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内臓や血管に大ダメージ じつは怖い睡眠時無呼吸症候群

就寝中に無呼吸や、呼吸量が低下する低呼吸を繰り返す睡眠時無呼吸症候群。肥満などでのどの一部が狭くなり、軌道が閉じてしまうことで生じる。この病気にかかると、睡眠をしっかり取ることができないため、日中の激しい眠気を引き起こす。しかし、それはこの病気の一つの側面にすぎない。研究でわかったのは、内蔵や血管に大きな負担をかける病気だということ。じつは命にかかわる、重大な病気なのだ。
 百村伸一・自治医科大学付属さいたま医療センター副センター長は、「無呼吸のあいだ肺での酸素の取り込みと二酸化炭素の排出が止まってしまう。そのため、血液中の酸素が不足し、二酸化炭素が増加する。これがさまざまな臓器に悪影響を与える」と警告する。
        週刊ダイヤモンド 11.12.31 12.1.7 新年合併号

「食いしばって」生きてませんか?

30代の女性が虫歯などで治療に来てチェックをすると、最近気になるのが「食いしばり」。治療歯の詰め物が削れていたり、歯茎が退縮していたり、程度の差はあれ兆候のある人が本当に多いんです。「食いしばっている」ときの力は、歯科矯正時に歯にかかる力の数十倍に。主な原因は、噛み合わせの悪さとストレス。ストレス発散のための生理的な情動行動のひとつでもいえるでしょう。
 メカニズムは明確ではありませんが、「食いしばり」は今を生きるほとんどの人がしていると言っても過言ではない現代病のひとつ。ただ、無自覚な人が圧倒的に多いのも事実。
 「食いしばり」と同時に「歯ぎしり」の可能性もチェックすべきでしょう。「歯ぎしり」は睡眠中に行い、「食いしばり」は日中、夜間にかかわらず無意識のうちに行っています。日常的に顎が正しい位置にある場合、上の歯の裏の部分に舌が来るので、上下の歯はぶつかり合うことはありません。しかし、顎が歪むと噛み合わせが悪くなったり、歯が割れたり、詰め物が取れたり、と歯だけでも悪影響がたくさん。むしろ、今挙げた症状で治療に来て、原因が「食いしばり」とみつかることもあります。
                 ヴェリー 11.9月

エナメル質を守るための4ヵ条

○だらだらと間食しない・・・ものを食べるたびに口の中は酸性に傾く。口の中が酸性状態にある時間を短くするには”だらだら食べ”は禁物だ。
 ○飲食後、水やお茶を飲む習慣をつけよう・・・いわゆる”アルカリ性食品”といわれるものでも、食後、口の中は必ず酸性に。食事の後は水やお茶を口に含む習慣をつけよう。
 ○かむ回数を増やして唾液の分泌を促進・・・唾液は最良の中和剤。加齢やストレス、薬の服用によって唾液の分泌量が低下することがあるが、かむ回数を増やすことで唾液量は増やせる。ガムをかむのもいいが砂糖を使っていないものを選ぼう。
 ○歯磨き剤はフッ素入り歯ブラシは軟らかめで・・・食後はしっかり水で口をすすいでから歯磨きを。こしのある軟らかめの歯ブラシ、歯磨き剤は低研磨性でエナメル質を強化するフッ素入りを。「歯磨きは、歯を”磨く”のではなく、口の中を優しく”掃除・クリーニング”するものと心得て」
                  日経ヘルス 12.4月

高齢者ら無料送迎 半径16キロ対象に

高齢者や体が不自由な患者らのため、//市の//歯科医院は、軽自動車で無料の送迎を始めた。院長は「治療をあきらめないでほしい」と話している。

 同院には、1日約50人が治療に訪れ、大半が高齢者だという。有料の駐輪場や駐車場があるが、自家用車で来院できない人は、路線バスか私鉄を利用するしかない。また、自転車で通院する人の中には、雨などが続くと、通院をやめてしまう人もいるという。このため、院長は「途中で治療を放置すると、ますます悪くなる」と送迎を決めたという。

 送迎車は4人乗りで、同院専属の運転手が自宅まで迎えに行き、受診後も送り届ける。送迎範囲は、同院から半径約16キロとなっている。対象者は、交通の利便性が悪く、体が不自由な人などという。

”エナメル質”を守るオーラルケア

「明眸皓歯」とは絶世の美女と名高い楊貴妃の美しさを表した言葉だとされる。”澄んだ瞳と白い歯”は、現在でも好印象の条件。「他人の顔を見るとき、どの部分に目が行くか」というアンケート調査(2006年日本臨床矯正歯科医師会調べ)でも、「目元」「口元」が順に1.2位を占めている。
 だが、澄んだ瞳はともかく、白い歯を維持するのは難しい。歯の白さや輝きは、エイジング(加齢)にともない奪われるからだ。歯の本来の機能や見た目の美しさが損なわれるのは、主に次の四つの原因が考えられる。「虫歯や歯周病」「歯ぎしりや奥歯を強くかみしめることなどによるすり減り(咬耗)」「強く歯を磨くことなどによるすり減り(磨耗)」「酸で歯の表面(エナメル質)が溶ける(酸蝕)」だ。
 虫歯や歯周病、かみ合わせなどは歯科での治療が必要となるが、磨耗や酸蝕を防ぐには生活習慣の見直しが大切だ。
                  日経ヘルス 12.4月

電子レセ歯科請求施設2万6098件  なかなか進まないオンライン化

社会保険診療報酬支払基金が発表した平成24年1月診療分の電子レ
セプト請求による歯科医療機関数は、2万6098施設で、全請求医療
機関数に占める割合は36.7%となり、前月に比べ0.7%の微増。オ
ンライン請求は4297施設で全請求医療機関数に占める割合は6.0%
であり、前月よりも0.1%の微増。1月請求の全歯科医療機関数は
7万1087施設で、前月に比べ37施設の減となっている。電子レセに
よる歯科の請求件数は404万9851件で、全請求件数に占める割合は
44.4%となり前月よりも0.8%増えた。オンラインによる請求件
数は76万8869件で、全請求件数に占める割合は8.4%となり前月
よりも0.2%の微増。
しかし、件数については、1月の全請求件数が911万4757件で、前月
の967万5097件に比べて56万340件少ない。その為、1月の電子レセと
オンライン請求件数は前月に比べ、16万4969件、2万6043件それぞれ
少なくなっている。 医科病院の電子レセ請求医療機関数の割合は
98.8%、オンライン96.5%。件数は99.9%、98.3%。医科の診
療所は電子レセ請求医療機関数の割合は81.4%、オンライン42.7
%。件数は92.6%、49.9%となっている。

北海道厚生局による診療報酬改定説明会(集団指導) 行われる

平成24年3月23日から29日まで道内7か所において、厚生労働省北海
道厚生局による診療報酬改定説明会(集団指導)が行われた。平成
24年度診療報酬改定の概要として、重点課題である周術期における
口腔機能の管理、チーム医療の推進、在宅歯科医療の推進等の説明
が行われた。その他、改定等が行われた内容、告示及び実施上の留
意事項通知(算定要件)等が改められた主な内容についての説明があ
った。在宅歯科医療に関しては、歯科訪問診療の対象者で「常時寝
たきり等」の表現の見直しがあり、さらに認知症の場合も対象とな
る表現となっている。また、歯周病に関する技術評価の見直し、歯
内療法に関する技術評価の見直しが行われ、新規医療技術の保険導
入として、接着ブリッジの適応範囲の拡大、歯科ドレーン法の新設、
歯冠修復の充填の見直しがあった。さらに先進医療の保険導入とし
て広範囲顎骨支持型補綴に関する評価の新設や、画像診断に係る評
価の新設として歯科用3次元エックス線断層撮影の新設の説明が行
われた。

かみ合わせの異常 肩凝り、頭痛の原因にも

顎(がく)関節症は現代病の一つといわれています。顎の関節の痛み、雑音、肩凝り、片頭痛、めまい、耳鳴りなどのほか、人によって多くの異なった症状が表れます。頭痛、鼻炎、肩凝り、背中の痛み、四十肩、五十肩、腰痛、目のかすみ、耳鳴り、難聴、手足の冷えやしびれ、つえがないと歩けない、声がかれる、痰(たん)がつまる、顔の肌荒れ、腹部膨満感、頻尿、便秘、下痢、心悸亢進(しんきこうしん)、低血圧、高血圧、生理痛、生理不順、、昼間眠い、疲れやすい、姿勢が悪い、歩き方がおかしい、つえをつかないと転びやすい、慢性の倦怠(けんたい)感、かぜをひきやすい、うつなど。
                福島民報 2012.1.23

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