写真家の浅井慎平氏を審査委員長に迎えたスマイルフォトコンテストでは、昨年の2260点の倍に近い応募総数4264点の中から「とびきりの笑顔写真」を表彰。グランプリとして富樫淳さん(山形県)の「晴れ女」を表彰した他、優秀7作品を表彰した。なお、総評で浅井審査委員長は「笑うことの一つは【人の心が窓のように開いた時】、言葉を変えれば【風が吹いてきた時】ではないかと思っている。今回の入賞者はその中でも沢山の風を私達に送り、とびきりの笑顔を届けてくれた」と評した。
写真家の浅井慎平氏を審査委員長に迎えたスマイルフォトコンテストでは、昨年の2260点の倍に近い応募総数4264点の中から「とびきりの笑顔写真」を表彰。グランプリとして富樫淳さん(山形県)の「晴れ女」を表彰した他、優秀7作品を表彰した。なお、総評で浅井審査委員長は「笑うことの一つは【人の心が窓のように開いた時】、言葉を変えれば【風が吹いてきた時】ではないかと思っている。今回の入賞者はその中でも沢山の風を私達に送り、とびきりの笑顔を届けてくれた」と評した。
日歯は11月1日(木)、全国統一版のデンタルチャート(死後記録)及び照合結果報告書等の使用や、全国の都道府県警察への周知を舟本薫・警察庁刑事局長に要請した。要請するに際し日歯は、8719に及ぶご遺体の歯科所見を採取し身元確認に臨んだ東日本大震災で顕在化した課題の一つとして、「全ての都道府県で必ずしも統一できていなかった」と、死後記録用紙等の不統一を指摘。日歯災害時対策・警察歯科総合検討会議等での協議を踏まえ、すでに多くの都道府県が採用している日歯デンタルチャート等に修正を加えた全国統一版「死後記録用紙」「照合結果報告書」等を今後使用することに理解を求めるとともに、全国の都道府県警察に周知するよう要請した。
日歯広報 11月5日
第33回全国歯科保健大会が10月27日(土)、「8020健康社会~生活習慣とがん予防~」のテーマの下、青森県のリンクステーションホール青森(青森市文化会館)で開催され、8020健康社会に向けた生活習慣の改善やがん予防、がん治療等の一助としての口腔ケアの重要性を示すとともに、昨年8月に施行された「歯科口腔保健の推進に関する法律」(歯科口腔保健法)に基づいた施策を実行し、地域の「かかりつけ歯科医」として歯科医療、歯科保健活動を通じて国民の生活を支援していくことを宣言した。
日歯広報 11月5日
日時:平成24年9月29日(土)午後2時30分~
場所:十歯会館講堂
演題:「高齢者診療におけるかかりつけ歯科医の在り方と手技」~診療所を核にした訪問診療とリハビリテーション~
演者:日本大学歯学部 摂食機能療法学講座 教授 植田 耕一郎先生
高齢者への接し方や訪問診療を始める前の考え方を説明。また、脳卒中でリハビリを行ない、身体の障害はある程度回復して健康でも、口の中は寝たきりのままだと述べられ、歯科医の役割を再認識。講演の中では実際に車イスを用意して半身不随の患者に対する身体移動のアドバイスをするより実践的なもの。
日時:平成24年9月8日(土)午後3時~
場所:十歯会館講堂
演題:「高齢化社会の歯科医療の新たな役割とは」
演者:日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック院長 菊谷 武先生
日本人のおもな死因について触れ、脳卒中の後遺症として摂食嚥下障害を起こし、誤嚥性肺炎などで死亡する例が増加と説明。さらに窒息はのどで起こるが、その要因の8割は口腔にありもっと口に関与することができれば、こうした窒息や肺炎は防げるという。年をとれば手足の動きが悪くなるように、加齢とともに舌や唇もやせ衰えていく。ただし、筋肉は鍛えることができ、舌の筋力を鍛えるなど口腔に働きかけることで、寝たきりの防止につながる。
味覚の加齢による変化についてお話します。味覚障害の原因は、特発性(原因が不明)、薬剤性、感冒後、亜鉛欠乏症、全身疾患(糖尿病、腎不全、肝障害、消化器疾患、消化管術後など)、鉄欠乏性などです。特に65歳以下の方の味覚障害の原因で最も多いのは特発性で、心因性、感冒後と続きますが、65歳以上の方では薬剤性が最多で、心因性、特発性と続きます。味覚の受容器が日々生まれ変わるためには、亜鉛が必要です。亜鉛欠乏は、コンビニ弁当だけ等の偏食による摂取量の低下と、利尿剤、降圧剤、糖尿病薬、肝疾患治療薬などによりたくさんの亜鉛が消費される場合に起こります。またいびきや舌・口内炎、唾液分泌低下などによる口内乾燥も、味覚障害を助長します。耳鼻咽喉を詳細に診察して、原因を検索しますが、特定できない場合もあります。亜鉛欠乏が疑われる時には亜鉛を投与し経過をみます。心因性の場合は、亜鉛よりも抗不安薬が奏功します。
予防はバランスの良い食事を取る事ですが、特に日頃から亜鉛を多く含んだ食材(日本茶、牡蠣、レバー、かずのこ、ココア、ナッツ、みりん干し、煮干し、赤味噌、カニ、モズク酢など)の摂取をお勧めします。多くの科を受診している方は、必須薬以外の整理が必要です。咀嚼機能の低下や唾液の分泌低下が味覚の低下につながるので、義歯の調整・管理や口腔内の清掃保持が必要です。趣味や友人、家族との交流を充実させ、日々楽しい食事を取るよう心がけましょう。
耳鼻咽喉科・アレルギー科・頭頸部外科
(医)くまいクリニック
全国保険医団体連合会の「保険で良い歯科医療を」全国連絡会は11月24日に、衆議院選挙に向けた歯科医療政策に関するアンケート結果を公表した。
このアンケートは、12月16日に行われる衆議院総選挙に向け、歯科医療政策について、民主党、自由民主党、国民の生活が第一、日本共産党、社会民主党、日本維新の会の6党に対し、11月15~21日に実施したアンケート調査をまとめたもの。
質問項目は、(1)窓口負担の軽減(2)診療報酬の引上げ(3)保険給付外診療―などの7項目。
このうち(1)の「窓口負担の軽減」について見てみよう。この質問は、「経済的理由で受診を控える人が歯科では多い」という背景に基づいている。共産党は、負担軽減に「賛成」とし、「子どもは無料、現役世代は2割、高齢者は1割へと引下げる」ことを提案している。
一方、日本維新の会は、一部の市町村で先進的に実施されている中学生までの窓口ゼロ負担には「賛成」しているものの、大幅な負担軽減や高齢者の窓口ゼロ負担には「反対」姿勢だ。
さまざまな組織や臓器の細胞になりうる幹細胞の培養液を使ってイヌの歯周病を再生治療することに、名古屋大大学院医学系研究科の上田実(うえだ・みのる)教授(頭頸部(とうけいぶ)・感覚器外科学)の研究チームが29日までに成功、人間への臨床研究を開始した。12月9日に米学術誌(電子版)に発表する。
幹細胞の培養液には細胞の増殖や分化などに関わるタンパク質が何種類も含まれており、幹細胞と同じ程度の組織再生能力がある。幹細胞そのものを移植すると、がん細胞化する恐れがあるため、培養液を使うことでこれを回避し、治療に要する費用も抑えることができるという。上田教授は「タンパク質を使った特効薬で歯周病の根治につながる」と話している。
研究チームは、これまでに培養液の中から歯周病の再生治療に有効な4種類のタンパク質を発見。今回、人の骨髄に由来する幹細胞を使い、培養液をコラーゲンでできたスポンジに染み込ませ、歯周組織に約5ミリの穴を開けて歯周病の状態にしたイヌに移植した。
4週間後、何もしなかった場合、歯周組織にある骨の再生は約2ミリ弱にとどまったのに対し、移植した場合は3ミリ以上再生し、再生面積は何もしない場合の2倍以上になった。歯の表面のセメント質も培養液で再生した。