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歯科医 大久保パパの美活!歯の健康講座

~美と健康は、食生活から始まります~
 あなたの身体は、あなたがこれまでに食べてきたものから成り立っています。
全身の組織は常に新陳代謝によって生まれ変わっているので、硬い骨ですら約3年ですべて入れ替わります。
ですから、あなたのからだのほとんどは過去3年間に食べたものから出来上がっているのです。

... バランスよく、健康的な食生活をいとなむために、歯とお口の健康は大丈夫でしょうか?
歯とお口の健康が損なわれると、無意識のうちに軟らかい食物、噛みごたえの無い食物を選んでしまいます。
このことは同時に糖分過多、高カロリー食品へのかたよりを招き、食物繊維やミネラルの不足を引き起こします。
また、外食時に入れ歯が合わない、食事がしにくいなどの理由で、外出や旅行を控えてしまうなどの社会性の低下も
大きな問題になります。

~美と健康を保つための歯の予防講座~
 健康を維持するためには予防が大切! 様々な健康法の情報があふれる今日ですが、歯の健康維持のための方法に関しては驚くほど情報が少ないのが現状です。
 ほとんどの人が 「虫歯の予防は毎食後のハミガキ!」という程度の予防方法しか知りません。しかもそれは間違った情報なのです。正しい歯の健康維持の方法がマスコミに流れないのには恐ろしい「マスコミのからくり」が働いているのです。
 正しい情報がマスコミに流れないので、ただし予防方法は歯科医から患者さんに直接お話を伝えるしか方法がありません。私の歯科医院に来院する患者さんにお伝えするだけでは、社会全体を変える事ができないため、少しでも多くの皆様にお伝えしたくて、この講座を企画しました。

~ハミガキでは虫歯を防げません~
驚くかもしれませんが、ハミガキでは虫歯は防げないのです。
◎どうやったら虫歯を予防できるのか
◎ハミガキは何のために行うのか
◎虫歯になったらどのように治せば長期的に安心なのか
◎歯を失ってしまったらどうすれば良いのか
◎正しい歯医者の選び方 
このようなことをお伝えしたと思います。

【日 時】 12月7日(金)  19時~ 21時   

【会 場】
札幌市北区北8条西3丁目 札幌エルプラザ4階 研修室1 

【参加費】
通常価格3000円

病棟歯科医、特定看護師などテーマにシンポ- 多職種連携を考える

日本医療マネジメント学会の「第12回栃木支部学術集会」が、このほど足利市で開かれ、多職種連携について考えるシンポジウムが行われた。病棟の歯科医師や特定看護師などの活動が紹介され、新たなチーム医療の姿を考える機会となった。

日本医療マネジメント学会の栃木支部学術集会では、多職種連携についてのシンポジウムが行われ、病棟の歯科医師や特定看護師などの活動が紹介された
■病棟専属の歯科医師もチーム医療に

 病棟で活動する歯科医師の立場から、足利赤十字病院リハビリテーション科の尾崎研一郎氏が発表を行った。
 同院のリハビリ科には、尾崎氏を含む歯科医師2人が在籍し、歯科口腔外科所属の歯科衛生士2人と共に、入院患者の摂食嚥下リハビリや口腔管理にかかわっている。
 尾崎氏は、「口腔内の汚染はブラックボックス化しやすい」と指摘。例えば、ライトを使った汚染の確認を、病棟スタッフに広げたいと思うほか、誤嚥性肺炎の患者が発熱している時などは、口腔内の状況はどうなのか、調べてほしいと考えている。
 口腔汚染が著しい患者は、咽頭も汚染されている疑いがあるが、吸引ですべて除去するのが困難な場合もある。乾燥した汚染物は、内視鏡を使って除去することもある。
 尾崎氏は、口腔ケアにおいて、看護師の協力は不可欠と指摘。アンケートを行ったところ、看護師が忙しい中でも口腔ケアに取り組んでいるのが分かったが、他の業務で手いっぱいだったり、丁寧にやろうとすると、時間がかかり過ぎるなどの指摘もあった。
 尾崎氏は、口腔ケアのシステム化が必要と考え、▽痰が出るかどうか▽痰の種類▽口腔内が乾燥しているかどうか―の視点から、口腔リハを分類し、できるだけシンプルなケア方法を提示した。

あごの形と歯並びが関係するいびき、閉塞性睡眠時無呼吸について

 寝苦しい暑い夏も過ぎて、秋の夜長を楽しむ季節になってきました。けれども、隣で寝ているパートナーのイビキがうるさくて熟眠できない、旅行の同室者のイビキでせっかくの旅行も疲れがたまって楽しさが半減してしまったなどの経験をお持ちの方も多いと思います。イビキがさらに進むと閉塞性睡眠時無呼吸症候群といった、寝ている間に息が止まっている病気ななることもあります。
 この病気は高血圧、心血管疾患や突然死の原因にもなっているそうです。今回のお話は、口や顎の形がイビキや無呼吸に関係しているお話です。日本人は欧米人に比べて骨格の特徴から口や喉の容積が小さいため、体重の増加や歯並びの変化によって口腔や喉が狭くなるとイビキをかいたりや無呼吸になりやすいといわれています。成人のイビキに対して歯科では医科の先生と協力して、オーラルアプライアンスと呼ばれる強制的に下顎を前に出すマウスピースを作り、就寝時に患者さんに入れてもらいます。
                 北海道経済 11月号 №527

日本人の三大死因

厚生労働省は9月6日、「平成23年(2011)人口動態統計(確定数)」の結果を発表した。それによると、死因の第1位は悪性新生物、第2位は心疾患で変わらなかったが、第3位には、脳血管疾患に代わって肺炎が浮上し、日本人の「三大死因」が53年ぶりに変わった。
 かつての”肺炎の時代”には乳幼児が肺炎の犠牲になったが今月では乳幼児の死亡率はごく低い。肺炎で亡くなる方の9割以上が高齢者だともいわれており、70歳を超えると死亡率が急増し、80歳以上で特に高くなっている。高齢者の肺炎の最大の原因は誤嚥性肺炎だ。つまり根本対策は、基本的な口腔ケアである。新たな”肺炎の時代”を迎え、歯科口腔衛生の果たすべき役割は重みが増しているといえるだろう。
                               日本歯科医師会雑誌 VOL.65 №7 2012-10

在宅歯科医療等の調査票固まる

中医協総会が10月3日(水)、厚労省内で開催され、在宅歯科医療と歯科診療で特別対応が必要な者の状況調査など、平成24年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査5項目の調査票を了承した。調査結果は平成25年1月~2月にかけて、速報として報告される見通し。
                    日歯広報 2012.10.15

[歯科] 「保険の範囲を広げてほしい」91.6%、保険医療の拡充を  保団連

保険で良い歯科医療の実現を(10/18)《全国保険医団体連合会》

  全国保険医団体連合会は10月18日に、「保険で良い歯科医療の実現を」というリーフレットを公表した。

  歯科診療では、保険適用外の治療が多く、また国民生活や雇用状況の深刻さなどから受診の手控えによる重症化も発生し、「歯科の保険適用範囲を広げてほしい」という患者の要望が強くなっている。

  こうした状況を受け保団連は、署名活動などにより、すべての世代の患者が金銭的負担に悩まずに早期発見・早期治療ができるよう、歯科の保険適用範囲を広げる「保険治療の拡充」を推進している。

  リーフレットには、「歯科医療に関する市民アンケート(2011年より)」を基に、(1)窓口負担(2)保険適用範囲(3)治療しない理由―などが掲載されている(p2参照)。

(1)の「窓口負担」について見てみると、「窓口負担が高い」と答えた人が52.7%と半数を超えている。

(2)の「保険適用範囲」に関しては、「保険のきく範囲を広げてほしい」と回答した人が91.6%と大多数を占めている。

(3)の「治療しない理由」では、「時間がない(52.0%)」「費用が心配(34.5%)」などがあげられている。「歯は健康にとって大切」と考えている人が9割以上いる一方、こうした理由により「治療を放置している」人が4割近くに達しているという現状だ。

  保団連は、今後も国民の声を国政に届ける取組みを実施するとし、広く協力を求めている。
厚生政策情報センター 10月24日(水)

(大分)安易な救急車利用増加…「湿布かぶれ」「歯痛」

 「湿布で肌がかぶれた」などを理由に安易に救急車を呼ぶケースが県内で増えている。各消防本部は「命にかかわるお願いです 救急車は本当に必要な時に」などと書いたステッカーを救急車や消防車に貼るなどして適正利用を呼びかけている。(高良亜矢子)

 県消防保安室によると、2010年に救急車で搬送された4万4301人のうち、軽症患者の割合は、前年に比べて1004人増の1万5993人。入院を必要とする中等症患者の43・7%に次ぐ36・1%を占めている。

 県内14消防本部のうち、出動件数が最も多い大分市消防局では、10年から、軽症患者と中等症患者の数が逆転した。

 「歯が痛いので来てほしい」。深夜、20歳代の男性から119番が入り、痛み止めを処方してもらうために救急病院に搬送した。

 搬送した救急救命士(41)は「通報の段階では、症状がはっきり分からない。大きな病気の前触れの場合もあり、駆けつけないわけにはいかない」と話す。

患者の生活の質上げる口腔ケア 歯科医の協力重要

がん治療が引き起こす口内炎などの口腔内トラブルは、食事ができなくなるなど患者の生活に影響を与える。こうした症状を予防、緩和するため、口腔ケアにがん専門医と歯科医が協力する動きが広がっている。道内では北海道歯科医師会と道内のがんの治療機関が9月、連携協定を締結。がん患者の口腔ケアを行う地域の歯科医を増やし、患者の生活環境向上を目指す。
 がん治療による口腔内への副作用は以前から指摘されていた。点滴や飲み薬で投与される抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞にもダメージを与える。細胞活動が活発な口腔内は影響が出やすく、口の中の乾燥、口の粘膜の細菌感染、口腔粘膜炎などを起こす。放射線治療でも、粘膜の炎症などを起こす。この結果、痛みで話すことや食事ができなくなったり、がん治療を中断しなくてはならなくなることもある。栄養補給を点滴に頼ることになると、入院が長引き、当然費用もかさむ。だが、歯科によるがん患者の口腔ケアは、積極的には行われていなかった。以前は手術前後のがん患者に対する口腔ケアが保険診療に認められていなかったことや、がん専門医との連携難によるがん治療情報の不足、歯科治療を行った場合のトラブルの心配などがあるためだ。「口腔ケアや歯科治療を歯科から拒否されるケースもあった」(がん専門医)のが実態だ。そうした状態への反省に加え、近年口腔ケアを行うことでその後のがん治療の経過が良好に進むという研究結果も出てきた。これを受け、国立がん研究センターは2010年から、関東圏の歯科医と連携し、がん手術を受ける患者の口腔内チェックを行っている。
 また、厚生労働省は4月、診療報酬を改定。がん患者に対する口腔ケアが保険診療として加算できるようになり、歯科が積極的に関わる下地を整えた。道内の先駆けとしては、北海道がんセンターが昨年4月から週に1回(現在は週に2回)、北大病院の歯科医らが入院患者の口腔ケアを開始した。昨年度1年間で292人を診療。このうち、退院患者ら69人を地域で協力してくれる歯科医院に紹介した。同センターで診療を受けている岩見沢市の主婦(64)は、今年3月に抗がん剤治療を開始。その影響で歯茎が腫れ、手術した。手術前に、歯科医に歯石の除去などをしてもらった。術後の点検のため口腔ケアを継続しており、「診てもらえて安心です」と笑顔を見せる。これとは別に、北海道歯科医師会は9月、がん診療連携拠点病院など21施設でつくる北海道がん診療連携協議会とがん患者の口腔ケアで連携協定を締結。年内にも歯科医師向けの講習会を開き、放射線治療による口腔内への影響などを学んでもらい、受講者を協力歯科医として認定する。道内のがん診療連携拠点病院が、がん手術前の患者や、放射線治療を受けている患者らを地域の認定歯科医に紹介する仕組みを作る。
 道がんセンターで診療にあたる北大口腔診断内科の秦浩信医師は「口腔ケアがしっかりできれば、患者はがん治療に専念できる。自宅から通院しながら治療を継続する例が増える中、退院後のケアをしてくれる地域の歯科医師の協力が不可欠」と語る。同協議会の西尾正道会長(北海道がんセンター院長)は「食べることは、人の原点。これまでおろそかにされてきた分野を補うことで、がん患者の生活がより良いものになるようにしたい」と話している・
                北海道新聞 2012.10.10

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