関節リウマチ(RA)や抗CCP抗体との関連が注目されている。未診断・無治療の関節痛患者を対象に、歯周病の合併がその後の治療などに及ぼす影響について調べた前向きコホート研究から、歯周病を有する患者は有さない患者と比べて関節炎の活動性が高く、後にRAと診断され、メトトレキサート(MTX)治療を導入される可能性が高いことが示された。4月18日から20日に京都で開催された第57回日本リウマチ学会(JCR2013)で、京都大学附属病院リウマチセンターの橋本求氏らが発表した。

訪問歯科診療による生涯を通しての歯科医療の提供

診療前および診療での全身状態の評価
 1)バイタルサイン
   体温、脈拍、血圧、呼吸、意識、その他(手足の皮膚の暖かさ、発汗状態、睡眠状態、食欲など)がある。
 2)経皮的動脈酸素飽和度(SpO2)
   SpO2は、動脈血中のヘモグロビンの何%が酸素を運んでいるかを表し、診療前後に測定する。健常者では96~99%の値を示すが、一般に90%以下であれば呼吸不全と判断し、通常より3~4%の低下が認められる場合は何らかの急性疾患が疑われる。治療や口腔ケア中の誤嚥の判断にも有用である。
 3)反復唾液嚥下テスト(RSST:Repetitive Saliva Swallowing Test)
   RSSTは、最も簡便で安全な嚥下障害のスクリーニングテストである。第2指(人差し指)で舌、骨、第3指(中指)で甲状軟骨を触知した状態で空嚥下を指示し、30秒間で何回嚥下ができたかを数える。甲状軟骨が指を十分に乗り越えた場合のみを数え、3回/30秒未満であれば誤嚥の疑いがあると判断する。

給食の白玉で死亡、男児の父親が市を賠償提訴へ

栃木県真岡市立亀山小で2010年2月、給食で出た白玉を喉に詰まらせ、今年1月に亡くなった同市亀山の男児(当時10歳)の父親(33)が、「補償が不十分」として、市を相手取り、損害賠償を求めて提訴する方針を固めたことが30日わかった。

 父親によると、約3年間の闘病生活の末に男児が亡くなるまで、自宅のリフォーム代や福祉車両、ベッドの購入費を負担したが、日本スポーツ振興センターによる見舞金のほかは、市独自の十分な金銭的補償がなかったとしている。

 栃木市で昨年、女児が白玉を詰まらせて死亡した事故では、市が治療費名目などで約1900万円を準備したことも指摘している。

 父親は「命の重さをわかってほしい」と提訴に踏み切る理由を語った。

(大分)大分大、がん患者に口腔ケア

県歯科医師会(長尾博通会長)と大分大医学部付属病院(野口隆之病院長)は、今月から、がん患者に対する歯科医療について連携することになった。付属病院のがん患者に一般の歯科医院で受診してもらい、感染症の予防などを図る。

 県歯科医師会や付属病院によると、例えば、口の中が清潔ではないと、全身麻酔のために口からチューブを入れた際に肺炎を引き起こす恐れもある。

 がん治療に口腔ケアや歯科治療を取り入れることで肺炎などの感染症を予防できるといった効果が期待でき、入院日数を短くすることにもつながる。

 今後、歯科医師会の会員を対象に、がん治療と口腔との関係など連携に必要な知識を身につける講習会を実施。修了した歯科医に、がん治療前や退院後に治療を施してもらう。

 付属病院には歯科口腔外科があるものの、がん患者は年間約2000人にも及び、付属病院だけで対応することは難しく、県歯科医師会と連携する必要があると判断したという。

 大分市の県歯科医師会館で16日、長尾会長と野口病院長が連携についての合意書に調印した。読売新聞 4月24日(水) 配信

歯を食いしばらない 香山リカのココロの万華鏡

香山リカのココロの万華鏡:歯を食いしばらない /東京

 歯や歯ぐきが痛くて歯科を受診したときのこと。レントゲンを撮ったり、口の中の状態を見たりして、歯医者さんはこう言った。「これ、歯の食いしばりが原因ですね。知らない間に随分力を入れてかみしめているみたいですよ」

 私は驚いた。特に奥歯をガッチリ食いしばり、顎(がく)関節が痛くなったり空気を飲み込んで胸が苦しくなったりする人がいることは知っていたが、まさか自分がそうなるとは。しかも、かみしめはストレスが原因とも聞いている。私は焦って歯医者さんに聞いた。

 「先生、私ストレスとは無縁の生活なんですよ! いったいどうすればいいのですか。食いしばり防止のマウスピースがあると聞きましたが、それを作ればいいのでしょうか」

 すると、歯医者さんは少々あきれたような顔をしながら、こう答えたのだ。「ストレスがなくてもかみしめちゃう人もいます。いきなりマウスピースを作らなくても、『食いしばっている』と気づいたら、ちょっと緩めて上と下の歯を離すだけで効果ありますよ」

 なるほど、そのつど力を抜くだけでいいのか。それから意識して口の中を緩めるようになった。すると、確かに歯の痛みは消えた。

 その経験をして以来、診察室で患者さんの顔を見ると、「歯を食いしばっていないかな。顔に力が入りすぎていないかな」と気になるようになってきた。精神科の診察室に来る人は深刻な表情をしている場合が多いが、中でも額にしわを寄せ、頬やあごにグッと力が込められているのがわかる人がいる。

 そういう人には、「ちょっと顔や口の中を緩め、だらーんとしてみては?」と促してみる。「ほら、ちょっとポカンと口を開け、ほわっとため息をついて……。そうそう、顔が緩んだでしょう」と、「にわか講師」になってリラックス法を指導することもある。

 私たちは日ごろ、緊張の連続で知らない間に顔全体に力がこもり、グッと歯を食いしばっているという人も少なくないだろう。そういう人にはぜひ、顔の力をフッと抜くだけで楽になる「顔緩め健康法」を勧めたい。「顔を緩めるだけで健康になれるんですか?」と聞かれたら、「いや、まだデータは集めてなくて」と正直に言うしかないのだが、簡単にできるリラックス法としてはなかなかいいのでは、と思っている。

 さあ、皆さんも一、二の三で、顔をだらーんと緩めてホッとため息。ガチガチの体とココロが少しほぐれるはずです。
毎日新聞社 4月23日(火) 配信

特定健診受診率45% 23年度、目標に遠く及ばず

厚労省は3月1日、40~74歳を対象とした特定健診の23年度の受診率(速報値)は全体で前年度から1.8ポイント上昇し、45.0%になったと発表した。対象者数は約5,253万人で、受診者数は約2,363万人。政府目標の受診率70%には遠く及ばなかった。健診の結果、心筋梗塞や脳卒中の危険性が高まるとされるメタボリック症候群やメタボ予備軍と指摘され、保健指導が必要とされた人は約420万人。このうち指導を受けた人は約67万人にとどまった。市町村国保は32.7%だった。
         「国保情報(国保中央会発行)№1090より転載」

後期制度は維持を 地方3団体が「統一見解」国民会議

政府の社会保障制度改革国民会議は2月28日、首相官邸で5回目の会合を開き、全国知事会、全国市長会、全国町村会から意見を聴いた。地方3団体は社会保障制度改革について「統一見解」を提示し、後期高齢者医療制度について「施行から5年を経過した現在では定着している」として、「現行の枠組みは維持し、必要な改善を加えながら、安定的な運営に努めるべきだ」と提言した。3団体が揃って制度維持を訴えたのは初めて。制度を現場で担う地方団体が制度廃止に反対する方針を明確に打ち出したことで、今後の改革論議に大きな影響を与えそうだ。

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