「受け口」や「出っ歯」「前歯(上下)に隙間ができてしまらないなどの悩みを抱え、容貌に自信あが持てない人は多い。歯科専門用語では「受け口」を下顎前突症、「出っ歯」を上顎前突症、「前歯などの上下離間」を開咬症と呼ぶ。「いずれも歯が植わる下あごや上あごの骨=顎骨のサイズや形、位置などの異常から生じる顎変形症のひとつです。顎矯正手術を軸とした外科的矯正治療により、かみ合わせが治るのはもちろん、容貌も見違えるほど美しくなります。
日刊ゲンダイ 2012.2.29
「受け口」や「出っ歯」「前歯(上下)に隙間ができてしまらないなどの悩みを抱え、容貌に自信あが持てない人は多い。歯科専門用語では「受け口」を下顎前突症、「出っ歯」を上顎前突症、「前歯などの上下離間」を開咬症と呼ぶ。「いずれも歯が植わる下あごや上あごの骨=顎骨のサイズや形、位置などの異常から生じる顎変形症のひとつです。顎矯正手術を軸とした外科的矯正治療により、かみ合わせが治るのはもちろん、容貌も見違えるほど美しくなります。
日刊ゲンダイ 2012.2.29
肺炎は、がん、心臓病、脳卒中に次いで、我が国の死亡原因で4番目に多い。2010年には約12万人が亡くなっており、このうち65歳以上の高齢者が97%を占める。高齢者の肺炎の約6割が、誤って気管にのみ込むことによる誤嚥性肺炎との報告もある。肺炎の症状は、発熱やせき、息苦しさなどだ。ところが、感覚が鈍くなっている高齢者は自覚症状が少なく、発見が遅れがちという。中でも注意が必要なのは、寝ている時など気づかない感染し、肺炎を起こす「不顕性誤嚥」だ。寝ている間に、細菌を含む唾液などが気管に流れ込むことが原因だ。
予防には、日ごろから口の中を清潔に保つ「口腔ケア」が大切だ。旧厚生省研究班の調査で、特別養護老人ホームの入所者を対象に2年間、歯科医や歯科衛生士らが週1回、歯磨きやうがいなどの衛生指導を実施したところ、口腔ケアを行った人は、ケアをしなかった人たちと比べて、肺炎の発症率が4割減った。
読売新聞 2012.3.30
有料老人ホームで3月中旬、車いすの男性(86)が、施設の看護師らに介助されながら、内視鏡を男性の鼻から喉へ通し、食道と気管の入り口の様子をモニターに映し出して、うまくのみ込めるかどうかを確認した。男性は認知症を患っており、介護認定は中程度にあたる要介護3。家族は、かむ習慣を通じて認知症の改善につながることを期待し、普通の食事を希望したが、男性は10日前に食べ物を気管に詰まらせて窒息しかけたばかり。それ以前にも肺炎を何度か繰り返していた。高齢者に多い「誤嚥性肺炎」とみられた。誤嚥性肺炎は、食べ物などを食道に送り込む「嚥下反射」や、異物が気管に侵入するのをせき込んで防ぐ「せき反射」の機能が低下することで起きる。
口の中には、様々な常在菌が潜んでいる。食べ物と一緒に菌が気管内に入ると、体の抵抗力が落ちている高齢者は感染しやすい。何度も繰り返すのも誤嚥性肺炎の特徴だ。脳卒中の後遺症などで、運動機能に障害がある場合は特に注意が必要だ。治療は、原因として多い肺炎球菌や黄色ブドウ球菌などに効果のある抗菌薬を用いる。脱水症状の緩和や栄養補給のため点滴を行うことが多い。男性は日ごろから、唾液が喉につかえ、声がガラガラしていた。この日の検査でも、ペースト状の粥がなかなか食道に下りていかず、喉にとどまった。普通の食事では、誤嚥の危険性が高いと考えて食べ物をミキサーにかけた食事を続けてほしいと施設職員に説明した。
読売新聞 2012.3.29
医科にとって、「病病・病診連携」は、病院と病院、病院と診療所との連携を意味する重要なキーワードである。命に関わる疾患の診療には、これらの連携が必要不可欠で、診療報酬上も様々評価されてきた。一方、歯科領域では、診療所単位でほぼ治療が完結するため、歯科同士の連携はあまり行われておらず、ましてや、一つの疾患を対象とした医科歯科連携が機能している地域はごく少数にとどまっていた。
ここ10年間の静岡県歯と静岡がんセンターとの取り組みは、我が国の医科歯科連携に大きな一石を投じることになった。2002年に開院した静岡がんセンター病院には、当時、静岡県歯会長であった大久保満男・日歯会長の肝いりで、歯科口腔外科が設置され、その後、飯嶋理・静岡県歯会長と静岡がんセンター病院の大田洋二郎・歯科口腔外科部長らが中心となり、がん患者を対象とした全国初の医科歯科連携が開始された。
日歯広報 5月15日
女性は思春期から妊娠・出産期にかけて、歯の疾患が増える傾向にあります。歯肉炎や歯周病につながる「歯石沈着」の人は20~39歳すべての女性で増加傾向にあるのがわかります。なかでも妊婦さんは、歯にダメージを受けやすい環境にあります。その理由としては、妊娠するとエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが増加。これにより歯周病細菌の増殖が誘発されやすくなるのです。また、「つわり」の影響や「ちょこちょこ食べ」で、歯のケアが十分でなくなります。これも歯周病が発生しやすい要因になります。
妊すぐ 12.3.13
内容 歯周病検査、歯周病の予防・改善指導
場所 同健診の実施医療機関
※各支所・公民館等で配布しているチラシや、HP健康推進課の「歯の健康情報」に掲載。受診する場合は、事前に医療機関に申込みが必要。
対象 今年度中に満30・40・50・60・70歳になる方、または今年度中に満30・40・50・60・70歳だった方で、職場等で歯科健診を受ける機会がない方、妊産婦(治療中の方は対象外)
料金 500円(70歳の方は無料。その他の方も免除制度あり)
持ち物 住所・氏名・生年月日が確認できる物
※妊産婦は受診券と母子健康手帳。
他 健診後、精密検査や治療が必要な場合は、保険診療の対象
詳 健康推進課 ℡25-6315
プロにしかできない技術で虫歯や歯周病のリスクも軽減
クリーニングでは、超音波を使ったスケーリング(歯垢取り)のほか、日常のブラッシングでは落としきれないバイオフィルム(細菌)を機械で除去。歯石(プラーク)の付着を防ぎ、歯を強くする再石灰化なども行います。2、3ヶ月に一度、定期的に行うことで歯周病の進行を食い止め、口の中を清潔な状態に保てます。
検診を兼ねたクリーニングで歯の状態をチェックしてもらうことがトラブルの予防にもつながります。例えば小さな虫歯などは定期的にきちんとケアし、医師が経過を観察していればそれ以上進行せず、削らなくてすむのも多い。そういう意味でも定期的にクリーニングをしてほしいですね。
断言はできないがそういった声も。噛み合わせを治すとほかの利点も
噛み合わせを治したら頭痛や肩こりが消えた、という話は確かに聞きますが、頭痛や肩こりの原因が噛み合わせにあるとは必ずしもいえない場合も。噛み合わせの治療は、歯と、歯の周囲の筋肉やあごの骨などを含めた全体をバランスよく使って、正しく噛めるようにするもの。きちんと噛み合わせが機能すれば、虫歯や歯周病のない健康な歯を長く維持できます。実際、噛み合わせが正しい人は、虫歯や歯周病の人が少なく、逆に噛み合わせに不具合がある人は、虫歯の治療跡やかぶせものをしている場合が多く見られます。