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歯ブラシを使い分ければ、口腔ケアがラクになる!

先輩が教えてくれたのは、先にワンタフトブラシ(細かいところを磨くための
毛先が小さいブラシ)で磨き、次に普通の歯ブラシで全体を磨く方法。「歯ブラ
シを使い分ければいいんだ!」と気づいたYさんは、さっそくワンタフトブラシ
を持って向かいました。
 まずは歯と歯ぐきの境目や歯が重なっているところをワンタフトブラシでなぞ
るように磨きました。すると、びっくりするほど簡単に汚れが落ちたのです! 
最後に普通の歯ブラシで全体を軽く磨くと、前回とは比べ物にならないほど歯が
ツルツルに。
「今日はすごくさっぱりしたわ。ありがとう」

「歯磨きには歯ブラシ1本という先入観があったので、2本使う方法は目からウ
ロコでしたね。かかる時間はほとんど変わらないのに、すごくきれいになるんで
す」
 これを機に口腔ケアに関心を持ったYさんは、書籍やセミナーで積極的に勉強
をするようになりました。最近は“糖尿病患者は唾液の分泌が少ないので乾燥し
やすい”ことを知り、保湿剤も取り入れたそうです。

ケア用品を変えて、患者さんの出血がピタリ!

Kさんの同僚が使用していた歯ブラシは、一歯磨きブラシとタフト24ESS
(エクストラ・スーパーソフト)。「こんな柔らかい歯ブラシや小さい歯ブラシ
があったんだ!」とKさんは驚きました。口腔ケアのヒントが得られるかもしれ
ないと思い、正子さんの出血について相談してみることに。
「口のなかが乾燥しているのにかたい歯ブラシで磨いているんじゃない?」
 そう言って、先に一歯磨きブラシで細かい所の汚れを落としてからタフト24
ESSで全体を磨き、最後に保湿剤を塗る方法を教えてくれました。

 次の日、Kさんは一歯磨きブラシで正子さんの歯と歯ぐきの境目を磨くことか
らスタート。すると汚れが簡単に落ちました。続いてタフト24ESSで全体を
磨くと、柔らかい毛先が歯と歯ぐきにピタッとフィット。いつもと力加減は変わ
らないのに、血が出なかったのです! 仕上げに保湿剤を塗ると、「今日は口の
なかがサッパリしたわ。ありがとう」と正子さんは笑顔を見せてくれました。

「正子さんの口腔内をキレイにしたいという気持ちはありましたが、どうすれば
いいのかわかりませんでした。乾燥と歯ブラシが原因だとわかってよかったです」
 Kさんは口腔ケアの方法と道具を変えたことで問題を解消でき、心が軽くなっ
たそうです。

重い歯周病患者ほどメタボになりやすい

重い歯周病を患う人ほど、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)になる確率の高いことが、滋賀県長浜市民約6000人に対する調査でわかった。

 成人の約8割がかかる「口の生活習慣病」と言われる歯周病とメタボとの関係を一般市民を対象にした大規模調査で明らかにしたのは全国で初めて。17日から広島市で開かれる日本口腔(こうくう)科学会で発表する。

 京都大医学研究科の別所和久教授らが実施。2009-10年度、40歳以上の長浜市民6627人(男性2170人、女性4457人)について歯周病の程度を「0-4」の5段階で評価し、腹囲などによるメタボ診断を行った。

 その結果、程度が「4」と最も重い歯周病患者でメタボの割合(男性21%、女性6%)は、歯周病でない人や「1-2」の軽い患者の数値(同16%、同3%)に比べて高かった。メタボになるリスクは、「4」の歯周病の男性で1・3倍、女性で1・5倍になるという。別所教授は、「歯周病になるとかむ力が落ち、栄養のバランスが崩れるためだろう」という。

歯磨きと検診で歯周病予防

歯ぐきが下がってきた。歯が伸びたように見える。これらは主に歯周病が原因で起こる。歯と歯ぐきの間にある小さな溝に汚れがたまることで、歯ぐきが炎症を起こしたり歯を支える骨が溶けたりする病気だ。ひどくなると歯が抜け落ちてしまうことも。予防や進行阻止のためには正しい歯磨きの仕方を身に付け、定期的に歯科検診を受けることが重要だ。
               産経新聞 2012.2.2

フッ素でブクブク☆ムシ歯予防

ムシ歯のメカニズム
  どんな人でも食事をとると、ムシ歯菌の働きでお口の中が酸性になり、ミクロのレベルで歯は傷み始めます(「脱灰」)と言います)。この「ミクロの傷み」が蓄積すると「ムシ歯の穴」になります。しばらくすると唾液の力でお口の中が中性に戻り、傷んだ部分は唾液の成分で治療されます(=「再石灰化」と言います)。脱灰と再石灰化が同じレベルならムシ歯の穴はできませんが、どちらかというと再石灰化には時間がかかるため、食事回数(間食、糖分の入った飲料、ダラダラ食べ等)が増えたり、食後すぐ寝てしまったりすると、傷みが大きくなって穴ができやすくなります。これがムシ歯のメカニズムです。
 フッ素のムシ歯予防効果
  フッ素は歯の表面に作用して(1)酸性になっても歯が傷みにくくしてくれます。(2)再石灰化を促進してくれます。表面だけのムシ歯ならフッ素のちからで自然治癒することもあります。(3)ムシ歯菌の働きを邪魔します。
 旭川歯科医師会は「小学校等でのフッ素うがい」によるムシ歯予防を応援しています
  現在、旭川歯科医師会では、旭川市の補助と旭川市薬剤師会のご協力のもと、約40ヶ所の保育所などの幼児施設で「フッ素うがい(フッ化物洗口)」をしています。
               北海道経済 5月号 №521

ドライマウスのケア 5か条

1唾液のもとになる水をたっぷり飲む
 2唾液の分泌を抑制するカフェインの大量摂取は禁止
 3繊維質の多い食事をとり、よく噛んで食べる
 4キシリトールガムなどを噛んで唾液の分泌を促す
 5お風呂にゆっくり浸かってリラックスする

口の中が乾燥しやすくなる、女性に多い現代病 ドライマウス

女性ホルモンの乱れによって唾液の分泌が少なくなる病気
  ドライマウスは唾液の分泌量が減り、口の中に不快な乾きを感じる病気で、最近は女性を中心に増加しています。加齢とともに女性ホルモンの分泌が衰えると、唾液の分泌量も少なくなるため、更年期の女性は特に注意。口の中が乾くと細菌も増えやすく、歯周病や虫歯を進行させる要因にもなるんですよ

キシリトールガムでケア

キシリトールガムは虫歯の原因菌であるミュータンス菌の働きを弱める効果が。食後すぐに歯磨きができない人はキシリトール入りのガムを2~5分噛むだけでも◎
 カルシウムの多い歯によい食事をする
  小魚や牛乳、チーズは、歯の再石灰化を助けるカルシウムが豊富な食材。また、野菜や海藻などアルカリ性の高いよく噛む食材は、唾液の分泌を促し再石灰化を助けます
 だらだらと食べるのはNG
  食事をすると口の中が酸性に傾き、カルシウムなどの成分が溶け出す”脱灰”が起こります。しかし時間が経つと唾液によって中和され元の状態に”再石灰化”されます。だらだら食べていると再石灰化する時間がないので、虫歯のリスクが高まるんですよ
 コーヒーや緑茶、酸の強い飲み物は控える
  コーヒーや緑茶などカフェインの多いものを大量に飲むと再石灰化を助ける唾液の分泌が減ります。柑橘系のジュースやお酢は酸が強く、歯を溶かすので控えて

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