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歯科医が無罪主張 インプラント死亡事故

東京都中央区の歯科医院で2007年、顎の骨に歯根を埋めて義歯を付けるインプラント手術で女性=当時(70)=を死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた歯科医師飯野久之(いいの・ひさし)被告(68)は3日、東京地裁(吉村典晃(よしむら・のりあき)裁判長)の初公判で「断じて過失はない」と無罪を主張した。

 検察側は冒頭陳述で、歯根が固定できなかったためドリルを深く挿入し、下顎の動脈を傷つけたと指摘した。

 弁護側も冒頭陳述を行い、女性の動脈は当時の医療水準で把握できない位置にあったと反論。被告は同じ方法で多くの手術を成功させており「事故は予測不可能だった」と主張した。

 起訴状によると、被告は07年5月22日、女性の下顎の骨をドリルで削った際、誤って動脈を傷つけて大量出血させ、翌日に窒息による低酸素脳症などで死亡させたとしている。

歯科医師会の訓練参加断る 岩手県「死者想定できぬ」

岩手県が9月1日に東日本大震災後初めて実施する総合防災訓練で、参加を希望した県歯科医師会に対し「(震災の)行方不明者もいる段階で死者の身元確認を前提にするのは好ましくない」として訓練参加を断っていたことが31日、関係者への取材で分かった。

 県歯科医師会は震災後、約1300遺体の歯型を照合するなど犠牲者の身元確認に尽力。被災者感情への配慮が理由とはいえ、震災の教訓を生かす意味で訓練の在り方が問われそうだ。

 歯科医師会は「(災害の犠牲者の)正確な身元確認のためには自治体との協力が不可欠。訓練参加を連携のきっかけにしたい」として県に再三、訓練への参加を打診。しかし、県は最終的に参加を見合わせてもらうように伝えた。

 県総合防災室は「歯科医師の参加は(訓練が想定する災害で)犠牲者が出るという意味になり、県民の心情を考えると好ましくない。歯科医師会との連携は今後検討したい」としている。

 県歯科医師会は「必要性を理解してもらえず残念だ」と話している。

 9月1日の総合訓練は東日本大震災と同規模の地震や津波を想定し、住民や自衛隊、医師ら約3万8千人が参加して岩手県釜石市で実施予定。

 県は昨年「県民の被災の記憶が生々しい」などの理由で大掛かりな防災訓練を行わなかった。

日本摂食・嚥下リハビリテーション学会参加

現在リハ学会に参加しております。詳細は、後日報告します。

2年前小1男児重体…白玉事故で両親が究明要請

栃木県真岡市立亀山小学校で2010年2月、給食で提供された白玉を喉に詰まらせて意識不明の重体になった当時小学1年の男児(9)の家族が22日、代理人弁護士を通じ、事故の原因究明と男児への補償などを求める要請書を真岡市教育委員会に提出した。

 市は事故後、再発防止のための調査委員会を設置せず、今年7月、栃木市の保育園で女児が白玉を喉に詰まらせて死亡する事故が再び起きた。男児の両親は「しっかり対策をとっていれば新たな事故は起きなかった。栃木市のような本格調査をしてほしい」としている。

 両親によると、男児は10年2月10日、給食で出た「白玉汁」の白玉(直径約2センチ)を喉に詰まらせ、心肺停止状態に陥った。手術の末、10年12月に自宅に戻ったが、人工呼吸器をつけ、胃ろうを通じて食事を取る生活が今も続いている。日本スポーツ振興センターによる医療費と見舞金が給付されたが、市教委の補償はなく、福祉車両の購入、自宅の改築費などは自費で負担している。

 市教委は事故後、事故調査委員会の設置を見送り、調査報告書をまとめていない。事故の2日後に再び給食で白玉を出すなど再発防止を徹底しなかったため、両親は「同様の事故を防ぐことができなかった」としている。

 代理人の弁護士は、事故原因究明のための第三者委員会の設置と、男児の生活補償を求め、「学校で起きた事故なので市教委としてきちんと対応してほしい」としている。父親(32)は「対応によっては訴訟も検討する」と話している。

 栃木市では今年7月17日、市立はこのもり保育園で同市大町、森戸里世ちゃん(2)がおやつで出された同じ製造元の白玉を喉に詰まらせ、8月19日に死亡した。同市は「保育中に提供された白玉で起きた事故で、保育園と市に責任がある」とし、第三者の事故調査委員会を設置するとともに、治療費などの名目で約1900万円の賠償金を準備している。

 男児の父親は「真岡市の対応は不十分。この先も仕事を続けながら一生、息子を介護し続けることを考えてほしい」と訴えている。市教委は「要請書を確認していないのでコメントできない」としている。読売新聞 8月23日(木) 配信

道新に「インプラント不満 道内も」の記事 インプラント治療によるトラブルの増加の記事掲載

道新8月22日夕刊において治療で相次いでトラブルが指摘されてい
る歯科のインプラント治療について報道された。日本顎顔面イン
プラント学会(東京)による今年5月の調査では、2009~2011年まで
に全国で421件のトラブルが確認され、道歯会では道新より現在ま
での保険業務調査でのトラブル数にて取材を受け、医療管理担当
野尻常務理事はインプラント治療で訴訟に至ったケースは道内で
昨年4件あったと語った。しかし、掲載内容においてトラブルの
原因として挙げている、「北大や道医療大など大学病院でも最近、
他院で受けたインプラントのトラブルが原因で駆け込む例がみら
れるという。北大病院高次口腔医療センターの石川誠診療教授に
よると、10年ほど前までインプラントを体系的に学ぶ大学はほと
んどなく、なかにはメーカー主催の数日間の講習会だけで治療を
始める歯科医もいる。歯科医院の増加も背景にあり、厚労省によ
ると2010年の道内の歯科医院は3020カ所で、20年前より680カ所増
加している。“患者の囲い込みが激化しており、保険診療だけで
は開業の初期投資を回収できない”と言う歯科医もいる」などの
表現に対し道歯として遺憾を表し事情の把握に乗り出した。

道民健口公開講座で食とスポーツによる健康について語る

8月18日午後1時より開催された第65回北海道歯科学術大会と同時に
開催された道民健口公開講座では、500人を超える多数の道民が訪れ
熱気に包まれた。「食とスポーツで健康を育もう」をテーマに、横田
正司北大病院スポーツ医学診療科医員(日ハムファイターズチームド
クター)、柄澤 紀ファイターズ管理栄養士、石上惠一東京歯科大ス
ポーツ歯学研究室教授(日本オリンピック委員会強化スタッフ・スポ
ーツドクター)の三氏による講演が行われ、全ての講演で“むし歯の
ない咬み合わせのよい歯でバランスのよい食事を摂ると、ケガをし
にくい丈夫な体になり、疲労が早く回復する”と語られた。三氏の
講演後には、金村 暁氏(野球解説者、元ファイターズ選手)と富野会
長によるトークライブも行われ、プロ野球選手の健康管理について
の厳しさも語られ、特に歯の重要性は聴講者には伝わったようだ。

高齢者摂食嚥下障がい者診療協力育成プログラム

 上記プログラムが下記にて開催されました。 
 日時:平成24年6月2日 午後2時より
 会場:十歯会館 会議室
 講師:札歯口腔医療センター 牧野秀樹先生

十歯会では併設の十勝歯科保健センターにおいて、①嚥下障害を見極める事が出来る。②受診した(又は往診先)の摂食嚥下障がい者を、自分が対応可能か判断出来るようになる。③嚥下障害に対する診療の流れを実践出来る。(スクリーニング検査、嚥下障害に対するリハビリテーションが出来る)
この3項目の実践を目標として、3回にわたる育成プログラムをスタート。第1回:基本的評価法Ⅰ(講義、相互実習)第2回:基本的評価法Ⅱ(講義、高齢者対応実習、症例検討会)介護老人保健施設にて 第3回:専門的評価法Ⅰ(講義、事例検討会、VEデモ、グループワーク)介護老人保健施設 
今回は、講義後、嚥下のスクリーニングテストの相互実習を行った。

いびき 熟睡できず困っているが

いびきは、のどを中心とした上気道を空気が強く流れた時、粘膜が振動して出る音だ。何らかの理由で上気道が狭いと、いびきをかきやすくなる。

 いびきをかいていると熟睡しているように見えるが、実は眠りが浅いなど、睡眠の質が低下している場合も多い。巽(たつみ)浩一郎・千葉大教授(呼吸器内科)は「いびきの音が大きい人は、それだけ一生懸命に呼吸の努力をしているということ。このため脳が目覚めてしまい、深い眠りに入りにくい」と説明する。いびきをかいて熟睡できなかったことが、昼間の眠気につながることもある。

 男性の場合、いびきの原因の多くは肥満。太ると上気道に脂肪が付いて狭くなり、いびきが強くなる。下あごが小さい人や、鼻詰まりで口呼吸になっている人も、いびきをかきやすい。一方、女性は50歳以降の閉経後から、いびきをかきやすくなる。女性ホルモンには気道を開く働きがあり、閉経で女性ホルモンが低下すると、いびきも少しずつ悪化するという。

 ◇「無呼吸」の恐れ

 いびきをかいていても、他に症状がなければ、それほど心配する必要はないが、昼間に眠気が強かったり、高血圧などの症状があれば要注意。「睡眠時無呼吸症候群」(SAS)の可能性があるからだ。

 SASは睡眠中の無呼吸が原因で、昼間の眠気や集中力の低下などを起こす病気だ。無呼吸とは、呼吸が10秒以上停止した状態を指す。気道がふさがって無呼吸状態になり、呼吸が再開する時に大きないびきが出る。

 巽教授によると、SASの患者には高血圧の人が多い。睡眠中に無呼吸や低呼吸を繰り返していると、体がたびたび酸素不足になり、結果として血圧の上昇を招く。高血圧は心筋梗塞(こうそく)や脳卒中のリスクを高める。いびきを侮れないのはこのためだ。

 「激しいいびきや眠気があって高血圧の人は、一度受診してほしい」と巽教授。実際、SASの治療をすると、血圧が下がる人は珍しくないという。巽教授は「SASを治療すれば、心筋梗塞や脳卒中を防ぐことにつながる」と訴える。

 ◇睡眠検査受診も

 自分のいびきが病的なものかどうかを調べるには、どんな方法があるのか。

 問診などでSASの疑いがあれば、睡眠検査を受ける。睡眠検査には自宅でできる簡易検査もあり、機器を借りて睡眠中に測定する。無呼吸や低呼吸が1時間に何回あるかを計測する機器、血中の酸素レベルを測定する機器など、さまざまなタイプがある。病院に1泊入院すると「ポリソムノグラフィー」と呼ばれる精密検査も受けられる。体にセンサー類を装着し、呼吸やいびき音、睡眠の状態を総合的に調べる。

 これらの検査で「中等症」か「重症」と診断されれば、治療を受ける。治療法は「シーパップ」と呼ばれ、睡眠中に鼻にマスクを付けて空気を送り込み、気道を広げる。シーパップは効果は高いが、一晩中マスクを付けるのを煩わしいと感じ、使用を続けられない患者もいる。

 こうした患者、または軽症の患者の場合は、より手軽なマウスピース(口腔(こうくう)内装置)を使う。コスモス矯正歯科医院(千葉県成田市)の菊池哲院長は「肥満の人は減量すればいびきや無呼吸が改善するが、やせていても顔の骨格の問題で気道が狭い人も少なくない。口腔内装置は、下あごや舌が前方に出るように保持し、気道を広げるのに効果がある」と説明する。

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